【 毛髪診断士監修 】育毛にはトリートメントパックも大切？シャンプーと併せて正しいやり方を解説

育毛にはシャンプー・トリートメントパックが大切

育毛とは今生えている髪の毛を育て、太く丈夫に成長させることです。そのためには、毎日のシャンプーとトリートメントパックが大変重要です。

シャンプーやトリートメントパックは毎日当たり前のように行うため、何気なく済ませてしまっている方も多いのではないでしょうか。
しかし、誤った方法でシャンプーやトリートメントパックを続けていると、かえって抜け毛や薄毛のリスクを高める可能性があります。

良好な頭皮環境を保ち、ハリコシやツヤのある髪の毛を育むために、正しいシャンプーやトリートメントパックのやり方を理解しておきましょう。

シャンプー・トリートメントパックのやり方

シャンプーとトリートメントパックは毎日のケアとして欠かせません。
ここでは、シャンプー・トリートメントパックを正しく行うことで期待できる効果や、やり方について解説します。

シャンプー

毎日シャンプーをする最大の目的は、頭皮や髪の毛を清潔に保つことです。
頭皮は身体の中でもっとも皮脂腺が多く分布しているため、清潔に保たないと過剰な皮脂の分泌により、さまざまな頭皮トラブルのリスクが高くなります。

シャンプーをして頭皮や髪の毛を清潔に保つことで、不快な臭いを予防したり、髪の毛の成長をサポートしたりする効果が期待できます。

正しいシャンプーのやり方は以下の通りです。

1.髪のもつれをほぐす
シャンプーをする前にブラッシングをして、髪の毛のもつれをほぐしておきましょう。髪の毛のもつれをほぐすことでシャンプーの際に指通りがよくなり、不要な摩擦から髪の毛を守れます。

2.ぬるま湯で予洗いする
髪のもつれをほぐしたら38℃程度のぬるま湯で予洗いを行い、皮脂や汚れ、ほこりなどをある程度落としておきます。

3.シャンプーを泡立てる
予洗いを終えたら手のひらでしっかりとシャンプーを泡立て、何箇所かに分けて髪の毛に乗せて洗います。

4.指の腹で洗う
頭皮を洗うときには爪や指の先で強く擦らないよう気を付けてください。爪や指の先で擦ると、頭皮を傷つけて頭皮環境を悪化させる恐れがあります。

5.丁寧にすすぐ
髪をしっかり洗ったら一度すすぎます。

6.もう一度シャンプーを泡立て、洗う
もう一度シャンプーを泡立て、今度は指の腹で頭皮を優しくマッサージするようにして洗いましょう。
一度目のシャンプーは髪の毛を洗うイメージで、二度目のシャンプーは頭皮をマッサージするイメージで行うのがポイントです。

7.洗い残しがないようにすすぐ
シャンプーを終えたらしっかりとすすぎ、洗い残しがないようにしましょう。

トリートメントパック

シャンプーの後にはトリートメントパックを使用することがおすすめです。
トリートメントパックをすることでシャンプーの際に開いたキューティクルの内部に栄養を届け、ドライヤーの熱や摩擦から髪の毛を守る効果が期待できます。正しいトリートメントパックのやり方は下記の通りです。

1.トリートメントを付ける
シャンプーを終えたらトリートメントパックを手に取り、指の腹を使って髪の毛になじませます。頭皮にもつけられるタイプのトリートメントパックであれば、頭皮にもなじませましょう。
頭皮をトリートメントパックで保湿すると乾燥予防ができ、良好な頭皮環境を保つことが期待できます。
ただし、頭皮につけることができないタイプのトリートメントパックもあるので、必ず頭皮につけられるタイプかそうでないかはご確認ください。

2.3～5分放置する
トリートメントパックは付けた後すぐに洗い流すのではなく、3分～5分ほどかけて成分を浸透させることがポイントです。

3.しっかりとすすぐ
3分～5分が経過したら、洗い残しがないようにしっかりとすすぎましょう。
頭皮に付けられるタイプのトリートメントパックを使う際には、頭皮までしっかり洗い流すことを意識します。

トリートメントパックの後のケアは？

育毛のためには毎日のシャンプーとトリートメントパックが欠かせませんが、下記のケアをプラスすることでさらに効率のよい育毛効果が期待できます。

ここでは、トリートメントパック後に行いたいケアについて詳しく解説します。

ドライヤー

トリートメントの後には、ドライヤーを欠かさずに行いましょう。
ドライヤーをかけないと髪の毛や頭皮を傷めやすいだけでなく、雑菌の繁殖により抜け毛のリスクを高める可能性もあります。正しいドライヤーのやり方は下記の通りです。

 

ドライヤーは髪の毛や頭皮を守るために必要なアイテムですが、ドライヤーの熱が髪の毛にダメージを与える可能性もあります。
そのため、ドライヤーの前にタオルドライを行い、なるべくドライヤーを手早く済ませることが重要です。

ドライヤーの温風で髪の毛の根元から乾かし始め、7割～8割程度乾いたら冷風に切り替えて仕上げを行いましょう。

育毛剤

トリートメントパックの後には、育毛剤を使用することもおすすめです。
育毛剤で血行を促進したり、頭皮に栄養を与えたりすることで、髪の毛の健やかな成長をサポートする効果が期待できます。育毛剤の正しい使い方は下記の通りです。

 

育毛剤を付けるときには、頭皮が見えるように髪をかき分け、液が頭皮に直接あたるようにスプレーしてください。
そのままつけようとしても髪の毛が邪魔になるため、頭皮に浸透しやすいように分け目を作ってから育毛剤を塗布しましょう。

育毛剤を利用する際はドライヤーで7割から8割ほど頭皮を乾燥させておくのもポイントです。適度に湿気のある状態で育毛剤の浸透を促進しましょう。
塗布した後はドライヤーをかけないで、自然乾燥させてください。ドライヤーをかけると育毛剤に含まれる成分が蒸発してしまうため注意が必要です。

また、育毛剤は効果が出るまで6カ月以上かかる可能性があります。すぐには効果が出ないことを理解し、継続して使用しましょう。

頭皮マッサージ

トリートメントパックの後には、頭皮マッサージもおすすめです。
頭皮マッサージにより血行を促進すると、髪の毛の成長に必要な栄養を頭皮へ送り届けやすくなります。頭皮マッサージのやり方は下記の通りです。

 

頭皮マッサージのポイントは、指の腹で頭皮を動かすイメージを持つことです。なるべく髪の毛に摩擦が加わらないよう、しっかりと頭皮を動かしましょう。

育毛でトリートメントパック以外に大切なこと

育毛にはシャンプーやトリートメントパックなど外的なケアはもちろんのこと、下記の生活習慣の見直しも大切です。

髪の毛は日々の食事から作られるため、毎日の食習慣を意識することが必要です。髪の毛の元となるタンパク質はもちろん、頭皮環境を整えたり、血行を促進したりする目的で、ビタミン類やミネラルも積極的に摂取しましょう。

また、髪の毛は睡眠中に成長するため、質の良い睡眠をとることも重要です。睡眠の質を高めるためには、日頃から適度に運動することもおすすめです。

正しいシャンプー・トリートメントパック方法で育毛を促進しましょう

髪の毛の成長をサポートするためには、毎日のシャンプー・トリートメントパックを正しく行うことが重要です。
シャンプー・トリートメントパックの後にはドライヤーや育毛剤、頭皮マッサージをすると、さらに育毛効果を高めることが期待できます。

もちろん、抜け毛を予防し育毛効果を高めるためには、生活習慣を見直すことも欠かせません。
今回ご紹介した正しいシャンプー・トリートメントパックのやり方を実践するとともに、生活習慣を見直して、育毛を促進しましょう。