【 毛髪診断士監修 】育毛剤は30代女性でも使用して良いの？選び方から育毛剤以外の薄毛対策まで

30代から育毛剤を使うのは早すぎる？

30代から育毛剤を使うのが早すぎることはありません。
なぜなら、育毛剤は今生えている髪の毛を健康的に美しく保つためのものだからです。

育毛剤にはその名の通り、髪の毛を育む効果が期待されています。発毛剤とは異なり、髪の毛を新たに生やす効果は期待できません。
また、育毛剤は効果が実感できるまでに最低でも6カ月以上が必要とされています。

以上のことから考えると、育毛剤は薄毛や抜け毛がまだそれほど気にならない30代のうちから使い始めるのが良いと言えるでしょう。

30代女性の育毛剤の選び方

30代女性が初めての育毛剤を選ぶときは下記の点に注目してください。

ここでは、30代女性が育毛剤を選ぶ際のポイントについて詳しく解説します。

成分

30代女性が育毛剤を選ぶ際には、成分のチェックが欠かせません。
薄毛の原因になりうる血行不良や髪のボリュームの低下、女性ホルモンの減少を補う成分が配合されているか確認してください。

血行促進成分	毛根に働きかける成分	女性ホルモン類似成分
・塩化カルプロニウム ・センブリエキス ・ニンジンエキス ・L-アルギニン ・ビタミンE（トコフェロール類）	・アデノシン ・ペンタデカン ・パンテノール類	・エチニルエストラジオール

薄毛や抜け毛の原因はさまざまですが、血行不良は髪の毛の成長を妨げるといわれています。
髪の毛は毛母細胞の分裂により成長しますが、細胞分裂に用いられるエネルギーや栄養は毛細血管から供給されるからです。
血行促進成分が含まれる育毛剤を利用すると、毛母細胞が分裂するためのエネルギーを送り届けやすくなるため、薄毛や抜け毛の予防効果が期待できます。

育毛剤に含まれる毛根に働きかける成分は髪の毛にハリやコシを与えます。髪の毛にハリがでると全体のボリュームアップにつながるでしょう。

また、30代の女性が育毛剤を選ぶ際には、女性ホルモン類似成分配合の商品を選ぶこともおすすめです。
女性の髪の毛の成長には、女性ホルモンの一種であるエストロゲンが深く関わっています。エストロゲンには髪の毛のハリやコシを生み出したり、髪の毛の成長を促したりする働きがあります。
ところが、更年期を迎えるとエストロゲンの分泌量が減少し、細くて弱々しい髪の毛が増える傾向にあります。
女性ホルモン類似成分を配合した育毛剤を利用すると、エストロゲンの代わりに髪の毛にハリやコシを生み出してもらう効果が期待できるのです。

形状

育毛剤の容器は大きくスプレータイプとノズルタイプの2種類に分類されます。

スプレータイプはミスト状に噴霧され、広範囲に育毛剤を塗布しやすい点がメリットです。ただ、浸透率の点で劣ることがデメリットと言えます。
薄毛の範囲が広い方や、頭頂部が気になる方などにおすすめです。

ノズルタイプの育毛剤は頭皮にノズルを付けて使用するため、狙ったところに育毛剤を浸透させやすい点がメリットです。
しかし、頭皮や髪の毛を清潔にしておかないと、ノズルに雑菌が付着する恐れがあるため注意が必要です。
ノズルタイプの育毛剤はどのような女性でも利用できますが、特に生え際や分け目などピンポイントに抜け毛や薄毛が気になる方におすすめです。

香料

30代の女性が育毛剤を選ぶ際には、香料が含まれているかどうかもチェックしてください。
育毛剤の中には柑橘系の香りなど、気分を高揚させてくれるような香料が含まれているものがあります。しかし、匂いに敏感な方だと香料が強いと不快に感じる可能性も。
育毛剤は毎日使うものなので、香りが好みでないと使い続けるのが難しくなります。

そのため、事前にインターネットの口コミなどをチェックし、香料についても確認しておくことがおすすめです。

価格

育毛剤を選ぶときは価格もチェックしましょう。
冒頭でもお話したように、育毛剤の効果が実感できるまでには最低でも6ヶ月が必要とされています。
そのため、継続して購入できる価格帯の育毛剤を選ぶことがおすすめです。
定期購入すると大幅に割引が適用される商品もあるため、公式ホームページなどをチェックしてみるとよいでしょう。

育毛剤以外の薄毛対策

育毛剤は髪の毛を育むためのアイテムですが、育毛剤任せにするのではなく、以下の対策も同時に行うことが大切です。

ここでは、30代女性が取り組むべき育毛剤以外の薄毛対策について解説します。

生活習慣の改善

生活習慣の改善は育毛にとって重要です。
せっかく育毛剤を使用していても、食習慣、睡眠習慣が乱れていては十分な育毛効果が期待できません。

できるだけ早寝早起きを意識して、栄養バランスの取れた食事を摂取、十分な睡眠時間を確保することが、健康な髪の毛の成長につながります。
また、過度の飲酒や喫煙、ストレスの蓄積も抜け毛や薄毛のリスクを高めるため注意が必要です。

丁寧なヘアケア

生活習慣の見直しによる内側からの改善はもちろん、丁寧なヘアケアで外側から育毛にアプローチすることも重要です。
メーカーによっては育毛剤とシャンプーをセットで販売していることも珍しくないので、育毛剤の利用をきっかけにシャンプーを変えてみることも1つの手です。

特に界面活性剤など頭皮への刺激が強い成分を含むシャンプーを使っていると、頭皮環境の悪化により抜け毛のリスクを高めることがあります。
そのため、アミノ酸系の育毛シャンプーなどを利用することがおすすめです。

また、シャンプーのやり方も大切です。間違ったやり方を続けていると、かえって頭皮環境を悪化させる恐れがあります。
外側から育毛にアプローチするために、以下の手順で丁寧にシャンプーをしてみてくださいね。

頭皮マッサージ

頭皮マッサージで血行を促進すると、髪の毛の成長に必要な栄養が頭皮へと送り届けられやすくなります。
シャンプーの前やシャンプー中に毎日5分ほどマッサージを続けてみてください。
頭皮マッサージのやり方は下記の通りです。

薄毛や抜け毛が改善しない時は？

育毛剤は現在生えている髪の毛を強く成長させるのに効果的ですが、すでに薄毛や抜け毛が気になっている場合、育毛剤の使用や生活習慣の見直しでは改善が難しいかもしれません。

そのようなときには専門の医師に相談し、早めに対策することが重要です。専門医の診察を受けることで、自分の抜け毛や薄毛の原因が明確になるため、対策を講じやすくなります。
また、自分に合った薄毛の治療法や改善法も提案してもらえます。無料でカウンセリングを受け付けているクリニックもあるため、早めに相談することがおすすめです。

育毛剤は早めに使い始めるのが効果的です

育毛剤は薄毛や抜け毛がまだそれほど気にならない30代のうちから使い始めるのがおすすめです。
抜け毛や薄毛の原因はさまざまですが、頭皮環境を改善して、髪の毛の成長をサポートするためには育毛剤の利用が適しています。

育毛剤を選ぶ際には成分や香料、価格などをチェックし、継続して利用できる商品を選ぶことが重要です。
継続して育毛剤を使用し、健康的な髪の毛を保ちましょう。