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抜け毛が増えたら毛根を見る!危険な毛根の特徴と頭皮を健康的に保つ方法

掲載日:2024.03.12 更新日:2024.03.12

抜け毛が増えたら毛根を見る!危険な毛根の特徴と頭皮を健康的に保つ方法

薄毛は女性にとってデリケートな悩みの1つです。抜け毛が増えてきた女性のなかには、このまま薄毛になるのではないかと心配な方も多いでしょう。この記事では、危険な毛根の特徴と頭皮を健康に保つ方法を紹介します。将来の薄毛を予防したい方は最後まで記事をご覧ください。

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

毛根とは?

髪の毛は頭皮の下から生えてきますが、目に見えている部分を毛幹と呼び、肌の下にある見えない部分を毛根と呼んでいます。

毛根の一番下には丸みを帯びた毛球があり、髪の毛の成長を司っている毛乳頭と毛母細胞が存在しています。毛乳頭は毛母細胞に必要な指令や栄養を送り届け、毛母細胞が毛乳頭からの指令に従い細胞分裂を活発化して髪の毛を成長させるのがそれぞれの役割です。

毛乳頭からの指令によって角化したものが髪の毛で、頭皮下で毛母細胞が分裂を繰り返して押し出されるように伸びていきます。

健康な抜け毛にある毛根の特徴

髪の毛の健康は毛根の状態からある程度は予測できます。
健康な状態で抜け落ちた髪の毛は、毛根部分が丸みを帯びており、やや白っぽい見た目をしているのが特徴です。よく見ると、毛根鞘と呼ばれる半透明でゼリー状の見た目をしたものが付着しています。毛根鞘には髪の毛と頭皮とを結びつける役割があるため、抜け毛に毛根鞘がついていれば、ヘアサイクルの終焉に伴い自然に抜け落ちたと判断できます。

白いものは必ずしも毛根鞘とは限りません。洗髪時に落としきれていない皮脂が付着していることもあるのです。毛根鞘と皮脂とはしばしば混同されがちですが、半透明でゼリー状の見た目をした毛根鞘とは異なり、皮脂は白や黄色い見た目をしておりベタベタとした感触です。

危険な抜け毛にある毛根の特徴

危険な抜け毛にある毛根の特徴

抜け毛の毛根部分が丸みを帯びており、毛根鞘が付着していれば髪の毛は健康と判断できますが、以下のような抜け毛が見られる方は要注意です。

  • 毛根がない
  • 毛根が黒い
  • 毛根が細い
  • 毛根が小さい
  • 毛根が尖っている

ここでは、危険な抜け毛にある毛根の特徴について解説します。

毛根がない

毛根がない抜け毛はFAGAによく見られます。FAGAとは女性男性型脱毛症のことで、女性がなりやすい薄毛の一種です。放置すると髪の毛全体が薄くなるびまん性脱毛症の症状が表れる恐れがあります。
また、抜け毛に毛根鞘が見当たらないのであれば、髪の毛が十分に成長しきらないうちに抜け落ちた可能性も高いです。

毛根が黒い

抜け毛の毛根部分が黒い場合、栄養が行き届いていない可能性があります。髪に栄養が行き届いていれば毛根は白くなるはずですが、黒いということは血行不良などが原因で栄養が足りていないのかもしれません。
一気に髪の毛が抜け落ちる可能性もあるため、注意が必要な症状です。

毛根が細い

毛根部分が細くて鋭い形をしているのであれば、髪の毛が十分に成長しきらないうちに抜け落ちているのかもしれません。
過度のダイエットにともなう栄養不足や、ストレスによる頭皮の血行不良を引き起こしている恐れがあるため注意しましょう。

毛根が小さい

女性の髪の毛はおよそ5年から6年かけて成長するのですが、毛根が小さい方はヘアサイクルの途中で髪の毛が抜け落ちている可能性が疑われます。
毛根が小さいまま抜け落ちてしまう原因としては前述の女性男性型脱毛症のほか、ダイエットによる栄養不足や、ストレスによる血行不良などが挙げられます。

毛根が尖っている

健康的な髪の毛の毛根は丸みを帯びていますが、毛根が尖っているなら髪の毛が十分に成長していない可能性を疑いましょう。
毛根が尖ってしまう原因としては栄養不足や血行不良のほか、円形脱毛症や自己免疫疾患なども挙げられます。

健康的な毛根を保つ方法

健康的な毛根を保つ方法

髪の毛は毛乳頭からの指令により毛母細胞が分裂して成長しますが、そのためには以下の点を意識して頭皮への血流を促進し、頭皮環境を良好に保つ必要があります。

  • 生活習慣を整える
  • 頭皮マッサージをする
  • ストレスを溜めない
  • 丁寧にシャンプーをする
  • バランスの良い食生活を心がける

ここでは、健康的な毛根を保つ5つの方法について解説します。

生活習慣を整える

髪の毛が成長するために必要なエネルギーは毛細血管を通して毛乳頭へと送られるため、生活習慣を整えて血液の流れが滞らないよう意識しましょう。
例えば運動不足によって筋力が低下すると、筋ポンプの低下により全身の血液循環が滞りやすくなります。そのため、日頃から階段を使ったり、可能な限り歩くように意識したりする点が重要なポイントです。

また、睡眠不足は就寝中に分泌される成長ホルモンの量を減少させるため、6時間から7時間の睡眠をとるよう意識しましょう。

頭皮マッサージをする

髪の毛の成長には毛乳頭から供給される血液が欠かせないため、日常的に以下の手順で頭皮マッサージに取り組み、血液の循環を促進するのがおすすめです。

  • 1.頭部の真ん中を指圧
  • 2.頭頂部の周りを指圧
  • 3.生え際を指圧
  • 4.頭皮全体をマッサージ
  • 5.側頭部・頭頂部を手のひらで圧迫

頭皮マッサージを行う際には指の先や爪ではなく、指の腹で優しく肌を圧迫するのがポイントです。指の腹で肌を動かすイメージで、気持ちよくマッサージしましょう。

ストレスを溜めない

心身のストレスは自律神経の一種である交感神経を優位に傾けて血行不良を招くため、普段からストレスをため込まないようにしてください。しかしながら、現代ではストレスを完全にシャットアウトするのは困難なため、定期的にストレスを発散するのがおすすめです。

先ほど紹介した頭皮マッサージも心地よい刺激がストレスの緩和につながりますし、温かいお風呂に浸かってリラックスするのもよいでしょう。身体を動かすのもストレスの発散につながりますが、運動が苦手な方はカラオケで大きな声を出したり、趣味に没頭する時間を設けたりするのも効果的です。

丁寧にシャンプーをする

頭皮環境を良好に保つためには、毎日のシャンプーを以下の手順で丁寧に行うのも欠かせません。

  • 1.ブラシで髪のもつれをとる
  • 2.頭皮・髪の毛を予洗いする
  • 3.シャンプーを泡立ててから髪を洗う
  • 4.しっかりとすすぐ
  • 5.頭皮マッサージをしながらもう一度洗う
  • 6.すすぎ残しがないように丁寧に流す
  • 7.トリートメントをなじませる
  • 8.3~5分時間を置き、浸透させる
  • 9. すすぎ残しがないように丁寧に流す

シャンプーを行う際には事前にブラシで髪の毛のもつれをとり、ぬるま湯で頭皮や髪の毛を予洗いするのがポイントです。ブラッシングで髪の毛のもつれをとったうえで予洗いすると、シャンプーにともなう摩擦ダメージが軽減できるうえ、頭皮の余分な皮脂を洗い流しやすくなります。

予洗いを終えたらシャンプーを手のひらでしっかりと泡立て、数箇所につけて頭皮マッサージするイメージで洗髪を行いましょう。
すすぎ残しがないようにしっかりとシャンプーを流したら、トリートメントをなじませ、3分から5分程度浸透させてから丁寧に洗い流します。

バランスの良い食生活を心がける

髪の毛は日常の食事から摂取した栄養素から作られます。バランスの良い食事を心がけるとともに、以下の栄養素および食品を積極的に摂取するのがおすすめです。

栄養素 期待できる効果 多く含まれる食材
タンパク質 髪の毛の原料になる 鶏のササミ・牛もも肉・イワシの丸干しなど
ビタミン類 血行促進など頭皮環境を整える ブロッコリー・モロヘイヤなど
亜鉛 ケラチンの合成をサポートする 牡蠣・ホタテ貝・プロセスチーズなど

抜け毛が増えたときは毛根をチェックしましょう

1日あたり50本から100本程度の抜け毛は誰にでも見られる生理現象と考えられますが、大量の抜け毛が長期にわたり続く方は抜け毛の毛根をチェックしてみましょう。

健康な毛根はマッチ棒のように丸く膨らんでおり、透明なゼリー状の毛根鞘が付着しています。毛根が細くとがっていたり、黒かったり、そもそも毛根がなかったりする方は、何らかの脱毛症を発症している可能性もあるため注意が必要です。

今回ご紹介した毛根を健康に保つ方法に取り組んでみてください。セルフケアで改善が見られない方は早めに専門の医療機関に相談するのがおすすめです。

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

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薄毛・抜け毛・切れ毛の
FAQ記事

よくある質問

A.

女性の薄毛の原因はさまざまですが、主に加齢・女性ホルモンの減少・ストレス・副腎皮質ホルモンの減少などが挙げられます。いくつかの原因が重なって薄毛の症状が見られる場合もあります。女性の薄毛の場合は、ホルモンバランスの変化による脱毛も多いです。まず、病院で原因を詳しく調べてもらう事が、薄毛の原因を知るためには大切です。

A.

髪の毛はもともとケラチンとたんぱく質から成ります。過度のダイエットにより、毛や爪など皮膚の最外層を形成している角層の合成に不可欠な微量金属の、腸からの吸収ができなくなります。そうすると、毛は伸びない、爪も伸びず、薄くやわらかくなります。皮膚もカサカサになって、輝きがなくなります。上記のように、過度のダイエットで体内だけでなく髪にも栄養が行き渡らなくなり、その結果として抜け毛がおこり、髪が細くなる(薄毛になる)といった症状が現れる場合があります。

A.

妊娠中は出産準備のために分泌される女性ホルモンの影響で、成長期が終わるはずの髪の毛の寿命が長くなり、抜け毛が少なくなります。しかし、出産後はホルモンのバランスが急激に通常の状態に戻ります。そのため、寿命が延長されていた毛髪が突然休止期に入ることにより、一時的に抜け毛が多くなります。これは出産後約6ヶ月を過ぎると、徐々に回復していくようになります。

A.

遺伝的要素は誰にでもあります。実際に「薄毛」が遺伝するのではなく、「薄毛」になりやすい体質が遺伝し、その家系の生活習慣などが遺伝的要素として影響する(薄毛になる)と言われています。

A.

現在のところ円形脱毛症の原因ははっきりとしていません。原因としては、「自己免疫疾患」、「精神的ストレス」、「内分泌異常」、「遺伝的素因」等が考えられます。「自己免疫疾患」という説が有力ですが、精神的ストレスがきっかけの誘因になるのかもしれません。自己免疫は、外部からの侵入物を攻撃することにより、私達の身体を守っています。自己免疫疾患では、この免疫機能に何らかの異常が生じ、自己反応性の細胞や抗体が出現してきます。円形脱毛症においては、Tリンパ球が毛根を外敵と間違えて誤った攻撃命令を出すことによって起きるとされています。「T リンパ球」とは、体の中に侵入してきた有害な細菌やウィルスといった外敵を身体の細胞と区別して命令を出す細胞です。一度攻撃が始まってしまうと、多くの Tリンパ球が毛根に集まり激しい攻撃を繰り広げます。そのため毛根が破壊され、正常で元気な女性の髪の毛でさえ、突然抜け落ちてしまいます。

A.

育毛剤の使用や、パーマでボリュームを出したり、カラーリングなどで目立たなくする事は可能です。薄毛の場合は原因にもよりますが、加齢によるものや、ホルモンバランスの変化などは、円形脱毛症とは違いますから自然と治る事はまず無いと考えて、専門医師の受診をお勧めします。

A.

筋肉が凝って硬くなると、周辺の血液の流れが悪くなり髪に必要な栄養分がきちんと行き渡らなくなります。その結果、血行不良を起こし、薄毛や抜け毛をまねきますので軽い運動やストレッチで血行を良くするように心がけましょう。

A.

まずは加齢現象の一つと思ってください。髪の毛は毛球のなかにある毛乳頭細胞でつくられています。そのなかには髪の毛の色を決める色素細胞が含まれています。この色素細胞でつくられたメラニン色素が、毛の中に送り込まれ髪の毛に色がつきます。ところが、色素細胞の加齢現象により機能が低下し時には消失してしまいます。そうすると色素を持たない髪の毛が白髪になると言われています。

A.

パーマ、カラーリングともに、いくら技術が進歩したとはいえ髪にダメージを与えます。そして抜け毛の原因となるのが、パーマ液や毛染め剤が頭皮にもたらす影響です。髪の傷み自体は抜け毛の直接の原因にはなりませんが、痛んだ頭皮が髪に悪影響を与え、抜け毛の原因につながることがあります。

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