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髪が多い人は女性ホルモンが多い?

掲載日:2020.02.19 更新日:2020.05.01

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

女性ホルモンの分泌量は髪の量や質に影響を与えます

女性ホルモンは髪を増やす、という話はよく耳にします。

確かに女性ホルモンは髪と密接に関係していて、特にエストロゲン(卵胞ホルモン)には

  • 髪の毛の成長を促す
  • 髪の成長期間を延ばす

という働きがあります。

エストロゲンの分泌量が多ければそれだけ新しい髪が生えやすくなり、1本1本の髪の毛の寿命も長くなるというわけです。

さらにエストロゲンはコラーゲンの合成を促し、髪にボリュームを与えるハリやコシを作っています。
そのため「女性ホルモンの分泌量が多い」=「髪の量が多くなる」ことが期待できるしょう。

ただ、このエストロゲンの分泌は30代がピークで、50代になると急激に減少してしまいます。
そのため更年期を迎えた女性には抜け毛や薄毛の悩みが生じるのです。

それならば減少した女性ホルモンを増やせば薄毛の悩みも解消するのでしょうか?
理屈の上では効果があるといわれています。
しかし女性ホルモンを直接補うホルモン補充療法には「薄毛が改善する」といい切れるだけの臨床データがまだないのが現状です。

今のところは、女性ホルモンを「増やす」ことよりも、できるだけ「減らさない」ようにする努力が必要でしょう。

女性ホルモンは髪をボリュームアップさせている

成人した日本人の平均毛髪数は約10万本。
多い人で13~15万本、少ない人は5~6万本と個人差があります。
しかし「髪の量が多い」というのは、単純に髪の本数が多いという意味ではありません。
髪の本数が多くても、1本1本の髪が細く、コシが弱いとボリュームが出ずにペタンコになってしまいます。

逆に本数は少なくても、太くて丈夫な髪は密度が高く、コシの強い髪は根本から立ち上がってフサフサとしています。

重要なのは髪の太さやハリ・コシといった髪の「質」の部分。

そしてこの「質」に影響しているのが女性ホルモンです。

女性ホルモンのひとつエストロゲン(卵胞ホルモン)にはコラーゲンやケラチンの生成を助ける働きがあり、髪にハリやコシを与えます。

また、脱毛を促す男性ホルモンの悪影響を抑えるという働きもあります。
抜けにくく、ボリュームのある髪にはエストロゲンが必要なのです。

女性ホルモンを直接増やす、ホルモン補充療法

更年期や出産後には女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が急激に減少します。

また、過剰なダイエットや睡眠不足、ストレスなどが続くと、やはりエストロゲンの分泌が急減し、髪は抜けやすく生えにくくなってしまいます。

そこで注目されているのがホルモン補充療法(HRT)。
飲み薬や貼り薬、塗り薬、腟剤などで体内に女性ホルモンを直接補充するというものです。
不足した女性ホルモンを人工的に補うわけですから、理論上は髪に対しての効果が期待できます。

ただし、これはあくまでも更年期障害の治療法であって、「薄毛に効果がある」と医学的に証明されたわけではありません。
そのため医療現場ではまだ薄毛に対してのホルモン補充療法は一般的とはいえません。

またホルモン製剤には不正出血や吐き気、嘔吐など副作用のリスクも伴います。

まずは専門のクリニックで治療可能かどうかを相談する必要があります。

女性ホルモンは「増やす」というより「減らさない」

残念ながら年齢による女性ホルモンの減少を引き留めることは難しく、ホルモン補充療法以外に「増やす」方法はありません。

ですが、本来持っている女性ホルモンの減少を遅らせることなら可能です。

生活習慣を見直す

女性ホルモンは睡眠不足やストレス、過度なダイエットといった環境要因によって簡単に分泌バランスが崩れてしまいます。

単純なことではありますが、

  • バランスのよい食生活を心がける
  • 良質な睡眠をとる
  • ストレスをためない

こうした毎日の生活習慣を見直すことが何よりも大切です。

サプリメント

女性ホルモンの減少を少しでも抑えるためには、サプリメントを利用する手もあります。

大豆イソフラボンはエストロゲンと似た化学構造と働きを持つため、女性ホルモンのバランスを整える作用があります。「植物エストロゲン」とも呼ばれます。サプリメントで摂取するのもよいでしょう。

このほか、女性ホルモンの減少を穏やかにするという高麗人参なども効果が期待されています。

(まとめ)髪が多い人は女性ホルモンが多い?

女性ホルモンの分泌量は髪の量や質に影響を与えます

女性ホルモンには髪の成長を促し、ハリやコシを与える働きがあります。
その分泌量が多ければ、それだけ髪の量が多くなる、ということも期待できるでしょう。

逆に、ホルモン分泌量が急減する更年期には抜け毛や薄毛などの悩みが発生します。

女性ホルモンは髪をボリュームアップさせている

「髪の量」というのは、単純に髪の本数の問題ではありません。

1本1本の髪が太く、ハリやコシがあればボリュームが出てフサフサとします。

女性ホルモンのエストロゲンはコラーゲンやケラチンの生成を助け、髪にハリとコシを与えてくれます。

女性ホルモンを直接増やす、ホルモン補充療法

更年期や出産後の女性ホルモン減少を防ぐために注目されているのがホルモン補充療法(HRT)です。

薄毛が改善する可能性はありますが、薄毛への効果が医学的に証明されたわけではありません。

副作用のリスクもふまえ、専門のクリニックで相談する必要があります。

女性ホルモンは「増やす」というより「減らさない」

  • 睡眠不足やストレス、過度なダイエットなど生活習慣を見直す
  • 大豆イソフラボンなどのサプリメントでホルモンバランスを整える

まずは本来持っている女性ホルモンを「できるだけ減らさない」ための対策が必要です。

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

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FAQ記事

よくある質問

A.

女性の薄毛の原因はさまざまですが、主に加齢・女性ホルモンの減少・ストレス・副腎皮質ホルモンの減少などが挙げられます。いくつかの原因が重なって薄毛の症状が見られる場合もあります。女性の薄毛の場合は、ホルモンバランスの変化による脱毛も多いです。まず、病院で原因を詳しく調べてもらう事が、薄毛の原因を知るためには大切です。

A.

髪の毛はもともとケラチンとたんぱく質から成ります。過度のダイエットにより、毛や爪など皮膚の最外層を形成している角層の合成に不可欠な微量金属の、腸からの吸収ができなくなります。そうすると、毛は伸びない、爪も伸びず、薄くやわらかくなります。皮膚もカサカサになって、輝きがなくなります。上記のように、過度のダイエットで体内だけでなく髪にも栄養が行き渡らなくなり、その結果として抜け毛がおこり、髪が細くなる(薄毛になる)といった症状が現れる場合があります。

A.

妊娠中は出産準備のために分泌される女性ホルモンの影響で、成長期が終わるはずの髪の毛の寿命が長くなり、抜け毛が少なくなります。しかし、出産後はホルモンのバランスが急激に通常の状態に戻ります。そのため、寿命が延長されていた毛髪が突然休止期に入ることにより、一時的に抜け毛が多くなります。これは出産後約6ヶ月を過ぎると、徐々に回復していくようになります。

A.

遺伝的要素は誰にでもあります。実際に「薄毛」が遺伝するのではなく、「薄毛」になりやすい体質が遺伝し、その家系の生活習慣などが遺伝的要素として影響する(薄毛になる)と言われています。

A.

現在のところ円形脱毛症の原因ははっきりとしていません。原因としては、「自己免疫疾患」、「精神的ストレス」、「内分泌異常」、「遺伝的素因」等が考えられます。「自己免疫疾患」という説が有力ですが、精神的ストレスがきっかけの誘因になるのかもしれません。自己免疫は、外部からの侵入物を攻撃することにより、私達の身体を守っています。自己免疫疾患では、この免疫機能に何らかの異常が生じ、自己反応性の細胞や抗体が出現してきます。円形脱毛症においては、Tリンパ球が毛根を外敵と間違えて誤った攻撃命令を出すことによって起きるとされています。「T リンパ球」とは、体の中に侵入してきた有害な細菌やウィルスといった外敵を身体の細胞と区別して命令を出す細胞です。一度攻撃が始まってしまうと、多くの Tリンパ球が毛根に集まり激しい攻撃を繰り広げます。そのため毛根が破壊され、正常で元気な女性の髪の毛でさえ、突然抜け落ちてしまいます。

A.

育毛剤の使用や、パーマでボリュームを出したり、カラーリングなどで目立たなくする事は可能です。薄毛の場合は原因にもよりますが、加齢によるものや、ホルモンバランスの変化などは、円形脱毛症とは違いますから自然と治る事はまず無いと考えて、専門医師の受診をお勧めします。

A.

筋肉が凝って硬くなると、周辺の血液の流れが悪くなり髪に必要な栄養分がきちんと行き渡らなくなります。その結果、血行不良を起こし、薄毛や抜け毛をまねきますので軽い運動やストレッチで血行を良くするように心がけましょう。

A.

まずは加齢現象の一つと思ってください。髪の毛は毛球のなかにある毛乳頭細胞でつくられています。そのなかには髪の毛の色を決める色素細胞が含まれています。この色素細胞でつくられたメラニン色素が、毛の中に送り込まれ髪の毛に色がつきます。ところが、色素細胞の加齢現象により機能が低下し時には消失してしまいます。そうすると色素を持たない髪の毛が白髪になると言われています。

A.

パーマ、カラーリングともに、いくら技術が進歩したとはいえ髪にダメージを与えます。そして抜け毛の原因となるのが、パーマ液や毛染め剤が頭皮にもたらす影響です。髪の傷み自体は抜け毛の直接の原因にはなりませんが、痛んだ頭皮が髪に悪影響を与え、抜け毛の原因につながることがあります。

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