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頭頂部の短い毛髪は切れ毛によるものですか?

掲載日:2020.02.18 更新日:2020.07.17

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

切れ毛だけでなく、健康な髪が育っていない可能性があります

頭のてっぺんから生える、ツンツンとした短い髪は、意外と気になるもの。せっかくきれいにスタイリングをしても、はねた毛が目立って残念な感じになってしまいます。

もちろん、毛髪は成長し、抜け落ち、また生えるという「ヘアサイクル(毛周期)」があるので、生え始めの毛だから短いと考えることができます。
しかしさまざまな理由でダメージを受けたため、切れてしまい、短くなっている可能性も否定できません。

切れ毛は、水分や栄養が届きにくい、長い髪の毛先に起こるイメージがあるかもしれませんが、頭頂部や前髪でも起こります。
強い髪は少し引っ張ってもすぐに切れることはありませんが、弱った髪は少し力がかかるだけで切れてしまい、切れ毛になってしまいます。
また切れ毛だと思っていた短い毛髪は、実は切れたのではなく、頭皮環境の悪化などによってヘアサイクルが乱れ、太く長く成長できなかった毛髪なのかもしれません。

そのまま放置していると、抜け毛や薄毛に進行し、さらに深刻な状態に陥ることもあります。毛髪が短くなった原因を取り除き、手遅れになる前に適切なケアを行い、美しく健やかな髪に育てましょう。

頭頂部の切れ毛の原因を知りましょう

キューティクルの損傷

毛髪は3つの層からなっており、一番外側にある「キューティクル(毛小皮・毛表皮)」は、その内側にある「コルテックス(毛皮質)」のタンパク質や水分が失われないように、外部の刺激から守ります。

しかし熱や摩擦、紫外線などのダメージを受けると、キューティクルは開いたり、はがれたりしてしまい、もろくなります。とくに頭頂部はほかの部分より紫外線の影響を受けやすいので、注意が必要です。

栄養不足

タンパク質は髪の主成分であり、健康な髪を育てるために、大切な役割を担っています。またそれだけでなく、さまざまな栄養素が髪の成長には欠かせません。
しかしムリなダイエットや偏った食生活を送ることで栄養が不足すると、まず体の中で優先順位が高い方に栄養が届けられるため、髪や頭皮に栄養が回らなくなってしまいます。
すると細くてもろい髪しか育たず、切れやすくなってしまいます。

女性ホルモンの減少

女性ホルモンがバランス良く分泌されることで髪は健やかに成長します。

とくに女性ホルモンの一つである「エストロゲン」は、コラーゲンの生成を促し、髪の毛の成長をサポートします。しかし出産や加齢、ストレスなどにより、エストロゲンが減少することがあります。
女性ホルモンは、頭頂部から耳の辺りまで影響を与えるといわれているので、頭頂部の髪が切れやすくなるのはエストロゲンの減少が関係している可能性もあります。

頭皮環境の悪化

過度なストレスは自律神経を乱し、血行不良を引き起こします。
すると頭皮まで血液が十分に行き渡らなくなり、髪をつくる毛母細胞へ栄養が届きにくくなります。
また喫煙や、アルコールの過剰摂取・運動不足・睡眠不足によっても、血液の循環が悪くなります。
栄養が届かないことで、髪の成長が阻害され、強く長く伸びることができなくなり、短い毛髪になってしまうことがあります。

外からの強い刺激から髪を守る方法があります

キューティクルは傷つくと、元には戻りません。まずブラッシングの時にはムリに引っ張らないようにしましょう。
キューティクルは濡れている時に開くので、シャンプーの時には力を入れ過ぎないことも重要です。
また濡れたままにするのは禁物ですが、乾かそうとタオルでゴシゴシこすったり、長時間ドライヤーを当てたりすることも避けなければなりません。

このほか、パーマやカラーリングなどの薬剤も髪を傷めるので、切れ毛が気になる時は少し休んで、トリートメントなどでケアすると良いでしょう。

それから強い紫外線を浴びると、毛髪はもろくなって切れやすくなるので、外出時には日焼け防止の効果があるスプレーなどで髪を保護しましょう。
とくに頭頂部は髪だけでなく、頭皮もダメージを受けやすいので、帽子や日傘を利用して、直接、紫外線が当たらないように心がけてください。

体の中からのサポートも大切です

髪の生成には、髪の主成分である「タンパク質」、タンパク質の合成に必要な「亜鉛」、頭皮環境を整えて髪の成長を促す「ビタミン」が必要不可欠です。
タンパク質を含む食品(大豆製品・卵・魚介類など)、亜鉛を含む食品(牡蠣・豚レバー・カシューナッツなど)、ビタミンを含む食品(緑黄色野菜・クルミなど)を摂取するようにしましょう。

その中でも、大豆製品はエストロゲンと似た働きをする「イソフラボン」を含むので、減少するエストロゲンを補う手助けもします。
ただし、髪によいからといって、そればかり摂取していては、余った栄養素の働きを考慮しなければならず、逆効果といえることもあるかもしれません。

栄養のバランスを考えた食生活を送りましょう。また血行を良くするために、規則正しい生活を行い、ストレス解消をして、髪と頭皮に栄養を届けることも必要です。

(まとめ)頭頂部の短い毛髪は切れ毛によるものですか?

切れ毛だけでなく、健康な髪が育っていない可能性があります

生え始めの毛だから短いという可能性もありますが、ダメージを受けたため、切れてしまい、短くなっているとも考えられます。
また頭皮環境の悪化などの理由で太く長く成長できなかった毛髪なのかもしれません。

頭頂部の切れ毛の原因を知りましょう

熱や摩擦などのダメージによるキューティクルの損傷、ムリなダイエットや偏った食生活による栄養不足、出産や加齢などによる女性ホルモンの減少、生活習慣の乱れによる頭皮環境の悪化などが、切れ毛を引き起こします。

外からの強い刺激から髪を守る方法があります

ブラッシングやシャンプーなどによる強い摩擦や長時間のドライヤーは避け、パーマなどの薬剤を使ったら、トリートメントでケアしましょう。
日焼け防止スプレー・帽子・日傘で、強い紫外線から髪や頭皮を守りましょう。

体の中からのサポートも大切です

髪の生成には、髪の成長に必要な「タンパク質」・「亜鉛」・「ビタミン」が不可欠です。
栄養のバランスを考え、規則正しい生活を行い、ストレスを解消して、髪と頭皮に栄養を届けるようにすることも必要です。

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

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FAQ記事

よくある質問

A.

女性の薄毛の原因はさまざまですが、主に加齢・女性ホルモンの減少・ストレス・副腎皮質ホルモンの減少などが挙げられます。いくつかの原因が重なって薄毛の症状が見られる場合もあります。女性の薄毛の場合は、ホルモンバランスの変化による脱毛も多いです。まず、病院で原因を詳しく調べてもらう事が、薄毛の原因を知るためには大切です。

A.

髪の毛はもともとケラチンとたんぱく質から成ります。過度のダイエットにより、毛や爪など皮膚の最外層を形成している角層の合成に不可欠な微量金属の、腸からの吸収ができなくなります。そうすると、毛は伸びない、爪も伸びず、薄くやわらかくなります。皮膚もカサカサになって、輝きがなくなります。上記のように、過度のダイエットで体内だけでなく髪にも栄養が行き渡らなくなり、その結果として抜け毛がおこり、髪が細くなる(薄毛になる)といった症状が現れる場合があります。

A.

妊娠中は出産準備のために分泌される女性ホルモンの影響で、成長期が終わるはずの髪の毛の寿命が長くなり、抜け毛が少なくなります。しかし、出産後はホルモンのバランスが急激に通常の状態に戻ります。そのため、寿命が延長されていた毛髪が突然休止期に入ることにより、一時的に抜け毛が多くなります。これは出産後約6ヶ月を過ぎると、徐々に回復していくようになります。

A.

遺伝的要素は誰にでもあります。実際に「薄毛」が遺伝するのではなく、「薄毛」になりやすい体質が遺伝し、その家系の生活習慣などが遺伝的要素として影響する(薄毛になる)と言われています。

A.

現在のところ円形脱毛症の原因ははっきりとしていません。原因としては、「自己免疫疾患」、「精神的ストレス」、「内分泌異常」、「遺伝的素因」等が考えられます。「自己免疫疾患」という説が有力ですが、精神的ストレスがきっかけの誘因になるのかもしれません。自己免疫は、外部からの侵入物を攻撃することにより、私達の身体を守っています。自己免疫疾患では、この免疫機能に何らかの異常が生じ、自己反応性の細胞や抗体が出現してきます。円形脱毛症においては、Tリンパ球が毛根を外敵と間違えて誤った攻撃命令を出すことによって起きるとされています。「T リンパ球」とは、体の中に侵入してきた有害な細菌やウィルスといった外敵を身体の細胞と区別して命令を出す細胞です。一度攻撃が始まってしまうと、多くの Tリンパ球が毛根に集まり激しい攻撃を繰り広げます。そのため毛根が破壊され、正常で元気な女性の髪の毛でさえ、突然抜け落ちてしまいます。

A.

育毛剤の使用や、パーマでボリュームを出したり、カラーリングなどで目立たなくする事は可能です。薄毛の場合は原因にもよりますが、加齢によるものや、ホルモンバランスの変化などは、円形脱毛症とは違いますから自然と治る事はまず無いと考えて、専門医師の受診をお勧めします。

A.

筋肉が凝って硬くなると、周辺の血液の流れが悪くなり髪に必要な栄養分がきちんと行き渡らなくなります。その結果、血行不良を起こし、薄毛や抜け毛をまねきますので軽い運動やストレッチで血行を良くするように心がけましょう。

A.

まずは加齢現象の一つと思ってください。髪の毛は毛球のなかにある毛乳頭細胞でつくられています。そのなかには髪の毛の色を決める色素細胞が含まれています。この色素細胞でつくられたメラニン色素が、毛の中に送り込まれ髪の毛に色がつきます。ところが、色素細胞の加齢現象により機能が低下し時には消失してしまいます。そうすると色素を持たない髪の毛が白髪になると言われています。

A.

パーマ、カラーリングともに、いくら技術が進歩したとはいえ髪にダメージを与えます。そして抜け毛の原因となるのが、パーマ液や毛染め剤が頭皮にもたらす影響です。髪の傷み自体は抜け毛の直接の原因にはなりませんが、痛んだ頭皮が髪に悪影響を与え、抜け毛の原因につながることがあります。

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