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女性なのに抜け毛がひどい…原因は?見直すべき生活習慣とヘアケア

掲載日:2024.03.12 更新日:2024.03.12

女性なのに抜け毛がひどい…原因は?見直すべき生活習慣とヘアケア

女性のなかにはひどい抜け毛に悩まされている方が少なくありません。この記事では、女性にひどい抜け毛が見られる原因や改善するための生活習慣、および予防するためのヘアケアについて解説します。抜け毛が気になりだした女性の方は参考にしてください。

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

抜け毛がひどい?女性の薄毛のサイン

抜け毛は誰にでも見られる生理現象の一種であり、1日当たり50本から100本程度の抜け毛であれば過度に心配する必要はありません。
しかし、次のような兆候が見られる方は抜け毛がひどくなり、薄毛のリスクが増加している可能性もあるため注意が必要です。

  • シャンプーの際に排水溝に詰まる抜け毛の量が増えた
  • ドライヤーをかけた後に床に散らばっている髪の毛が増えた
  • 髪の毛のスタイリングがなかなか決まらない
  • 髪の毛全体のボリューム感が減少してきた
  • 頭部に光が当たると地肌が透けて見える
  • いつも髪の毛を分けている箇所が広がってきた
  • 髪の毛のハリやコシがなくなり細くなってきた

上記の症状に1つでも当てはまる方は、薄毛が進行し始めている可能性があるため注意が必要です。

女性のひどい抜け毛の原因

女性のひどい抜け毛の原因

男性の抜け毛や薄毛は遺伝によるところが大きいのですが、女性のひどい抜け毛は以下の要件が複雑に絡み合って起こる傾向にあります。

  • ストレス
  • 睡眠不足
  • 頭皮環境の悪化
  • 過度なダイエット
  • ホルモンバランスの乱れ

ここでは、女性のひどい抜け毛を誘発する原因について解説します。

ストレス

人間の生命活動は自律神経のはたらきにより支えられていますが、ストレス状態が継続すると、自律神経を構成する交感神経と副交感神経のバランスが乱れやすくなります。

  • 交感神経…心身を興奮させ活動的に導く
  • 副交感神経…心身を落ち着かせ休養へと導く

ストレス状態が継続すると自律神経のうち交感神経が優位に傾き、本来であればリラックスするべき時間帯にも心身が興奮状態に陥ります。交感神経が優位に傾くと血管が収縮して血行が悪化し、髪の毛の成長に必要な栄養が行き届かなくなります。その結果として抜け毛のリスクが増加するのです。

また、ストレスによって活性酸素が増加するとアミノ酸の再合成に必要な亜鉛が消費されます。髪の毛のもととなるケラチンはアミノ酸から再合成されるため、亜鉛不足により抜け毛や薄毛を引き起こしやすくなることもあるでしょう。

睡眠不足

人間の脳の下垂体からは就寝中に成長ホルモンが盛んに分泌され、細胞分裂を活発化させて損傷部位の修復や身体の回復が行われます。髪の毛も毛母細胞が分裂して成長するのですが、睡眠不足が原因で成長ホルモンの分泌量が減少すると、毛母細胞の分裂が滞るため髪の毛の成長に悪影響をおよぼすのです。

また、睡眠不足が続くと肌のターンオーバーの周期が乱れ、健康な髪の毛を育てるための土壌である頭皮の状態が悪化。抜け毛や薄毛のリスクを増加させる結果となります。

頭皮環境の悪化

頭皮環境が悪化すると抜け毛が増えることがあります。頭皮環境が悪化する要因は以下が挙げられます。

  • 洗髪不足
  • 洗髪過多
  • 長時間のドライヤー
  • 頻繁な毛染め・パーマ

洗髪が不足すると頭皮の毛穴に皮脂や汚れが詰まります。これにより、ニキビやかゆみといった頭皮トラブルを招く恐れがあるのです。
また、1日に何度もシャンプーを使用していたりドライヤーで長時間乾かしたりすると、頭皮が乾燥。フケやかゆみにつながります。

その他、頻繁にカラーリングやパーマをするのも頭皮環境が悪化する原因のひとつです。使用する薬剤は頭皮への刺激が強いため、炎症を引き起こす可能性があります。

過度なダイエット

女性のなかには体重を減らしたいと考えて食事制限を行う方もいますが、極端なダイエットにより栄養が不足すると、髪の毛の成長に悪影響をおよぼす可能性があります。

特に髪の毛の原料となるタンパク質や、アミノ酸をケラチンへと再合成する亜鉛、頭皮環境を良好に保つためのビタミン類などが不足すると、抜け毛のリスクを増加させるため注意が必要です。

ホルモンバランスの乱れ

女性ホルモンとしてよく知られるエストロゲンとプロゲステロンには、髪の毛に関して以下の働きがあるとされています。

  • エストロゲン…髪の毛のハリやコシを保つ
  • プロゲステロン…髪の毛の成長期を維持する

女性は生涯に何度か大きなホルモンバランスの変化に見舞われます。例えば妊娠中は女性ホルモンの分泌量が増加するため、髪の毛のボリュームが増す方も少なくありません。しかし、出産後に女性ホルモンの分泌量が激減すると、一時的に抜け毛の量が増加する傾向にあります。

また、更年期に入ると女性ホルモンの分泌量が減少し、相対的に体内の男性ホルモンの量が増加するため、女性男性型脱毛症の発症リスクが高くなります。

ひどい抜け毛を改善する生活習慣

ひどい抜け毛を改善する生活習慣

女性の抜け毛は生活習慣に起因することも多いため、以下の見直しにより抜け毛の改善が期待できます。

  • ストレスを発散する
  • 睡眠時間を確保する
  • 食事の栄養バランスを整える

ここでは、ひどい抜け毛を改善するために見直したい生活習慣について解説します。

ストレスを発散する

ストレス状態が続くと自律神経のバランスが崩れて血行不良を引き起こし、抜け毛のリスクを高めます。そのため、日頃から適度にストレスを発散することが大切です。ストレスの発散法は人によりさまざまですが、適度に身体を動かしたり、旅行に出かけたり、仲のよい友人と楽しい時間を過ごしたりして発散する方法があります。

睡眠時間を確保する

髪の毛の成長を促す毛母細胞の分裂は夜間に活発化するため、1日あたり6時間から7時間程度の睡眠を確保するのがおすすめです。
また、寝る直前までテレビやスマホなどの明るい画面を見ていると、脳が興奮状態に陥って睡眠の質を低下させるため注意しましょう。

食事の栄養バランスを整える

髪の毛は日々の食事から摂取した栄養素によって作られるため、抜け毛予防には栄養バランスを整えることが欠かせません。以下の食品も摂取するよう心がけましょう。

食品 含まれる栄養素 期待できる効果
肉類・魚類・大豆類 タンパク質 髪の毛を作る元となる
魚介類・海藻類・乳製品 ビタミンB2 ターンオーバーを正常に保つ
赤身魚・脂質の少ない肉類 ビタミンB6 タンパク質の合成をサポートする
鶏レバー・ささみ・カリフラワー パントテン酸 頭皮のうるおいを維持する

特に大豆に含まれるイソフラボンには女性ホルモンの一種であるエストロゲンと似たはたらきがあるため、抜け毛が気になる女性は積極的に摂取するのがおすすめです。

抜け毛予防のためのヘアケア

抜け毛は生活習慣のほか、普段のヘアケアが間違っているために発生することもあります。また、新たにヘアケアを取り入れることで、抜け毛予防につながることもあるでしょう。

  • 頭皮マッサージをする
  • 朝晩に育毛剤を使用する
  • シャンプーのやり方を見直す

ここでは、抜け毛予防のためのヘアケアについて解説します。

頭皮マッサージをする

入浴の際やお風呂あがりなどに以下の手順で頭皮マッサージを行うと、血行を促進して髪の毛の成長をサポートする効果が期待できます。

  • 1.頭部の真ん中を指圧する
  • 2.頭頂部の周りを指圧する
  • 3.生え際を指圧する
  • 4.頭皮全体をマッサージする
  • 5.側頭部・頭頂部を手のひらで圧迫する

指の腹で心地よくマッサージすればリラクゼーション効果も得られるため、睡眠の質を向上させたいときにもおすすめです。

朝晩に育毛剤を使用する

髪の毛の成長をサポートする方法の1つが、朝晩の育毛剤の使用です。育毛剤には髪の毛の成長をサポートしたり、頭皮環境を良好に保ったりするための成分が配合されています。
薄毛がすでに進行している方は発毛剤を使用する必要がありますが、抜け毛予防や将来の薄毛を予防する目的であれば、育毛剤でも十分に効果が期待できます。

シャンプーのやり方を見直す

毎日のシャンプーを以下の手順で適切に行うと、頭皮環境を良好に保ち、髪の毛の成長をサポートする効果が期待できます。

  • 1.ブラシで髪のもつれをとる
  • 2.頭皮・髪の毛を予洗いする
  • 3.シャンプーを泡立ててから髪を洗う
  • 4.しっかりとすすぐ
  • 5.頭皮マッサージをしながらもう一度洗う
  • 6.すすぎ残しがないように丁寧に流す
  • 7.トリートメントをなじませる
  • 8.3~5分時間を置き、浸透させる
  • 9. すすぎ残しがないように丁寧に流す

シャンプーを行う際には36℃から38℃のぬるま湯にするのがポイントです。湯温が高すぎると頭皮を守るための皮脂まで洗い流してしまうため注意しましょう。

女性の抜け毛に関するよくある質問

女性の抜け毛はある日突然気づくこともあり、不安も多いものです。ここでは、女性の抜け毛に関するよくある質問に回答します。

育毛剤で髪の毛が増える?

育毛剤は髪の毛の成長をサポートするためのもので、発毛効果は期待できません。発毛効果を期待するのであれば発毛剤を使用する必要があります。育毛剤はあくまで抜け毛予防のために早めから使用するアイテムだと認識しておきましょう。

突然大量に抜け毛が!原因は?

ある日、突然まとまった量の髪の毛が抜け落ちている方は、円形脱毛症を発症している可能性が疑われます。治療が遅れると回復に時間がかかるため、速やかに専門医の診察を受けるのがおすすめです。

セルフケアで抜け毛が改善しないときは?

今回ご紹介したセルフケアで抜け毛が改善しないようであれば、専門のクリニックで相談するのがおすすめです。放置すると薄毛が進行してしまう恐れがあります。最近は女性専門の薄毛治療クリニックも増えているため、まずはカウンセリングで相談してみるとよいでしょう。

女性の抜け毛は生活習慣とヘアケアの見直しで改善します

女性の抜け毛はストレスや睡眠不足、頭皮環境の悪化、過度なダイエット、ホルモンバランスの乱れなどが複雑に絡み合った結果として起こる傾向にあります。
そのため、今回ご紹介した方法で生活習慣を見直し、正しいヘアケアを実践すれば、抜け毛の改善が期待できます。
セルフケアで改善が見られない方は何らかの脱毛症によって抜け毛が起こっている可能性もあるため、専門医に相談するのがおすすめです。

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

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薄毛・抜け毛・切れ毛の
FAQ記事

よくある質問

A.

女性の薄毛の原因はさまざまですが、主に加齢・女性ホルモンの減少・ストレス・副腎皮質ホルモンの減少などが挙げられます。いくつかの原因が重なって薄毛の症状が見られる場合もあります。女性の薄毛の場合は、ホルモンバランスの変化による脱毛も多いです。まず、病院で原因を詳しく調べてもらう事が、薄毛の原因を知るためには大切です。

A.

髪の毛はもともとケラチンとたんぱく質から成ります。過度のダイエットにより、毛や爪など皮膚の最外層を形成している角層の合成に不可欠な微量金属の、腸からの吸収ができなくなります。そうすると、毛は伸びない、爪も伸びず、薄くやわらかくなります。皮膚もカサカサになって、輝きがなくなります。上記のように、過度のダイエットで体内だけでなく髪にも栄養が行き渡らなくなり、その結果として抜け毛がおこり、髪が細くなる(薄毛になる)といった症状が現れる場合があります。

A.

妊娠中は出産準備のために分泌される女性ホルモンの影響で、成長期が終わるはずの髪の毛の寿命が長くなり、抜け毛が少なくなります。しかし、出産後はホルモンのバランスが急激に通常の状態に戻ります。そのため、寿命が延長されていた毛髪が突然休止期に入ることにより、一時的に抜け毛が多くなります。これは出産後約6ヶ月を過ぎると、徐々に回復していくようになります。

A.

遺伝的要素は誰にでもあります。実際に「薄毛」が遺伝するのではなく、「薄毛」になりやすい体質が遺伝し、その家系の生活習慣などが遺伝的要素として影響する(薄毛になる)と言われています。

A.

現在のところ円形脱毛症の原因ははっきりとしていません。原因としては、「自己免疫疾患」、「精神的ストレス」、「内分泌異常」、「遺伝的素因」等が考えられます。「自己免疫疾患」という説が有力ですが、精神的ストレスがきっかけの誘因になるのかもしれません。自己免疫は、外部からの侵入物を攻撃することにより、私達の身体を守っています。自己免疫疾患では、この免疫機能に何らかの異常が生じ、自己反応性の細胞や抗体が出現してきます。円形脱毛症においては、Tリンパ球が毛根を外敵と間違えて誤った攻撃命令を出すことによって起きるとされています。「T リンパ球」とは、体の中に侵入してきた有害な細菌やウィルスといった外敵を身体の細胞と区別して命令を出す細胞です。一度攻撃が始まってしまうと、多くの Tリンパ球が毛根に集まり激しい攻撃を繰り広げます。そのため毛根が破壊され、正常で元気な女性の髪の毛でさえ、突然抜け落ちてしまいます。

A.

育毛剤の使用や、パーマでボリュームを出したり、カラーリングなどで目立たなくする事は可能です。薄毛の場合は原因にもよりますが、加齢によるものや、ホルモンバランスの変化などは、円形脱毛症とは違いますから自然と治る事はまず無いと考えて、専門医師の受診をお勧めします。

A.

筋肉が凝って硬くなると、周辺の血液の流れが悪くなり髪に必要な栄養分がきちんと行き渡らなくなります。その結果、血行不良を起こし、薄毛や抜け毛をまねきますので軽い運動やストレッチで血行を良くするように心がけましょう。

A.

まずは加齢現象の一つと思ってください。髪の毛は毛球のなかにある毛乳頭細胞でつくられています。そのなかには髪の毛の色を決める色素細胞が含まれています。この色素細胞でつくられたメラニン色素が、毛の中に送り込まれ髪の毛に色がつきます。ところが、色素細胞の加齢現象により機能が低下し時には消失してしまいます。そうすると色素を持たない髪の毛が白髪になると言われています。

A.

パーマ、カラーリングともに、いくら技術が進歩したとはいえ髪にダメージを与えます。そして抜け毛の原因となるのが、パーマ液や毛染め剤が頭皮にもたらす影響です。髪の傷み自体は抜け毛の直接の原因にはなりませんが、痛んだ頭皮が髪に悪影響を与え、抜け毛の原因につながることがあります。

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