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育毛シャンプーは薄毛に効果的?期待できる効果やシャンプーの選び方

掲載日:2024.02.06 更新日:2024.02.06

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

育毛シャンプーを使用すると薄毛が改善できるのは本当なのでしょうか。この記事では、育毛シャンプーに期待できる効果や選び方、正しい使い方について解説しています。シャンプー以外の育毛方法も紹介しているので参考にしてください。

育毛シャンプーとは

育毛シャンプーとは、頭皮環境を清潔に保ちつつ健康的な髪の毛の成長をサポートするアイテムです。一般的なシャンプーは、主に髪の毛や頭皮の汚れを除去する目的で製造されています。一方、育毛シャンプーは、頭皮環境の改善や育毛を目的として製造されているのが特徴です。

育毛シャンプーに髪を生やす効果はある?

育毛シャンプーに髪の毛を生やす効果はありません。育毛シャンプーはあくまでも頭皮環境を整え、髪の毛の成長をサポートする目的で用いられるヘアケア用品です。
しかし、頭皮環境を良好に保つことで抜け毛を予防する効果は期待できるでしょう。

育毛シャンプーの効果

一般的なシャンプーではなく、育毛シャンプーを利用すると主に以下の効果が期待できます。

  • 頭皮環境を健やかに保つ
  • 頭皮にうるおいを与える
  • 髪にハリ・コシを与える

ここでは、育毛シャンプーに期待される効果について解説します。

頭皮環境を健やかに保つ

育毛シャンプーには頭皮に優しい成分が含まれています。洗浄力も配慮されているものが多く、適度な皮脂膜を保ち、頭皮環境を健やかに保つ効果が期待されています。

頭皮は皮脂と汗によって構成される皮脂膜で覆われており、ブラッシングの際などに生じる刺激や、細菌やウイルスなどから肌を守ります。
しかし、薬局やドラッグストアなどで一般的に販売されているシャンプーには洗浄力が高すぎる商品もあり、皮脂膜を除去しすぎてしまい頭皮環境を悪化させることがあります。頭皮にたまった不要な皮脂や汚れは抜け毛や薄毛を引き起こす原因の1つですが、皮脂膜が奪われて頭皮環境が悪化する原因につながると知っておきましょう。

頭皮にうるおいを与える

多くの育毛シャンプーには頭皮を保湿するための成分が配合されているため、良好な頭皮環境を保つためのうるおいを頭皮に与える効果が期待されています。

頭皮環境を健やかに保つには、角質層が適度な水分で満たされている必要があります。水分が不足すると十分な皮脂膜が構成されなくなるため、頭皮環境の悪化による抜け毛が生じやすくなるのです。

育毛シャンプーを使用して頭皮が乾燥しないように保つことで、頭皮環境を整える効果が期待できるでしょう。

髪にハリやコシを与える

育毛シャンプーには髪の毛にハリやコシを与える効果が期待されています。

ハリやコシのある健康な髪の毛を成長させるためには毛母細胞の活発な分裂が欠かせません。分裂のために必要な栄養は毛細血管から毛乳頭細胞へと送り届けられます。
しかし、何らかの原因によって血行不良が生じると、髪の毛を成長させるためのエネルギーが不足し、ハリやコシの失われた髪の毛が増えやすくなるのです。

育毛シャンプーの選び方

一般的なシャンプーの目的は頭皮や髪の毛の洗浄であり、髪の毛の健全な成長には育毛シャンプーが効果的です。育毛シャンプーにもさまざまな種類があるため、以下の3点を意識して選ぶのがおすすめです。

  • 医薬部外品
  • 優しい洗浄力
  • 頭皮に優しい成分が含まれている

ここでは、育毛のためのシャンプーの選び方について解説します。

医薬部外品か

シャンプーは大きく化粧品医薬部外品の2つに分けられます。医薬部外品は頭皮のトラブルの改善・予防を目的としています。
医薬部外品は厚生労働省によって認められた効能・効果に有効な成分が含まれているため、育毛を目的とするなら医薬部外品のシャンプーを選ぶのがおすすめです。

洗浄力が優しいか

薬局やドラッグストアで一般的に販売されているシャンプーには洗浄力が強すぎるアイテムもあります。育毛のためには自身に合った洗浄力で頭皮に優しいシャンプーを選ぶのも重要なポイントです。

シャンプーを洗浄力や髪の毛や頭皮への刺激の観点から分類すると、以下の3つにまとめられます。

シャンプーの種類 特徴
高級アルコール系 洗浄力が高く髪の毛や頭皮への刺激も強い
石鹸系 高級アルコール系に比べると刺激が弱いが洗浄力は高い
アミノ酸系 洗浄力が優しく髪の毛や頭皮への刺激も少ない

シャンプーの洗浄力を高める成分の1つが界面活性剤。よく使用される界面活性剤はアルコール系とアミノ酸系の2つに分けられます。薬局やドラッグストアで一般的に販売されているシャンプーには、ラウリル硫酸ナトリウムやラウレス硝酸ナトリウムなどのアルコール系界面活性剤が含まれている商品も多く、髪の毛や頭皮への刺激が強いため注意が必要です。

育毛目的の方は、髪の毛や頭皮への刺激が少ないアミノ酸系界面活性剤が配合されているアミノ酸系シャンプーを選ぶとよいでしょう。

頭皮に優しい成分が含まれているか

育毛シャンプーを選ぶ際には、洗浄力の優しさだけではなく、頭皮に優しい成分が含まれているかどうかも確認が必要です。

髪の毛や頭皮にとって刺激が強いと言われる成分の代表としては、シリコンやパラベン、鉱物油、合成着色料、サルフェートが挙げられます。育毛のためのシャンプーを選ぶときには、これらの成分が含まれたシャンプーは避けるようにしましょう。

髪の毛や頭皮に優しい成分としては以下の例が挙げられます。

成分 期待される働き
ソイセラム(豆乳発酵液) 頭皮にうるおいを与える
グリチルリチン酸ジカリウム 頭皮の炎症を抑制する
カッコンエキス 血液の循環を促進する

頭皮は皮脂と汗で構成される皮脂膜で守られているため、乾燥肌の方は特にソイセラムなどの保湿成分によって適度なうるおいを与えるのが欠かせません。

頭皮の炎症は肌トラブルだけでなく抜け毛のリスクを高める可能性があるため、敏感肌の方はグリチルリチン酸ジカリウムなどの抗炎症成分を配合したシャンプーを選び、頭皮環境を良好に保つ必要があります。

また、髪の毛の成長には毛母細胞の分裂が欠かせないため、カッコンエキスなど血行を促進する成分が含まれたシャンプーもおすすめです。

育毛シャンプーの正しい使い方

育毛シャンプーも一般的なシャンプーと同じく1日に1回、以下の手順で使用するのが基本です。

  • 1.ブラシで髪のもつれをとる
  • 2.頭皮・髪の毛を予洗いする
  • 3.シャンプーを泡立ててから髪を洗う
  • 4.しっかりとすすぐ
  • 5.頭皮マッサージをしながらもう一度洗う
  • 6.すすぎ残しがないように丁寧に流す
  • 7.トリートメントをなじませる
  • 8.3~5分時間を置き、浸透させる
  • 9.すすぎ残しがないように丁寧に流す

シャンプーを行うまえに、ブラシで髪の毛のもつれをとり、頭皮や髪の毛を予洗いしておきましょう。髪の毛のもつれをとっておくと、シャンプーの際の摩擦ダメージを軽減できます。また、予洗いすると汚れや余分な皮脂を洗い流しやすくなります。

シャンプーをする際には、手のひらで泡立てるのがポイントです。泡立てたシャンプーを数箇所に付け、頭皮をマッサージするように洗ったらすすぎ残しがないように丁寧に流します。シャンプーを流したらトリートメントをなじませ、3分から5分程度浸透させてからすすぎ残しがないよう丁寧に洗い流しましょう。

シャンプー以外で効果的な育毛方法

頭皮環境を整えて育毛効果を得るためには、シャンプー以外にも以下の点に取り組むのがおすすめです。

  • 育毛剤を使用する
  • 頭皮マッサージをする
  • 毎日の生活習慣を見直す

ここでは、シャンプー以外で効果的な育毛方法を紹介します。

育毛剤を使用する

頭皮環境を改善して髪の毛の成長をサポートしたいのであれば、育毛剤を使用するのも効果的です。育毛剤には頭皮環境を改善するための成分や、髪の毛にハリやコシを与えるための成分が配合されており、今生えている髪の毛の成長をサポートする効果が期待されています。

頭皮マッサージをする

シャンプー以外で効果的な育毛方法の1つが頭皮マッサージです。頭皮マッサージすると頭皮の血行が改善し、髪の毛の成長を促進する効果が期待できます。毎日の入浴後に以下の手順で頭皮マッサージを行うのがおすすめです。

  • 1.頭皮全体を指の腹でまんべんなくほぐす
  • 2.襟足・後頭部から頭頂部に向かって5ヶ所ほどに分けて指圧する
  • 3.こめかみ・生え際から頭頂部に向かって指圧する
  • 4.頭頂部の周囲を両手の中指で指圧する
  • 5.側頭部や生え際、頭頂部をハンドプレスする

頭皮マッサージの際には、爪や指の先で頭皮を傷つけないよう注意しましょう。

毎日の生活習慣を見直す

抜け毛や薄毛は生活習慣の乱れが原因で起こるケースもあります。日常的に以下の点に気を付けましょう。

  • 栄養バランスのとれた食事を心がける
  • 良質な睡眠を確保する
  • 日中に適度な運動を行う
  • 飲酒や喫煙を控える
  • ストレスをため込まない

育毛シャンプーを使用して健やかな頭皮を保ちましょう

医薬部外品の育毛シャンプーには頭皮環境を改善したり、髪の毛の成長をサポートしたりする効果が期待されています。
シャンプーを選ぶ際には商品のパッケージや裏面を見て、保湿成分や抗炎症成分、血行促進成分などが配合されているか確認するのがおすすめです。
食習慣や運動習慣を改善し、ストレスをため込まないよう意識しながら、育毛シャンプーを使用して健やかな頭皮を保ちましょう。

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

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薄毛・抜け毛・切れ毛の
FAQ記事

よくある質問

A.

女性の薄毛の原因はさまざまですが、主に加齢・女性ホルモンの減少・ストレス・副腎皮質ホルモンの減少などが挙げられます。いくつかの原因が重なって薄毛の症状が見られる場合もあります。女性の薄毛の場合は、ホルモンバランスの変化による脱毛も多いです。まず、病院で原因を詳しく調べてもらう事が、薄毛の原因を知るためには大切です。

A.

髪の毛はもともとケラチンとたんぱく質から成ります。過度のダイエットにより、毛や爪など皮膚の最外層を形成している角層の合成に不可欠な微量金属の、腸からの吸収ができなくなります。そうすると、毛は伸びない、爪も伸びず、薄くやわらかくなります。皮膚もカサカサになって、輝きがなくなります。上記のように、過度のダイエットで体内だけでなく髪にも栄養が行き渡らなくなり、その結果として抜け毛がおこり、髪が細くなる(薄毛になる)といった症状が現れる場合があります。

A.

妊娠中は出産準備のために分泌される女性ホルモンの影響で、成長期が終わるはずの髪の毛の寿命が長くなり、抜け毛が少なくなります。しかし、出産後はホルモンのバランスが急激に通常の状態に戻ります。そのため、寿命が延長されていた毛髪が突然休止期に入ることにより、一時的に抜け毛が多くなります。これは出産後約6ヶ月を過ぎると、徐々に回復していくようになります。

A.

遺伝的要素は誰にでもあります。実際に「薄毛」が遺伝するのではなく、「薄毛」になりやすい体質が遺伝し、その家系の生活習慣などが遺伝的要素として影響する(薄毛になる)と言われています。

A.

現在のところ円形脱毛症の原因ははっきりとしていません。原因としては、「自己免疫疾患」、「精神的ストレス」、「内分泌異常」、「遺伝的素因」等が考えられます。「自己免疫疾患」という説が有力ですが、精神的ストレスがきっかけの誘因になるのかもしれません。自己免疫は、外部からの侵入物を攻撃することにより、私達の身体を守っています。自己免疫疾患では、この免疫機能に何らかの異常が生じ、自己反応性の細胞や抗体が出現してきます。円形脱毛症においては、Tリンパ球が毛根を外敵と間違えて誤った攻撃命令を出すことによって起きるとされています。「T リンパ球」とは、体の中に侵入してきた有害な細菌やウィルスといった外敵を身体の細胞と区別して命令を出す細胞です。一度攻撃が始まってしまうと、多くの Tリンパ球が毛根に集まり激しい攻撃を繰り広げます。そのため毛根が破壊され、正常で元気な女性の髪の毛でさえ、突然抜け落ちてしまいます。

A.

育毛剤の使用や、パーマでボリュームを出したり、カラーリングなどで目立たなくする事は可能です。薄毛の場合は原因にもよりますが、加齢によるものや、ホルモンバランスの変化などは、円形脱毛症とは違いますから自然と治る事はまず無いと考えて、専門医師の受診をお勧めします。

A.

筋肉が凝って硬くなると、周辺の血液の流れが悪くなり髪に必要な栄養分がきちんと行き渡らなくなります。その結果、血行不良を起こし、薄毛や抜け毛をまねきますので軽い運動やストレッチで血行を良くするように心がけましょう。

A.

まずは加齢現象の一つと思ってください。髪の毛は毛球のなかにある毛乳頭細胞でつくられています。そのなかには髪の毛の色を決める色素細胞が含まれています。この色素細胞でつくられたメラニン色素が、毛の中に送り込まれ髪の毛に色がつきます。ところが、色素細胞の加齢現象により機能が低下し時には消失してしまいます。そうすると色素を持たない髪の毛が白髪になると言われています。

A.

パーマ、カラーリングともに、いくら技術が進歩したとはいえ髪にダメージを与えます。そして抜け毛の原因となるのが、パーマ液や毛染め剤が頭皮にもたらす影響です。髪の傷み自体は抜け毛の直接の原因にはなりませんが、痛んだ頭皮が髪に悪影響を与え、抜け毛の原因につながることがあります。

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