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抜け毛が増える季節は「春」と「秋」?なぜ季節の変わり目に抜けるのか

掲載日:2024.03.12 更新日:2024.03.12

抜け毛が増える季節は「春」と「秋」?なぜ季節の変わり目に抜けるのか

抜け毛は毎日のように見られる生理現象の一種ですが、季節によって本数が増える事実を知っておけば、必要以上に抜け毛を心配する必要がなくなります。この記事では、季節によって抜け毛が増える原因や対策法について解説します。記事の後半では抜け毛に関して注意すべき点も紹介しているので参考にしてください。

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

抜け毛が増えるのは「春」と「秋」

日本人の髪の毛はおよそ10万本とされており、正常なヘアサイクルの方だと1日あたり50本から100本の抜け毛が見られます。
抜け毛の量は季節によって異なる場合があり、ある大学の研究報告によると春や秋に抜け毛の量が増えるとされていますが、医学的根拠があるとまでは言えないようです。
しかしながら、春や秋に抜け毛が増えると実感している方が多いのも事実です。そこで、春と秋に抜け毛が増える主な原因について見ていきたいと思います。

春の抜け毛の原因

春の抜け毛の原因

春先に抜け毛が増えると感じている方には、次のような共通点があると考えられます。

  • 花粉
  • 寒暖差
  • 環境の変化

ここでは、春の抜け毛の原因について解説します。

花粉

花粉が頭皮へ付着してアレルギー反応を起こすと、頭皮環境の悪化による抜け毛も起こしやすいとされています。
また、花粉症など自己免疫疾患を起こしやすい方は円形脱毛症になりやすいです。花粉が原因で抜け毛が引き起こされる恐れもあるため注意が必要です。

寒暖差

近年になり「寒暖差疲労」や「寒暖差アレルギー」といった言葉を聞くようになりましたが、寒暖差は自律神経のバランスを乱す要因の1つです。
自律神経のバランスが乱れると血管が収縮して血液の流れを阻害します。その結果、頭皮へ送られる血液の量が減少。髪の毛の成長に必要な栄養が頭皮まで行き届かず、抜け毛のリスクが増加します。

環境の変化

春は引っ越しや転勤、進学など環境が変化しやすい時期ですが、慣れない環境によるストレスが自律神経のバランスを乱し、抜け毛のリスクを増加させるケースがあります。

若いころは体力に自信を持っていた方も、30代の後半や40代になると環境の変化が心身の大きな負担となり、ホルモンバランスや自律神経の乱れを招くこともあるでしょう。

秋の抜け毛の原因

秋の抜け毛の原因

秋も春と同様に季節の変わり目を感じやすい時期ですが、特に次のような原因により抜け毛が増えるのではないかと考えられています。

  • 乾燥
  • 寒暖差
  • 紫外線ダメージの蓄積

ここでは、秋の抜け毛の原因について解説します。

乾燥

秋になると空気が乾燥しはじめるため、肌荒れに悩まされる方が増える傾向にあります。頭皮も乾燥するとバリア機能が低下し、外部からの刺激によるダメージを受けやすくなるため、結果として抜け毛のリスクが高くなります。

また、頭皮の乾燥によって増加したフケが毛穴につまると炎症を起こし、粃糠性脱毛症(ひこうせいだつもうしょう)を発症する可能性もあるため注意が必要です。

寒暖差

春先と同じく秋も朝晩と日中の気温差が大きいです。寒暖差により自律神経やホルモンバランスが乱れると、抜け毛のリスクを高めると考えられています。

紫外線ダメージの蓄積

秋特有の抜け毛が増える原因の1つとして、夏の間に浴びた紫外線によるダメージも挙げられています。
紫外線のダメージが蓄積すると肌が光老化を起こし、タンパク質の合成を阻害すると言われています。髪の毛もタンパク質により作られるため、光老化が起こると髪の毛の成長を妨げられてしまうのです。

季節の変わり目の抜け毛対策

春や秋に抜け毛の量が増える方は、以下の対策で抜け毛を予防するのがおすすめです。

  • ストレスを発散する
  • 紫外線対策する
  • 頭皮を保湿する
  • シャンプーで清潔に保つ
  • 頭皮マッサージをする

ここでは、季節の変わり目の抜け毛対策について解説します。

ストレスを発散する

春には転勤や引っ越し、進学などが精神的ストレスとなり、秋には気温の変化や乾燥が身体や肌へのストレスとなります。そのため、普段からストレスを発散し、心身や頭皮の状態を健康に保つのが重要なポイントです。
極端に暑くも寒くもない春や秋は身体を動かしやすいシーズンなので、適度な運動でストレスを発散するのもおすすめです。

紫外線対策する

秋になると夏に浴びた紫外線のダメージによって光老化にともなう抜け毛を引き起こす可能性があるため、夏の間から紫外線対策に取り組む必要があります。

外出の際にはつばの広い帽子や日傘などで紫外線を避け、頭皮専用の日焼け止めを利用するなど工夫しましょう。ただし、汗による蒸れは頭皮環境を悪化させる一因となります。帽子を選ぶ際には通気性も考慮するのがポイントです。

頭皮を保湿する

秋になると空気の乾燥にともない頭皮のバリア機能が奪われやすいため、保湿を怠らないようにしましょう。髪の毛を洗ってドライヤーを適度にかけたら、頭皮専用のローションや育毛剤などで保湿するのがおすすめです。

シャンプーで清潔に保つ

頭皮の余分な皮脂や汚れが毛穴に詰まると、炎症を起こして抜け毛のリスクを高めるため、普段からシャンプーで清潔に保つよう意識しましょう。
市販のシャンプーのなかには洗浄力が強く、かえって頭皮環境の悪化を招く商品もあるため、肌質に合ったヘアケア製品を適切に使用するのがポイントです。

頭皮マッサージをする

季節の変わり目には寒暖差などが原因で血行不良を起こしやすいため、頭皮マッサージで血液の循環を促すのがおすすめです。
髪の毛は毛母細胞が分裂して成長するため、血行を促進すると髪の毛の成長をサポートする効果が期待できます。頭皮マッサージは以下の手順で行いましょう。

  • 1.頭部の真んなかを指圧
  • 2.頭頂部の周りを指圧
  • 3.生え際を指圧
  • 4.頭皮全体をマッサージ
  • 5.側頭部・頭頂部を手のひらで圧迫

季節特有の抜け毛に関するよくある質問

抜け毛が増えるとこのまま薄毛になってしまうのではないかと心配になるものです。ここでは、季節の抜け毛に関するよくある質問に回答します。

梅雨や夏にも抜け毛が増える?

梅雨や夏に抜け毛が増える可能性はあります
梅雨や夏は気温や湿度が高いため、頭皮を不潔にしていると雑菌が繁殖して毛穴に炎症を起こし、抜け毛のリスクを高めるかもしれません。
また、紫外線によって肌が光老化を起こすとタンパク質の合成を阻害する点は先述の通りですが、生活習慣や環境によっては秋になる前に抜け毛を引き起こす恐れもあります。

抜け毛が2ヶ月以上続くときは?

季節の変わり目の抜け毛が2ヶ月以上続く方は、季節性の抜け毛ではなく何らかの脱毛症を発症している恐れがあります。
今回ご紹介した対策を行っても何ら変化が見られない方は、自己判断で放置せずに専門の医療機関で相談するのがおすすめです。

抜け毛の量は季節によって変わります

日本人の毛髪はおよそ10万本あるとされており、ヘアサイクルにより1日あたり50本から100本の抜け毛が見られるのは普通です。
しかし、春や秋など季節の変わり目には環境変化や紫外線などのストレス、寒暖差による自律神経やホルモンバランスの乱れなどが原因で、一時的に抜け毛の量が増えるケースも珍しくありません。

季節の変わり目の抜け毛が気になるときは今回ご紹介した対処法を実践すれば、次第に気にならなくなるでしょう。仮にセルフケアを行っても2ヶ月以上抜け毛が続くようであれば、薄毛治療専門のクリニックで相談するのがおすすめです。

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

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FAQ記事

よくある質問

A.

女性の薄毛の原因はさまざまですが、主に加齢・女性ホルモンの減少・ストレス・副腎皮質ホルモンの減少などが挙げられます。いくつかの原因が重なって薄毛の症状が見られる場合もあります。女性の薄毛の場合は、ホルモンバランスの変化による脱毛も多いです。まず、病院で原因を詳しく調べてもらう事が、薄毛の原因を知るためには大切です。

A.

髪の毛はもともとケラチンとたんぱく質から成ります。過度のダイエットにより、毛や爪など皮膚の最外層を形成している角層の合成に不可欠な微量金属の、腸からの吸収ができなくなります。そうすると、毛は伸びない、爪も伸びず、薄くやわらかくなります。皮膚もカサカサになって、輝きがなくなります。上記のように、過度のダイエットで体内だけでなく髪にも栄養が行き渡らなくなり、その結果として抜け毛がおこり、髪が細くなる(薄毛になる)といった症状が現れる場合があります。

A.

妊娠中は出産準備のために分泌される女性ホルモンの影響で、成長期が終わるはずの髪の毛の寿命が長くなり、抜け毛が少なくなります。しかし、出産後はホルモンのバランスが急激に通常の状態に戻ります。そのため、寿命が延長されていた毛髪が突然休止期に入ることにより、一時的に抜け毛が多くなります。これは出産後約6ヶ月を過ぎると、徐々に回復していくようになります。

A.

遺伝的要素は誰にでもあります。実際に「薄毛」が遺伝するのではなく、「薄毛」になりやすい体質が遺伝し、その家系の生活習慣などが遺伝的要素として影響する(薄毛になる)と言われています。

A.

現在のところ円形脱毛症の原因ははっきりとしていません。原因としては、「自己免疫疾患」、「精神的ストレス」、「内分泌異常」、「遺伝的素因」等が考えられます。「自己免疫疾患」という説が有力ですが、精神的ストレスがきっかけの誘因になるのかもしれません。自己免疫は、外部からの侵入物を攻撃することにより、私達の身体を守っています。自己免疫疾患では、この免疫機能に何らかの異常が生じ、自己反応性の細胞や抗体が出現してきます。円形脱毛症においては、Tリンパ球が毛根を外敵と間違えて誤った攻撃命令を出すことによって起きるとされています。「T リンパ球」とは、体の中に侵入してきた有害な細菌やウィルスといった外敵を身体の細胞と区別して命令を出す細胞です。一度攻撃が始まってしまうと、多くの Tリンパ球が毛根に集まり激しい攻撃を繰り広げます。そのため毛根が破壊され、正常で元気な女性の髪の毛でさえ、突然抜け落ちてしまいます。

A.

育毛剤の使用や、パーマでボリュームを出したり、カラーリングなどで目立たなくする事は可能です。薄毛の場合は原因にもよりますが、加齢によるものや、ホルモンバランスの変化などは、円形脱毛症とは違いますから自然と治る事はまず無いと考えて、専門医師の受診をお勧めします。

A.

筋肉が凝って硬くなると、周辺の血液の流れが悪くなり髪に必要な栄養分がきちんと行き渡らなくなります。その結果、血行不良を起こし、薄毛や抜け毛をまねきますので軽い運動やストレッチで血行を良くするように心がけましょう。

A.

まずは加齢現象の一つと思ってください。髪の毛は毛球のなかにある毛乳頭細胞でつくられています。そのなかには髪の毛の色を決める色素細胞が含まれています。この色素細胞でつくられたメラニン色素が、毛の中に送り込まれ髪の毛に色がつきます。ところが、色素細胞の加齢現象により機能が低下し時には消失してしまいます。そうすると色素を持たない髪の毛が白髪になると言われています。

A.

パーマ、カラーリングともに、いくら技術が進歩したとはいえ髪にダメージを与えます。そして抜け毛の原因となるのが、パーマ液や毛染め剤が頭皮にもたらす影響です。髪の傷み自体は抜け毛の直接の原因にはなりませんが、痛んだ頭皮が髪に悪影響を与え、抜け毛の原因につながることがあります。

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