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抜け毛が増えた原因と対策方法は?本数・太さ・形で異常な抜け毛かチェック

掲載日:2024.07.02 更新日:2024.07.02

一度抜け毛が増えていることに気づくと、気になってしまうものです。抜け毛は自然に起こる現象のため、正常な抜け毛か異常な抜け毛か見分けるのが大切です。この記事では、抜け毛の原因および予防法について解説します。抜け毛が正常か異常かチェックする方法も紹介するので参考にしてください。

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

抜け毛が正常か異常かチェック

日本人の髪の毛はおよそ10万本あるとされており、毎日抜け毛が見られるのは当たり前の生理現象の一種です。
髪の毛がヘアサイクルの終りを迎えて抜け落ちたのか、それとも異常な抜け毛なのか見分けるために、以下の点を確認してみましょう。

  • 1.本数
  • 2.毛の太さ
  • 3.毛根の形

はじめに、抜け毛が正常か異常かチェックするためのポイントについて解説します。

1.本数

抜け毛の本数が1日あたり50本から100本であれば、正常なヘアサイクルの終りを迎えて髪の毛が抜け落ちたと判断してよいでしょう。
季節の変わり目になると一時的に抜け毛の本数が150本から200本程度に増えるケースもあるため、一時的に本数が増えても過度に心配する必要はありません。

しかし、100本以上の抜け毛が何ヶ月にもわたって続くようであれば、異常な抜け毛の可能性が疑われます。

抜け落ちた髪の毛を1本1本数え、本数を把握するのは現実的ではありません。
本数による異常を確認するには、排水溝に詰まる抜け毛の量が急激に増えていないかチェックする方法がおすすめです。

2.毛の太さ

抜け毛が正常か異常かチェックするには、抜け落ちた髪の毛の太さを確認してみるのもおすすめです。
日本人の髪の毛の太さはおよそ80ミクロンとされていますが、抜け毛が以前よりも細く感じる方は、異常な抜け毛を引き起こしている可能性があります。

抜け毛の太さを見ても異常かどうかわからない場合は、髪の毛全体のボリュームが以前と比べて減少していないか確認してみましょう。

3.毛根の形

毛根の形も抜け毛が正常か異常かをチェックするポイントの1つです。
正常な抜け毛はマッチ棒のように毛根部が膨らんでおり、半透明でゼリー状の毛根鞘が付着しています。

一方で、髪の毛が成長しきらないうちに抜け落ちた際には毛根鞘が付着しておらず、1本の棒のように真っすぐになっているケースが見られます。

また、毛根部がギザギザしていたり、細くて弱々しかったりする抜け毛は、正常ではないと判断してよいでしょう。

抜け毛が増えた原因

抜け毛はだれにでも見られる生理現象の一種ですが、1日に100本以上の抜け毛が見られる際には薄毛が進行している可能性があります。また、太さや毛根の形など異常な抜け毛が増えたときにも注意が必要です。抜け毛が増える原因には以下が考えられます。

  • 加齢
  • 血行不良
  • 頭皮環境の悪化
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 季節の変わり目

ここでは、抜け毛が増えた際に考えられる原因について解説します。

加齢

女性の抜け毛が増える原因としては加齢が挙げられます。
加齢とともに身体の機能だけでなく毛根の働きも鈍くなるため、成長しきらないうちに抜ける髪の毛の量が増加する傾向にあります。
40代を迎えると、髪の毛のボリュームダウンに悩まされる女性が増えるのもそのためです。

血行不良

髪の毛の成長に必要な栄養は血液によって運ばれるため、血行不良に陥ると頭皮に栄養が行き届かなくなり、結果として抜け毛が増えやすくなります。
女性の血行不良の原因としては以下が挙げられます。

  • ストレス
  • 運動不足
  • 月経
  • 自律神経の乱れ
  • 冷え
  • など

頭皮環境の悪化

乾燥や皮脂の過剰分泌などが原因で頭皮環境が悪化すると、抜け毛を引き起こしやすくなります。
例えば頭皮が乾燥すると、血行不良に陥りやすくなります。血行不良にともなって抜け毛が増える理由に関しては前述の通りです。

反対に皮脂が過剰に分泌されると、余分な皮脂と角質などが混じり合って毛穴につまり、炎症を起こすなどして髪の毛の成長を阻害します。
頭皮環境が悪化する原因としては以下の例が挙げられます。

  • 紫外線によるダメージ
  • シャンプーのやりすぎ
  • 頻繁にパーマやカラーをしている
  • 睡眠不足
  • 頭皮負担がかかる髪形
  • など

ホルモンバランスの乱れ

女性ホルモンの一種であるエストロゲンには髪の毛のハリやコシを生み出す働きが、プロゲステロンにはヘアサイクルの成長期を維持するはたらきがあります。
そのため、ホルモンバランスが乱れると抜け毛が増えたり、髪の毛が細くなったりするリスクが増加します。
ホルモンバランスが乱れる原因は以下の通りです。

  • 加齢
  • ストレス
  • 過度なダイエット
  • 睡眠不足
  • 自律神経の乱れ
  • など

季節の変わり目

抜け毛の量は季節によって異なり、特に春や秋の季節の変わり目には抜け毛が増えると言われています。
春になると抜け毛が増えるのは寒暖差や花粉、環境の変化など心身に大きなストレスがかかるためです。
秋に抜け毛が増える原因としては夏に浴びた紫外線のダメージや空気の乾燥などが挙げられます。

抜け毛の対策方法

抜け毛が増える原因は生活習慣や頭皮環境の悪化が関わっている場合があります。セルフケアで以下のような対策を行うことで、抜け毛の量を減らせる可能性もあるでしょう。

  • 運動の習慣をつける
  • 質の高い睡眠を十分とる
  • 栄養バランスの良い食事を摂る
  • ヘアケアのやり方を見直す
  • 頭皮マッサージをする

ここでは、今日からできる抜け毛の対策方法について解説します。

運動の習慣をつける

適度な運動は血行の促進や睡眠の質向上、ストレス解消につながるため抜け毛予防にも効果的です。
身体を動かす時間を確保できる場合はジョギングを行ったり、ジムに通ったりして汗を流すとよいでしょう。また、日ごろから階段を使ったり歩いたりするよう心がけることも大切です。

質の高い睡眠を十分とる

質の高い睡眠を十分にとるとホルモンバランスが整い、抜け毛の予防につながります。また、睡眠中には成長ホルモンが分泌され、毛母細胞の分裂が活発化しやすくなります。

成人の場合は1日6時間~8時間を目安に睡眠をとるよう心がけてください。
睡眠の質を高めるためには寝る前にお風呂に入ってリラックスしたり、ストレッチを行ったりするのがおすすめです。

栄養バランスの良い食事を摂る

頭皮環境を整え、健康的な髪の毛を作るには食事の見直しが欠かせません。
髪の毛や頭皮は日々の食事によって作られるため、栄養バランスの良い食事を摂る必要があるのです。
抜け毛予防のために摂りたい栄養素や食品は以下の通りです。

栄養素 期待できる効果 多く含まれる食材
タンパク質 髪の毛の原料であるケラチンを作るもとになる 鶏のササミ・牛もも肉・イワシの丸干し・卵黄など
ビタミン類 血行を促進するなどして頭皮環境を整える ブロッコリー・モロヘイヤ・ニンジン・バナナなど
亜鉛 アミノ酸をケラチンに再合成する際に必要 牡蠣・ホタテ貝・ウナギ・牛肩ロース・チーズなど

ヘアケアのやり方を見直す

以下のような間違ったヘアケアを続けていると、頭皮環境を乱す元になるため注意が必要です。いま一度ヘアケアのやり方を見直してみてください。

  • 毎日シャンプーしない
  • 指の先や爪で頭皮を擦る
  • 刺激が強いヘアケア用品を使っている
  • ドライヤーを使わずに自然乾燥させている

シャンプーを使った洗髪は毎日行い、頭皮を清潔に保つ必要があります。
また、シャンプーの際には指の腹でマッサージするように優しく洗い、雑菌の繁殖を防ぐためにも洗髪後はドライヤーで乾かしましょう。
シャンプーやコンディショナーなどのアイテムが肌質に合っていることも大切です。シャンプーをした後に頭皮がかゆい・乾燥するなど感じる方はヘアケア商品の見直しも必要です。

頭皮マッサージをする

抜け毛を予防するには頭皮マッサージもおすすめです。
頭皮マッサージをすると血行を促進できるうえ、リラクゼーション作用により睡眠の質を高める効果も期待できます。
頭皮マッサージは以下の手順で行ってください。

  • 1.頭部の真んなかを指圧
  • 2.頭頂部の周りを指圧
  • 3.生え際を指圧
  • 4.頭皮全体をマッサージ
  • 5.側頭部。頭頂部を手のひらで圧迫

抜け毛が増え続けるときは脱毛症かも

上記のセルフケアを行っても抜け毛が増え続ける方は、生活習慣のせいではなく脱毛症が原因の可能性も疑われます。
女性によくみられる脱毛症は以下の通りです。

  • びまん性脱毛症
  • 男性女性型脱毛症
  • 分娩後脱毛症
  • 牽引性脱毛症
  • 円形脱毛症

1日100本以上の抜け毛が続く方は自分の判断で放置せず、専門のクリニックを受診するのがおすすめです。

抜け毛が増えたときは習慣の見直しを行いましょう

女性の抜け毛はストレスやホルモンバランスの変化、血行不良など複数の要因が複雑に絡み合った結果として起こる傾向にあります。
遺伝が主な原因の男性の薄毛とは異なり、女性の薄毛に関しては生活習慣やヘアケアの見直しで改善できるケースも少なくありません。
抜け毛が増えたらまずは生活習慣の見直しを行い、セルフケアでは改善が見られないようであれば、専門のクリニックを受診するのがおすすめです。

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

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薄毛・抜け毛・切れ毛の
FAQ記事

よくある質問

A.

女性の薄毛の原因はさまざまですが、主に加齢・女性ホルモンの減少・ストレス・副腎皮質ホルモンの減少などが挙げられます。いくつかの原因が重なって薄毛の症状が見られる場合もあります。女性の薄毛の場合は、ホルモンバランスの変化による脱毛も多いです。まず、病院で原因を詳しく調べてもらう事が、薄毛の原因を知るためには大切です。

A.

髪の毛はもともとケラチンとたんぱく質から成ります。過度のダイエットにより、毛や爪など皮膚の最外層を形成している角層の合成に不可欠な微量金属の、腸からの吸収ができなくなります。そうすると、毛は伸びない、爪も伸びず、薄くやわらかくなります。皮膚もカサカサになって、輝きがなくなります。上記のように、過度のダイエットで体内だけでなく髪にも栄養が行き渡らなくなり、その結果として抜け毛がおこり、髪が細くなる(薄毛になる)といった症状が現れる場合があります。

A.

妊娠中は出産準備のために分泌される女性ホルモンの影響で、成長期が終わるはずの髪の毛の寿命が長くなり、抜け毛が少なくなります。しかし、出産後はホルモンのバランスが急激に通常の状態に戻ります。そのため、寿命が延長されていた毛髪が突然休止期に入ることにより、一時的に抜け毛が多くなります。これは出産後約6ヶ月を過ぎると、徐々に回復していくようになります。

A.

遺伝的要素は誰にでもあります。実際に「薄毛」が遺伝するのではなく、「薄毛」になりやすい体質が遺伝し、その家系の生活習慣などが遺伝的要素として影響する(薄毛になる)と言われています。

A.

現在のところ円形脱毛症の原因ははっきりとしていません。原因としては、「自己免疫疾患」、「精神的ストレス」、「内分泌異常」、「遺伝的素因」等が考えられます。「自己免疫疾患」という説が有力ですが、精神的ストレスがきっかけの誘因になるのかもしれません。自己免疫は、外部からの侵入物を攻撃することにより、私達の身体を守っています。自己免疫疾患では、この免疫機能に何らかの異常が生じ、自己反応性の細胞や抗体が出現してきます。円形脱毛症においては、Tリンパ球が毛根を外敵と間違えて誤った攻撃命令を出すことによって起きるとされています。「T リンパ球」とは、体の中に侵入してきた有害な細菌やウィルスといった外敵を身体の細胞と区別して命令を出す細胞です。一度攻撃が始まってしまうと、多くの Tリンパ球が毛根に集まり激しい攻撃を繰り広げます。そのため毛根が破壊され、正常で元気な女性の髪の毛でさえ、突然抜け落ちてしまいます。

A.

育毛剤の使用や、パーマでボリュームを出したり、カラーリングなどで目立たなくする事は可能です。薄毛の場合は原因にもよりますが、加齢によるものや、ホルモンバランスの変化などは、円形脱毛症とは違いますから自然と治る事はまず無いと考えて、専門医師の受診をお勧めします。

A.

筋肉が凝って硬くなると、周辺の血液の流れが悪くなり髪に必要な栄養分がきちんと行き渡らなくなります。その結果、血行不良を起こし、薄毛や抜け毛をまねきますので軽い運動やストレッチで血行を良くするように心がけましょう。

A.

まずは加齢現象の一つと思ってください。髪の毛は毛球のなかにある毛乳頭細胞でつくられています。そのなかには髪の毛の色を決める色素細胞が含まれています。この色素細胞でつくられたメラニン色素が、毛の中に送り込まれ髪の毛に色がつきます。ところが、色素細胞の加齢現象により機能が低下し時には消失してしまいます。そうすると色素を持たない髪の毛が白髪になると言われています。

A.

パーマ、カラーリングともに、いくら技術が進歩したとはいえ髪にダメージを与えます。そして抜け毛の原因となるのが、パーマ液や毛染め剤が頭皮にもたらす影響です。髪の傷み自体は抜け毛の直接の原因にはなりませんが、痛んだ頭皮が髪に悪影響を与え、抜け毛の原因につながることがあります。

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