【 毛髪診断士監修 】女性の薄毛の原因は加齢?ライフスタイル?それとも病気? | スカルプD ボーテ公式サイト | アンファー /* Google font追加 */
STORE

女性の薄毛の原因は加齢?ライフスタイル?それとも病気?

掲載日:2022.09.27 更新日:2023.10.03

薄毛は女性にとってデリケートな悩みの1つです。女性の薄毛にはさまざまな原因があるため、一人ひとりに応じた対処が必要です。この記事では女性の薄毛の原因について解説するとともに、それぞれの原因に応じた対処法をご紹介しています。薄毛が気になりはじめた女性の方は参考にしてください。

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

女性の薄毛の原因:加齢

歳を取るにつれ、だんだんと薄毛が気になってくることがあります。
加齢にともなう女性の薄毛の原因としては以下の2つが挙げられます。

  • 壮年性脱毛症
  • 女性型脱毛症

壮年性脱毛症

壮年性脱毛症は30代半ば~40代半ばの壮年期の女性に見られる脱毛症で、頭頂部などの薄毛が徐々に進行する点が特徴です。

女性の体内でも男性ホルモンが分泌されているのですが壮年期に女性ホルモンの分泌量が減少すると、相対的に体内の男性ホルモンの量が増加します。男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンが増加すると、ヘアサイクルを乱すサイトカインが生成され、結果として抜け毛のリスクが高くなるのです。

女性型脱毛症

女性型脱毛症はFAGAFPHLなどと呼ばれており、更年期の女性に多く見られる脱毛症です。男性のように局所がはげ上がるケースは少なく、髪の毛全体のボリュームが減少する点が特徴です。

女性型脱毛症も壮年性脱毛症と同様に、女性ホルモンの分泌量が減少し、男性ホルモンの量が相対的に増えると発症リスクが高くなります。その意味では、壮年性脱毛症も女性型脱毛症の一種と言えます。

女性の薄毛の原因:ライフスタイル

女性の薄毛は妊娠や出産などにともなうホルモンバランスの変化、普段のヘアスタイル、生活習慣、ストレスなどライフスタイルが原因で引き起こされるケースもあります。
ライフスタイルが原因で起こる主な脱毛症は以下の3つです。

  • 分娩後脱毛症
  • 牽引性脱毛症
  • びまん性脱毛症

分娩後脱毛症

分娩後脱毛症は出産後の女性の多くに見られる脱毛症です。
妊娠中は女性ホルモンが活発に分泌され、髪の毛のボリュームが増加する傾向にあります。
しかし、出産にともない女性ホルモンの分泌量が激減すると、一時的に抜け毛の量が増加する傾向にあります。
ただ、分娩後脱毛症にともなう抜け毛は出産後、半年から1年経つと自然に治まるケースも多く、過度に心配する必要はありません。

牽引性脱毛症

牽引性脱毛症はポニーテールやお団子、三つ編みなど髪の毛が引っ張られるヘアスタイルを続け、物理的な負担がかかることで発症する脱毛症です。
髪の毛が引っ張られたことだけではなく血行不良なども相まって、結果として抜け毛を引き起こす点が特徴です。
髪の毛を結ぶだけでなく、いつも同じ場所に分け目を付けていると、分け目部分に牽引力が生じて抜け毛を引き起こす可能性もあります。

通常は局所に負担のかかるヘアスタイルをやめると牽引性脱毛症にともなう抜け毛は改善しますが、牽引力によるダメージで毛根が死滅すると、その毛穴からは髪の毛が生えてこなくなるため注意が必要です。

びまん性脱毛症

びまん性脱毛症は発症すると髪の毛全体のボリュームが減少する脱毛症です。
びまん性脱毛症の原因の1つが極端な食事制限にともなう栄養不足です。過度のダイエットにより髪の毛の成長に必要な栄養が不足すると、若い女性でもびまん性脱毛症を発症する可能性があるため注意が必要です。
また、ストレスの蓄積により自律神経のバランスが乱れると血行不良になり髪の毛の成長が妨げられ、結果としてびまん性脱毛症を発症するケースもあります。

女性の薄毛の原因:フケ

フケが原因で薄毛になるケースがあります。
皮脂が少なくてカサカサしたフケが出るケースもあれば、皮脂の過剰な分泌によりベタベタしたフケが出るケースもあり、いずれも薄毛のリスクを高めるため注意が必要です。
発症によりフケのリスクが増す脱毛症は以下の2つです。

  • 脂漏性脱毛症
  • 粃糠性脱毛症

脂漏性脱毛症

脂漏性脱毛症は脂漏性皮膚炎にともなう脱毛症です。脂漏性皮膚炎とは常在菌であるマラセチアが皮脂をエサとして異常繁殖した結果として起こる、炎症性の皮膚疾患の一種です。

脂漏性脱毛症を発症すると黄色っぽくてベタベタとした、粒の大きなフケが目立ちはじめます。脂漏性皮膚炎は慢性的な経過をたどるケースが多いといわれています。ベタベタとしたフケにともない抜け毛が増えているようであれば、早めに専門医の診察を受けるようにしましょう。

粃糠性脱毛症

粃糠性脱毛症は白っぽくてカサカサとした、粒の小さなフケが毛穴につまって髪の毛の成長を妨げ、抜け毛を引き起こす脱毛症です。
粃糠性脱毛症の原因の1つはシャンプーなどのヘアケア剤にあります。自分の肌質に合わないものを使うことで、頭皮環境が乱れて過剰なターンオーバーを起こし、フケが大量に出ることで発症します。

女性の薄毛の原因:病気

女性の薄毛は病気や病気の治療薬により起こるケースもあります。病気が原因で薄毛を発症しているなら、まずは原因の疾患の治療が大切です。
病気や医薬品が原因の薄毛としては以下の3つが挙げられます。

  • 円形脱毛症
  • 薬剤性脱毛症
  • 甲状腺性脱毛症

円形脱毛症

円形脱毛症は男女を問わず発症する可能性がある脱毛症の一種です。
円形脱毛症の原因として有力なのが自己免疫疾患です。自己免疫疾患とは、本来であれば自分の細胞を守るべき免疫系が自身を攻撃してしまう病気です。これにより、毛包が攻撃されて抜け毛を引き起こすとされています。

円形脱毛症はコイン大の脱毛斑が1つできる単発型から、頭部全体に渡って髪の毛が抜け落ちる全頭型、髪の毛だけでなく全身の体毛も抜け落ちる汎発型などいくつかの種類があります。
脱毛範囲が広くなればなるほど治療期間が長くなり、完治も難しくなるため早めに病院を受診することが大切です。

薬剤性脱毛症

薬剤性脱毛症は病気の治療目的で服用している医薬品の副作用により起こる脱毛症です。
抜け毛を引き起こす代表的な医薬品としては抗がん剤が挙げられます。
そのほかにも、リウマチの治療薬や痛風の治療薬、降圧剤、免疫抑制剤、抗うつ薬などさまざまな薬剤が脱毛症の原因となり得ます。

甲状腺性脱毛症

甲状腺性脱毛症は、甲状腺機能低下症や甲状腺機能亢進症の発症にともなう脱毛症です。
甲状腺ホルモンは新陳代謝に深く関わっており、分泌量が少なすぎても多すぎても体調不良を招きやすくなります。

薄毛が気になり始めたら

女性の薄毛はライフスタイルの変化や加齢などさまざまな要因により発症リスクが増加します。
抜け毛が気になり始めたら早めに以下の対策を行いましょう。

  • 生活習慣を見直す
  • 丁寧にヘアケアする
  • 医師に相談する

生活習慣を見直す

薄毛は生活習慣の乱れからくるものもあります。
例えば過度のダイエットにより栄養が不足すると、びまん性脱毛症や粃糠性脱毛症の発症リスクを高めます。髪の毛も食べたものからできているため、日頃の食事でバランスよく栄養を摂取しましょう。

睡眠不足や運動不足による血行不良も、髪の毛の成長を妨げる一因に。
また、髪の毛は寝ている間の成長ホルモンの分泌により成長するため、十分な睡眠時間を確保するよう意識しましょう。

丁寧にヘアケアする

脂漏性脱毛症や粃糠性脱毛症はヘアケアが適切に行われておらず、頭皮環境が悪化すると発症リスクが増大します。
そのため、毎日のヘアケアを丁寧に行うと頭皮環境が改善し、健康的な髪が育ちやすくなります。

脂漏性脱毛症や粃糠性脱毛症は洗浄力の高すぎるシャンプーが原因となるケースもあるため、アミノ酸系の肌に優しいシャンプーを使うのがおすすめです。また、頭皮環境を整えて強い髪の毛の成長を促すためには育毛剤を使用するのも効果的です。

医師に相談する

薄毛はセルフケアだけでは改善できないケースもあります。
例えば脂漏性脱毛症や円形脱毛症、甲状腺疾患にともなう脱毛症などは、自分で改善するのが困難です。

抜け毛の原因がわからないまま放置してしまうと、薄毛が悪化してしまう可能性もあるため注意が必要です。
セルフケアで抜け毛が治まらないときや何らかの病気の発症が疑われるときは、早めに薄毛専門のクリニックで原因をつきとめ、適切な治療を受けるのがおすすめです。

薄毛の原因を把握し、改善を目指しましょう

女性の薄毛の原因は加齢やライフスタイルの変化、頭皮環境の悪化にともなうフケ、何らかの病気など実にさまざまです。

ライフスタイルの変化や頭皮環境の悪化による抜け毛であればセルフケアでの改善も期待できますが、円形脱毛症や甲状腺疾患にともなう抜け毛は自力での改善が困難でしょう。
原因が分からずに抜け毛を放置すると症状が悪化することも。そのため、薄毛が気になり始めたらまずは専門の医療機関で検査を受けるのがおすすめです。

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

注目キーワード |
#抜け毛原因 #手ぐし 抜け毛 #びまん性脱毛症 女性 #薄毛 食べ物 #円形脱毛症 前髪

薄毛・抜け毛・切れ毛の
FAQ記事

よくある質問

A.

女性の薄毛の原因はさまざまですが、主に加齢・女性ホルモンの減少・ストレス・副腎皮質ホルモンの減少などが挙げられます。いくつかの原因が重なって薄毛の症状が見られる場合もあります。女性の薄毛の場合は、ホルモンバランスの変化による脱毛も多いです。まず、病院で原因を詳しく調べてもらう事が、薄毛の原因を知るためには大切です。

A.

髪の毛はもともとケラチンとたんぱく質から成ります。過度のダイエットにより、毛や爪など皮膚の最外層を形成している角層の合成に不可欠な微量金属の、腸からの吸収ができなくなります。そうすると、毛は伸びない、爪も伸びず、薄くやわらかくなります。皮膚もカサカサになって、輝きがなくなります。上記のように、過度のダイエットで体内だけでなく髪にも栄養が行き渡らなくなり、その結果として抜け毛がおこり、髪が細くなる(薄毛になる)といった症状が現れる場合があります。

A.

妊娠中は出産準備のために分泌される女性ホルモンの影響で、成長期が終わるはずの髪の毛の寿命が長くなり、抜け毛が少なくなります。しかし、出産後はホルモンのバランスが急激に通常の状態に戻ります。そのため、寿命が延長されていた毛髪が突然休止期に入ることにより、一時的に抜け毛が多くなります。これは出産後約6ヶ月を過ぎると、徐々に回復していくようになります。

A.

遺伝的要素は誰にでもあります。実際に「薄毛」が遺伝するのではなく、「薄毛」になりやすい体質が遺伝し、その家系の生活習慣などが遺伝的要素として影響する(薄毛になる)と言われています。

A.

現在のところ円形脱毛症の原因ははっきりとしていません。原因としては、「自己免疫疾患」、「精神的ストレス」、「内分泌異常」、「遺伝的素因」等が考えられます。「自己免疫疾患」という説が有力ですが、精神的ストレスがきっかけの誘因になるのかもしれません。自己免疫は、外部からの侵入物を攻撃することにより、私達の身体を守っています。自己免疫疾患では、この免疫機能に何らかの異常が生じ、自己反応性の細胞や抗体が出現してきます。円形脱毛症においては、Tリンパ球が毛根を外敵と間違えて誤った攻撃命令を出すことによって起きるとされています。「T リンパ球」とは、体の中に侵入してきた有害な細菌やウィルスといった外敵を身体の細胞と区別して命令を出す細胞です。一度攻撃が始まってしまうと、多くの Tリンパ球が毛根に集まり激しい攻撃を繰り広げます。そのため毛根が破壊され、正常で元気な女性の髪の毛でさえ、突然抜け落ちてしまいます。

A.

育毛剤の使用や、パーマでボリュームを出したり、カラーリングなどで目立たなくする事は可能です。薄毛の場合は原因にもよりますが、加齢によるものや、ホルモンバランスの変化などは、円形脱毛症とは違いますから自然と治る事はまず無いと考えて、専門医師の受診をお勧めします。

A.

筋肉が凝って硬くなると、周辺の血液の流れが悪くなり髪に必要な栄養分がきちんと行き渡らなくなります。その結果、血行不良を起こし、薄毛や抜け毛をまねきますので軽い運動やストレッチで血行を良くするように心がけましょう。

A.

まずは加齢現象の一つと思ってください。髪の毛は毛球のなかにある毛乳頭細胞でつくられています。そのなかには髪の毛の色を決める色素細胞が含まれています。この色素細胞でつくられたメラニン色素が、毛の中に送り込まれ髪の毛に色がつきます。ところが、色素細胞の加齢現象により機能が低下し時には消失してしまいます。そうすると色素を持たない髪の毛が白髪になると言われています。

A.

パーマ、カラーリングともに、いくら技術が進歩したとはいえ髪にダメージを与えます。そして抜け毛の原因となるのが、パーマ液や毛染め剤が頭皮にもたらす影響です。髪の傷み自体は抜け毛の直接の原因にはなりませんが、痛んだ頭皮が髪に悪影響を与え、抜け毛の原因につながることがあります。

よくある質問をもっと見る

RANKINGランキング

最終更新日:

NEW新着

CATEGORYカテゴリ