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女性用の育毛剤は効果ない?期待できる効果や使い方のコツを紹介

掲載日:2024.02.06 更新日:2024.02.06

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

育毛剤というと男性の抜け毛や薄毛を改善するためのアイテムというイメージがあるかもしれませんが、最近では女性用に作られた育毛剤も多く販売されています。この記事では、女性用の育毛剤の特徴や効果がないと言われる理由について解説します。女性用の育毛剤の効果的な使い方も紹介しているので参考にしてください。

女性用の育毛剤とは

女性用の育毛剤とは、頭皮環境を整えて今ある髪の毛を健康に保つためのヘアイケアアイテムです。
化粧品や医薬部外品に分類され、スプレータイプやローションタイプなどさまざまな種類があります。
女性の抜け毛は男性と異なる要因で発生するケースもあるため、女性用の育毛剤には、男性用の育毛剤には含まれていない成分も配合されています。

女性用の育毛剤に期待できる効果

女性用の育毛剤は主に髪の毛の現状維持をサポートする目的で用いられており、以下のような効果が期待されています。

  • 頭皮環境を整える
  • 抜けにくい髪を育む
  • 髪や頭皮を保湿する

ここでは、女性用の育毛剤に期待できる主な効果について解説します。

頭皮環境を整える

女性用の育毛剤には抗炎症作用のあるグリチルリチン酸ジカリウムや、抗菌作用のあるヒノキチオールなどが含まれており、頭皮環境を整える効果が期待されています。

女性の抜け毛はさまざまな原因で起こりますが、抜け毛が見られる女性の多くに頭皮環境の悪化が見られます。育毛剤を使用して頭皮環境を健やかに保つことで、抜け毛の予防が期待できます。

抜けにくい髪を育む

女性用の育毛剤にはイソフラボンやエチニルエストラジオールなど、女性ホルモンに似たはたらきをする成分が含まれており、抜けにくい髪を育むサポートをしてくれます。

女性の抜け毛が起こる原因の1つが、ホルモンバランスの変化です。出産後や更年期に抜け毛が増えるのは、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌量が減少するためと考えられています。

女性ホルモンが含まれている育毛剤を使用し、不足しているホルモンを補うことで太く丈夫な髪の毛を育めるでしょう。

髪や頭皮を保湿する

育毛剤には豆乳を長時間かけて発酵させたソイセラムなどの保湿成分が含まれており、髪の毛や頭皮にうるおいを与える効果が期待されています。

頭皮は皮脂と汗で構成される皮脂膜によって、洗髪時の摩擦などの刺激や、細菌やウイルスなどから守られています。しかし、頭皮が乾燥すると十分な皮脂膜が構成されなくなるため、頭皮へのダメージによって環境の悪化を招き、抜け毛を引き起こしやすくなるのです。

育毛剤を使用して頭皮を保湿することで、頭皮をダメージから守れます。

「女性用の育毛剤は効果ない」といわれる理由

女性用の育毛剤には上記のような効果が期待されていますが、なかには効果がないと感じる方もいます。効果が感じられない理由としては主に以下が挙げられます。

  • 発毛の効果はない
  • 実感するまで時間がかかる

ここでは、女性用の育毛剤は効果がないと言われる理由について解説します。

発毛の効果はない

育毛剤は文字通り髪の毛を育むためのヘアケア用品であり、主な目的は現在生えている髪の毛を太く・強く成長させることです。髪の毛の成長をサポートすると抜け毛を予防する結果にはつながりますが、新しく髪の毛を生やす効果は期待できません

髪の毛を新たに生やしたいのであれば、育毛剤ではなく発毛剤を使用するべきでしょう。女性用の育毛剤に効果がないのではなく、発毛効果を期待する方は用途を間違っています。

実感するまで時間がかかる

女性用の育毛剤の効果が感じられない方のなかには、使用期間が短い方も少なくありません。育毛剤の効果は使ってすぐにあらわれるわけではないため、少なくとも半年間は継続して使用する必要があります。

厚生労働省が認可している発毛成分のミノキシジルを配合した治療薬ですら、効果が実感できるまでには半年を要します。育毛剤の効果がすぐに実感できないからといって、1ヶ月や2ヶ月で使用を中止するのは良くないといえるでしょう。

女性用の育毛剤の効果的な使い方

女性用の育毛剤の効果を実感するためには、以下の3点を意識して正しく使用する必要があります。

  • 1日2回使用する
  • 髪を分けてから塗る
  • 頭皮マッサージをする

ここでは、女性用の育毛剤の効果的な使い方について解説します。

1日2回使用する

女性用の育毛剤は1日2回、朝と晩に使用するのが基本です。
朝はスタイリングをする前に育毛剤を使用するのがおすすめです。

夜はシャンプーをした後に清潔なタオルで水分をふき取り、頭皮が少し濡れた状態で育毛剤を使用しましょう。シャンプーをした後には頭皮から余分な皮脂が取り除かれているため、育毛剤の成分が浸透しやすくなっています。

髪を分けてから塗る

育毛剤には主にスプレータイプとノズルタイプの2種類がありますが、どちらも髪の毛を分けてから塗るのが基本です。

まずは塗りたい箇所の髪の毛を分けて頭皮を露出させましょう。頭頂部や側頭部、後頭部といったエリアごとに少しずつ髪の毛を分け、数回ずつ噴射したら反対側の手ですぐに揉み込むのがポイントです。育毛剤の噴射を終えたら両手で頭皮全体を押さえ、育毛剤が頭皮に浸透するように揉み込んでいきましょう。

ノズルタイプの育毛剤を使用する際には液だれを起こさないよう、容器を縦にしてからキャップを外し、頭皮に対して垂直になるように1㎝~2㎝間隔で塗布します。

頭皮マッサージをする

育毛剤を使用する際には頭皮マッサージを合わせて行うのがおすすめです。頭皮マッサージによって血液の循環を促進すると、育毛剤の成分を頭皮のすみずみまで浸透させる効果が期待できます。

頭皮には毛細血管が多く分布しており、もともと血行不良を起こしやすい箇所のため、毎日の育毛剤にプラスして、以下の手順で頭皮マッサージを行いましょう。

  • 1.頭皮全体を両手の指の腹で揉みほぐす
  • 2.後頭部から頭頂部にかけて血液を流すイメージで指圧する
  • 3.側頭部および前頭部から頭頂部にかけて指圧する
  • 4.両手で頭全体をつかむようにして頭皮をマッサージする
  • 5.首から鎖骨にかけて老廃物を流すイメージで指圧する

頭皮マッサージを行う際には原則として指の腹を使い、指先や爪で頭皮を傷つけないよう注意しましょう。

薄毛が進行していたら「発毛剤」がおすすめ

排水溝に詰まる髪の毛が増えていたり、ドライヤーの後に床に散らばる抜け毛が目立ったりする方は、薄毛が進行している恐れがあります。髪の毛を増やしたいのであれば、育毛剤ではなく発毛剤を使用するのがおすすめです。

厚生労働省が認可している発毛成分はフィナステリド、デュタステリド、ミノキシジルの3つですが、女性向けの発毛剤はミノキシジルだけです。ミノキシジルを配合した発毛剤は第一類医薬品に分類されているため、薬局やドラッグストアで薬剤師との対面販売にて購入できます。

育毛剤は効果が出るまでに時間がかかります

育毛剤には髪の毛や頭皮を保湿して頭皮環境を整え、抜けにくい髪を育む効果が期待されています。しかし、育毛剤の目的はあくまでも現在生えている髪の毛の成長をサポートする点にあり、新たに髪の毛を生やすはたらきは期待できません
また、育毛剤の効果が出るまでには時間がかかるので、最低でも半年は継続して使用するよう心がけましょう。

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

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FAQ記事

よくある質問

A.

女性の薄毛の原因はさまざまですが、主に加齢・女性ホルモンの減少・ストレス・副腎皮質ホルモンの減少などが挙げられます。いくつかの原因が重なって薄毛の症状が見られる場合もあります。女性の薄毛の場合は、ホルモンバランスの変化による脱毛も多いです。まず、病院で原因を詳しく調べてもらう事が、薄毛の原因を知るためには大切です。

A.

髪の毛はもともとケラチンとたんぱく質から成ります。過度のダイエットにより、毛や爪など皮膚の最外層を形成している角層の合成に不可欠な微量金属の、腸からの吸収ができなくなります。そうすると、毛は伸びない、爪も伸びず、薄くやわらかくなります。皮膚もカサカサになって、輝きがなくなります。上記のように、過度のダイエットで体内だけでなく髪にも栄養が行き渡らなくなり、その結果として抜け毛がおこり、髪が細くなる(薄毛になる)といった症状が現れる場合があります。

A.

妊娠中は出産準備のために分泌される女性ホルモンの影響で、成長期が終わるはずの髪の毛の寿命が長くなり、抜け毛が少なくなります。しかし、出産後はホルモンのバランスが急激に通常の状態に戻ります。そのため、寿命が延長されていた毛髪が突然休止期に入ることにより、一時的に抜け毛が多くなります。これは出産後約6ヶ月を過ぎると、徐々に回復していくようになります。

A.

遺伝的要素は誰にでもあります。実際に「薄毛」が遺伝するのではなく、「薄毛」になりやすい体質が遺伝し、その家系の生活習慣などが遺伝的要素として影響する(薄毛になる)と言われています。

A.

現在のところ円形脱毛症の原因ははっきりとしていません。原因としては、「自己免疫疾患」、「精神的ストレス」、「内分泌異常」、「遺伝的素因」等が考えられます。「自己免疫疾患」という説が有力ですが、精神的ストレスがきっかけの誘因になるのかもしれません。自己免疫は、外部からの侵入物を攻撃することにより、私達の身体を守っています。自己免疫疾患では、この免疫機能に何らかの異常が生じ、自己反応性の細胞や抗体が出現してきます。円形脱毛症においては、Tリンパ球が毛根を外敵と間違えて誤った攻撃命令を出すことによって起きるとされています。「T リンパ球」とは、体の中に侵入してきた有害な細菌やウィルスといった外敵を身体の細胞と区別して命令を出す細胞です。一度攻撃が始まってしまうと、多くの Tリンパ球が毛根に集まり激しい攻撃を繰り広げます。そのため毛根が破壊され、正常で元気な女性の髪の毛でさえ、突然抜け落ちてしまいます。

A.

育毛剤の使用や、パーマでボリュームを出したり、カラーリングなどで目立たなくする事は可能です。薄毛の場合は原因にもよりますが、加齢によるものや、ホルモンバランスの変化などは、円形脱毛症とは違いますから自然と治る事はまず無いと考えて、専門医師の受診をお勧めします。

A.

筋肉が凝って硬くなると、周辺の血液の流れが悪くなり髪に必要な栄養分がきちんと行き渡らなくなります。その結果、血行不良を起こし、薄毛や抜け毛をまねきますので軽い運動やストレッチで血行を良くするように心がけましょう。

A.

まずは加齢現象の一つと思ってください。髪の毛は毛球のなかにある毛乳頭細胞でつくられています。そのなかには髪の毛の色を決める色素細胞が含まれています。この色素細胞でつくられたメラニン色素が、毛の中に送り込まれ髪の毛に色がつきます。ところが、色素細胞の加齢現象により機能が低下し時には消失してしまいます。そうすると色素を持たない髪の毛が白髪になると言われています。

A.

パーマ、カラーリングともに、いくら技術が進歩したとはいえ髪にダメージを与えます。そして抜け毛の原因となるのが、パーマ液や毛染め剤が頭皮にもたらす影響です。髪の傷み自体は抜け毛の直接の原因にはなりませんが、痛んだ頭皮が髪に悪影響を与え、抜け毛の原因につながることがあります。

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