Q. 薄毛の対策として運動は効果的?
A. 血行を良くするなど薄毛対策につながります
掲載日:2021.04.05 更新日:2021.04.05
薄毛対策の1つとして、運動を生活の中に組み込むのはおすすめです。特に有酸素運動には血行を良くしたり、ホルモンバランスを整えたりする効果が期待できるため、薄毛の予防と対策にぴったりです。そこで今回は、薄毛と運動の関係性や運動方法について解説します。自分に合った運動を探してみてくださいね。
- この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士
吉田 愛(よしだ あい)
2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。
薄毛の対策として運動が効果的な理由
薄毛の対策として、運動が効果的な理由には以下のようなものが挙げられます。
- 毛細血管を増やす
- DHTを排出する
- ホルモンバランスを整える
毛細血管を増やす
頭部は毛細血管のため、血流が悪く栄養が行き届きにくい場所です。食事から栄養をしっかり摂っていても、血行不良で髪まで届かず薄毛の原因になることもあります。
有酸素運動は、毛細血管を増やす働きがあるとされているので、習慣づけて行うことで髪に必要な栄養や酸素を毛乳頭細胞や毛母細胞に届けやすくなるでしょう。
DHTを排出する
DHT(ジヒドロテストステロン)は脱毛ホルモンと呼ばれる男性ホルモンです。AGA(男性型脱毛症)は、男性ホルモンであるテストステロンが還元酵素5αリダクターゼによってDHTに変換され、ヘアサイクルを乱れさせることで薄毛を発症させます。
FAGAは女性男性型脱毛症と呼ばれ、AGAの女性版脱毛症です。女性ホルモンが減り男性ホルモンが増えることで、同様に薄毛を引き起こします。
運動をすることで、このDHTの排出が期待できると言われています。
ホルモンバランスを整える
女性ホルモンであるエストロゲンは、女性の体のさまざまな影響を与え、髪を健康的に生やし、ハリツヤを与えてくれる作用があります。そのためホルモンバランスが乱れると、弱々しい髪になったり、抜け毛や薄毛に繋がったりしてしまうことも。
運動して汗をかき、爽快感や達成感を感じると自律神経を活発になり、ホルモンバランスを整えることができます。ウォーキングなど軽い運動でも効果が期待できます。
薄毛の対策・予防におすすめの運動方法とは?
運動は大きく分けて、有酸素運動と無酸素運動があります。
筋肉をつけるためにジムでハードな筋トレをする人もいますが、これは無酸素運動で身体的な負担が大きいものです。無酸素運動も筋肉をつけて血流をアップさせることができるので育毛に効果的ではありますが、継続的に続けるのであれば有酸素運動がおすすめです。
有酸素運動は身体的負荷が軽く、毎日の運動に取り入れやいものが多くあります。ヨガやストレッチであれば自宅で行うこともできますよね。
また、ちょっとした工夫で行えるのも有酸素運動の良いところです。例えば、天気が良い日に一駅先まで歩いてから電車に乗るだけで、ウォーキングもできます。普段は車で行く買い物を、サイクリングに切り替えるのもおすすめ。風を切って自転車で走れば、ストレス発散効果も期待できます。
運動習慣のない人が、特別に「運動をしよう」と考えると、なかなか毎日続けられないこともあるでしょう。薄毛の対策・予防のためには、継続して運動を行い、血流を良くするなどの効果を得ることが大切です。生活の中に取り入れられるものをピックアップしましたので、自分に合う運動を選んでみてくださいね。
【有酸素運動の例】
- ウォーキング
- サイクリング
- 水泳
- ヨガ
- ストレッチ
ウォーキングは、最も身近な運動と言えるでしょう。背筋を伸ばし、おへそに軽く力を入れると骨盤を起こすことができます。内股に力を入れ股関節から真っすぐに足を出すようにしてみましょう。なんとなく歩くよりも、運動効果を上げることができます。
オフィスでパソコンに向かうことが多い人は、肩回りが凝っているかもしれません。肩回しのストレッチをすることで、頭皮への血流を良くするだけでなく、肩こり解消もできるかもしれません。
両手を肩に置いて、ひじを頭へと上げて大きく円を描くように回しましょう。前から10回行ったら、逆の方向にも10回まわします。この時に両手を肩から離さないよう注意して行いましょう。座りながらでもできますから、ちょっとした休憩時間に行うのもおすすめです。
薄毛対策には運動がプラスに!毎日行える運動を取り入れてみよう
運動をすると、薄毛対策にどのような効果があるのかご紹介しました。毛細血管を増やす効果が期待できることから、栄養をしっかりと頭皮に届け、抜けにくい健康的な髪を生やせるでしょう。
また、女性の身体はホルモンバランスに大きく影響を受けます。運動を定期的に行い、バランスを整えハリツヤのある髪を育てましょう。
運動は一度行えばよいというものではありません。無理なく継続できる運動を生活の中に取り入れるのがおすすめです。
仕事の休憩時間にストレッチをする他、お風呂上りにヨガをするなど、自宅でできるものは継続しやすいでしょう。買い物に行くときでも、歩ける距離であれば車を使わず歩くようにするなど、工夫して運動することが重要です。
- この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士
吉田 愛(よしだ あい)
2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。
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よくある質問
女性の薄毛の原因はさまざまですが、主に加齢・女性ホルモンの減少・ストレス・副腎皮質ホルモンの減少などが挙げられます。いくつかの原因が重なって薄毛の症状が見られる場合もあります。女性の薄毛の場合は、ホルモンバランスの変化による脱毛も多いです。まず、病院で原因を詳しく調べてもらう事が、薄毛の原因を知るためには大切です。
髪の毛はもともとケラチンとたんぱく質から成ります。過度のダイエットにより、毛や爪など皮膚の最外層を形成している角層の合成に不可欠な微量金属の、腸からの吸収ができなくなります。そうすると、毛は伸びない、爪も伸びず、薄くやわらかくなります。皮膚もカサカサになって、輝きがなくなります。上記のように、過度のダイエットで体内だけでなく髪にも栄養が行き渡らなくなり、その結果として抜け毛がおこり、髪が細くなる(薄毛になる)といった症状が現れる場合があります。
妊娠中は出産準備のために分泌される女性ホルモンの影響で、成長期が終わるはずの髪の毛の寿命が長くなり、抜け毛が少なくなります。しかし、出産後はホルモンのバランスが急激に通常の状態に戻ります。そのため、寿命が延長されていた毛髪が突然休止期に入ることにより、一時的に抜け毛が多くなります。これは出産後約6ヶ月を過ぎると、徐々に回復していくようになります。
遺伝的要素は誰にでもあります。実際に「薄毛」が遺伝するのではなく、「薄毛」になりやすい体質が遺伝し、その家系の生活習慣などが遺伝的要素として影響する(薄毛になる)と言われています。
現在のところ円形脱毛症の原因ははっきりとしていません。原因としては、「自己免疫疾患」、「精神的ストレス」、「内分泌異常」、「遺伝的素因」等が考えられます。「自己免疫疾患」という説が有力ですが、精神的ストレスがきっかけの誘因になるのかもしれません。自己免疫は、外部からの侵入物を攻撃することにより、私達の身体を守っています。自己免疫疾患では、この免疫機能に何らかの異常が生じ、自己反応性の細胞や抗体が出現してきます。円形脱毛症においては、Tリンパ球が毛根を外敵と間違えて誤った攻撃命令を出すことによって起きるとされています。「T リンパ球」とは、体の中に侵入してきた有害な細菌やウィルスといった外敵を身体の細胞と区別して命令を出す細胞です。一度攻撃が始まってしまうと、多くの Tリンパ球が毛根に集まり激しい攻撃を繰り広げます。そのため毛根が破壊され、正常で元気な女性の髪の毛でさえ、突然抜け落ちてしまいます。
育毛剤の使用や、パーマでボリュームを出したり、カラーリングなどで目立たなくする事は可能です。薄毛の場合は原因にもよりますが、加齢によるものや、ホルモンバランスの変化などは、円形脱毛症とは違いますから自然と治る事はまず無いと考えて、専門医師の受診をお勧めします。
筋肉が凝って硬くなると、周辺の血液の流れが悪くなり髪に必要な栄養分がきちんと行き渡らなくなります。その結果、血行不良を起こし、薄毛や抜け毛をまねきますので軽い運動やストレッチで血行を良くするように心がけましょう。
まずは加齢現象の一つと思ってください。髪の毛は毛球のなかにある毛乳頭細胞でつくられています。そのなかには髪の毛の色を決める色素細胞が含まれています。この色素細胞でつくられたメラニン色素が、毛の中に送り込まれ髪の毛に色がつきます。ところが、色素細胞の加齢現象により機能が低下し時には消失してしまいます。そうすると色素を持たない髪の毛が白髪になると言われています。
パーマ、カラーリングともに、いくら技術が進歩したとはいえ髪にダメージを与えます。そして抜け毛の原因となるのが、パーマ液や毛染め剤が頭皮にもたらす影響です。髪の傷み自体は抜け毛の直接の原因にはなりませんが、痛んだ頭皮が髪に悪影響を与え、抜け毛の原因につながることがあります。
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