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【 毛髪診断士監修 】

Q. 飲酒は薄毛の原因になる?

A. 過度な飲酒は薄毛の原因になる可能性があります

掲載日:2020.05.02 更新日:2023.03.23

飲酒は薄毛に影響を及ぼします。そこで今回は、飲酒が薄毛の原因となる理由や関係性について紹介します。また、飲酒時の食事が薄毛の原因になるかについても解説します。薄毛予防に良いおつまみも紹介しますので、参考にしてください。

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

飲酒が薄毛の原因になる理由とは?

飲酒が薄毛の原因になる理由として「血流の低下」が挙げられます。
少量の飲酒は血圧を下げる効果がありますが、実は過度にアルコールを摂取すると血管が収縮し、血流が悪くなるのです。
また、アルコールの分解には水分が使われるため血液がドロドロになり、さらに血流が悪くなります。

血流が悪くなると髪の成長に必要な栄養が毛根まで運ばれにくくなり、薄毛につながるのです。

禁酒をすれば薄毛を防げる?

お酒を飲むことで薄毛につながることがわかれば禁酒を考える人もいるでしょう。また、深酒をしてしまうと睡眠の質が低下。頭皮は睡眠中にダメージの回復が行われるため、睡眠の質が低下すると頭皮環境が悪化したり、健康な髪が育たなかったりする恐れがあります。その結果、薄毛になることもあります。

しかし、禁酒したとしても、上記以外にも原因があった場合には、禁酒によって薄毛が改善しない可能性もあります。

適量のお酒は良薬と言われることもあり、大脳皮質の抑制が解除されることによるストレス解消する作用があり、一概にお酒が悪いとも言い切れません。むしろ、無理に禁酒することによりストレスを強く感じ、薄毛の進行を促進する恐れもあるでしょう。

また、お酒は毛髪の成長を促すIGF-Ⅰ(インスリン様成長因子-Ⅰ)の生成に寄与しています。IGF-Ⅰは細胞の成長や機能を維持する働きがあり、ヘアサイクル促進にも影響します。 毛母細胞の受容体にIGF-Ⅰが作用することで、ヘアサイクルの成長期の時間を延ばし、退行期・休止期の時間を短くする働きがあるので、抜け毛や薄毛予防の効果も期待できます。

特に日本酒に含まれるα-グルコシルグリセロール(αGG)は、飲むことで胃の知覚神経を刺激し、全身のIGF-Ⅰを増加させます。適度な日本酒の飲酒は、薄毛予防に効果があるといえるでしょう。

飲酒時の食事も薄毛の原因になる可能性がある?

お酒のお供に、おつまみを楽しむ人も多いでしょう。しかし、おつまみには油っぽいものも多く、摂りすぎることで頭皮の皮脂を過剰に分泌させ、薄毛の原因になることもあります。

おつまみを選ぶポイントは、アルコールを飲むことで負担を受ける肝臓に良い成分や、消費されるビタミンを補うことです。肝臓に良い成分を含むのは、牡蠣やシジミです。牡蠣には、肝臓のアルコール分解を促すタウリンが含まれていますし、シジミも肝臓の解毒作用を活性化するオルニチンを含んでいます。

アーモンドや小魚はおつまみの定番ですが、アーモンドには血行促進をするビタミンEが含まれ、頭皮の新陳代謝にも効果があります。小魚にはビタミンB2やB6などが含まれていて、新陳代謝を促し、髪の主成分であるケラチン形成をサポートしてくれるでしょう。

また、豆腐など大豆食品に含まれるイソフラボンは、脱毛の元となるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑える効果がある上、大豆には良質な髪を作るために必要なタンパク質も豊富に含まれています。これらをお酒のおつまみに選ぶのもよいでしょう。

過度な飲酒はNG!飲酒で薄毛になる理由を知り、予防しましょう

飲酒が薄毛の原因となる理由についてご紹介しました。過度に飲酒すると血流が低下して髪の成長に必要な栄養が頭皮に行き届かなくなり、薄毛となってしまうことがあります。

しかし、適量の飲酒は、ストレス解消も期待できるため、アルコールが薄毛に悪いとも言い切れません。それまで多量のアルコールを飲んでいた人が、無理に禁酒することでストレスを溜め薄毛を悪化させてしまう可能性もゼロとは言えないでしょう。

また、お酒のお供であるおつまみにも気をつかってみましょう。肝臓の働きをサポートする栄養素を含む牡蠣やシジミを取り入れ、アーモンドや小魚でビタミンを補給するのもよいですね。過度な飲酒は薄毛に悪影響を及ぼす恐れがありますから、休肝日を設けることや、適量にするなど対策をして、薄毛予防をしましょう。

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

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よくある質問

A.

女性の薄毛の原因はさまざまですが、主に加齢・女性ホルモンの減少・ストレス・副腎皮質ホルモンの減少などが挙げられます。いくつかの原因が重なって薄毛の症状が見られる場合もあります。女性の薄毛の場合は、ホルモンバランスの変化による脱毛も多いです。まず、病院で原因を詳しく調べてもらう事が、薄毛の原因を知るためには大切です。

A.

髪の毛はもともとケラチンとたんぱく質から成ります。過度のダイエットにより、毛や爪など皮膚の最外層を形成している角層の合成に不可欠な微量金属の、腸からの吸収ができなくなります。そうすると、毛は伸びない、爪も伸びず、薄くやわらかくなります。皮膚もカサカサになって、輝きがなくなります。上記のように、過度のダイエットで体内だけでなく髪にも栄養が行き渡らなくなり、その結果として抜け毛がおこり、髪が細くなる(薄毛になる)といった症状が現れる場合があります。

A.

妊娠中は出産準備のために分泌される女性ホルモンの影響で、成長期が終わるはずの髪の毛の寿命が長くなり、抜け毛が少なくなります。しかし、出産後はホルモンのバランスが急激に通常の状態に戻ります。そのため、寿命が延長されていた毛髪が突然休止期に入ることにより、一時的に抜け毛が多くなります。これは出産後約6ヶ月を過ぎると、徐々に回復していくようになります。

A.

遺伝的要素は誰にでもあります。実際に「薄毛」が遺伝するのではなく、「薄毛」になりやすい体質が遺伝し、その家系の生活習慣などが遺伝的要素として影響する(薄毛になる)と言われています。

A.

現在のところ円形脱毛症の原因ははっきりとしていません。原因としては、「自己免疫疾患」、「精神的ストレス」、「内分泌異常」、「遺伝的素因」等が考えられます。「自己免疫疾患」という説が有力ですが、精神的ストレスがきっかけの誘因になるのかもしれません。自己免疫は、外部からの侵入物を攻撃することにより、私達の身体を守っています。自己免疫疾患では、この免疫機能に何らかの異常が生じ、自己反応性の細胞や抗体が出現してきます。円形脱毛症においては、Tリンパ球が毛根を外敵と間違えて誤った攻撃命令を出すことによって起きるとされています。「T リンパ球」とは、体の中に侵入してきた有害な細菌やウィルスといった外敵を身体の細胞と区別して命令を出す細胞です。一度攻撃が始まってしまうと、多くの Tリンパ球が毛根に集まり激しい攻撃を繰り広げます。そのため毛根が破壊され、正常で元気な女性の髪の毛でさえ、突然抜け落ちてしまいます。

A.

育毛剤の使用や、パーマでボリュームを出したり、カラーリングなどで目立たなくする事は可能です。薄毛の場合は原因にもよりますが、加齢によるものや、ホルモンバランスの変化などは、円形脱毛症とは違いますから自然と治る事はまず無いと考えて、専門医師の受診をお勧めします。

A.

筋肉が凝って硬くなると、周辺の血液の流れが悪くなり髪に必要な栄養分がきちんと行き渡らなくなります。その結果、血行不良を起こし、薄毛や抜け毛をまねきますので軽い運動やストレッチで血行を良くするように心がけましょう。

A.

まずは加齢現象の一つと思ってください。髪の毛は毛球のなかにある毛乳頭細胞でつくられています。そのなかには髪の毛の色を決める色素細胞が含まれています。この色素細胞でつくられたメラニン色素が、毛の中に送り込まれ髪の毛に色がつきます。ところが、色素細胞の加齢現象により機能が低下し時には消失してしまいます。そうすると色素を持たない髪の毛が白髪になると言われています。

A.

パーマ、カラーリングともに、いくら技術が進歩したとはいえ髪にダメージを与えます。そして抜け毛の原因となるのが、パーマ液や毛染め剤が頭皮にもたらす影響です。髪の傷み自体は抜け毛の直接の原因にはなりませんが、痛んだ頭皮が髪に悪影響を与え、抜け毛の原因につながることがあります。

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