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湯シャンは女性の薄毛対策に効果がない?正しいやり方やメリットについてご紹介

掲載日:2020.04.06 更新日:2022.08.29

いつものシャンプーを「湯シャン」に変えることは薄毛の対策や予防につながるのでしょうか。ここでは、気になる噂の真相や湯シャンの正しい方法などについて詳しく解説します。

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

湯シャンは女性の薄毛を予防できる?

湯シャンとはそもそも何なのでしょうか。日々の生活へ取り入れる前にまず湯シャンとは何なのか、どんなメリットがあるのか見ていきましょう。

そもそも湯シャンとは?気になるメリットについて

湯シャンとはシャンプーなどを用いず、お湯だけを使って頭皮や髪の毛を洗う洗髪方法です。湯シャンを行うと髪がしっとりする、有名人が実践している、など評判を耳にしたことがある方もいるかもしれません。

湯シャンのメリットとしては、シャンプーを使わないことで頭皮に刺激を与えにくい、皮脂を取り去りすぎないという点が挙げられます。シャンプーの活性剤(洗浄成分)は、頭皮にとって刺激となることもあり、肌に合わない場合は何らかの頭皮トラブルが発生する可能性もあります。湯シャンではシャンプーを使わないという点では、頭皮に刺激をもたらしにくいといえるでしょう。

間違ったシャンプーの方法が抜け毛の原因になることも

毎日、何気なく行っているシャンプーですが、薄毛や抜け毛が気になる場合は一度やり方を見直してみましょう。間違った方法でシャンプーを行っていると、それが抜け毛を引き起こし、薄毛に繋がっている可能性があるためです。

頭皮の毛穴に皮脂などが詰まってしまうと、頭皮環境が悪化することがあります。このような頭皮の汚れを落とすため、洗浄力の強いシャンプーを使っている場合は、頭皮に必要な皮脂までも落としている恐れがあります。

皮脂には汚れや細菌、紫外線などの刺激から頭皮を守るバリア機能があるため、取りすぎると頭皮が刺激を受けやすい状態になってしまいます。ダメージを受けた頭皮には乾燥やかゆみ、フケや炎症などのトラブルが発生することもあり、抜け毛に繋がる可能性も考えられます。また、シャンプーのすすぎ残しも頭皮の刺激になってしまいます。

正しい湯シャンの手順

これから湯シャンを実践してみたいという方のために、正しい湯シャンの手順を紹介します。

  • ①湯シャンの前にブラッシング
  • ②頭皮にぬるま湯を行き渡らせる
  • ③マッサージしながら頭皮と髪を洗う
  • ④自然乾燥NG!ドライヤーでしっかり乾かす

①湯シャンの前にブラッシング

湯シャンを行う前には、ブラッシングすることが重要です。髪が絡まっていると、お湯が頭皮に行き渡りにくく、皮脂が残ってしまう可能性があるからです。あらかじめブラッシングを行い、お湯を頭皮にしっかり行き渡らせることで余分な皮脂を取り除きましょう。

②頭皮にぬるま湯を行き渡らせる

ブラッシング後は、お湯を頭皮に行き渡らせます。お湯の温度が高いと、頭皮にとって必要な皮脂まで落としてしまう恐れがあるので、この時のお湯の温度は40度以下が好ましいでしょう。

③マッサージしながら頭皮と髪を洗う

湯シャンを行う際は、頭皮をマッサージするように洗うことが大切です。爪を立てたり強くこすり過ぎたりすると、頭皮にダメージを与えることになりかねません。

④自然乾燥NG!ドライヤーでしっかり乾かす

洗髪後はドライヤーを使って髪を乾かします。髪の内部を保護するキューティクルが開き、髪が傷む原因となるので、自然乾燥は絶対に避けましょう。

キューティクルの細胞は乾くと閉じますが、濡れたままだと細胞同士の隙間が開いてしまい、髪の内側が刺激を受けやすい状態になります。自然乾燥では髪が濡れた状態が長時間に渡って続くため、髪にダメージが蓄積されやすくなってしまいます。さらに、髪が濡れたままの状態が続けば常在菌が過剰に繁殖しやすくなり、フケやかゆみ、臭いを引き起こす場合もあります。

ドライヤーの温風を使って髪を乾かせば、このようなトラブルを軽減してくれます。最後に冷風を当てれば、しっかりとキューティクルが閉じるため、つやつやとした見た目とサラサラの手触りに仕上がるでしょう。

湯シャンをする際のコツとは?

湯シャンは地道に続けていくことが大切です。

切り替えたばかりの頃は、それまで使っていたシャンプーの影響により、頭皮の皮脂が過剰に分泌されている可能性があります。この場合、湯シャンだけでは余分な皮脂を落とすことが難しいと言われています。

はじめのうちは適度にシャンプーを併用しつつ、地道に続けていくことがコツです。

湯シャンだけでは落とせない汚れ

頭皮や髪の汚れには様々あるため、残念ながらすべての汚れを湯シャンで落とせるわけではありません。ここでは湯シャンで落とせる汚れや、それ以外の代表例について詳しく解説します。

湯シャンでは完全に落とせない汚れの代表例

  • ワックスやスプレーなどのスタイリング剤
  • 化粧品などの油脂類
  • 料理の油
  • 排気ガスなどの汚染物質
  • ウィルス
  • タバコの煙
  • 花粉
  • など


湯シャンでは頭皮や髪に付着した汚れのうち、7〜8割を落とすことができるとされています。しかし、基本的にお湯で落とせるのは汗やフケ、また空気中を漂うホコリや塵などだけで、ワックスやスプレーなどのスタイリング剤、皮脂などの汚れは完全には落とせないと言われています。

頭皮や髪に付着する汚れの代表例としては他にも、化粧品などの油脂類や料理の油、排気ガスなどの汚染物質やウィルス、タバコの煙や花粉などがあげられます。

これらの汚れは水溶性と非水溶性にそれぞれ分類され、髪にからんだり内部に浸透したり、汚れ同士が分子的に結合したり、電気的に引きつけられたりとさまざまな状態で付着するため、すべてお湯だけで落とすことは難しいと言われています。

こんな人は湯シャンNG?シャンプーを使うべき場合とは

前述の通り、湯シャンだけで落とせない汚れが付着している場合は、シャンプーを使う必要があります。たとえば若い女性や脂性肌の場合は皮脂の分泌量が多いため、湯シャンだけでは余分な皮脂を落としにくい可能性があります。また、スタイリング剤を頻繁に使う人は、湯シャンだけでは汚れを落としきれないことも。このとき使用するシャンプーとしては、洗浄力がマイルドなシャンプーがおすすめです。

若い女性や脂性肌の人

前述したように、若い女性や脂性肌の人の場合、頭皮の皮脂分泌が過剰になっていることがあります。この場合、湯シャンだけでは余分な皮脂を落としきれず、それをエサにしてマラセチア菌などが過剰に増殖する恐れがあります。

マラセチア菌が過剰に繁殖すれば、頭皮にかゆみや赤みなどの炎症をもたらす脂漏性皮膚炎に繋がる可能性があります。悪化すれば脂漏性脱毛症になり、抜け毛の症状が出ることもあります。

また湯シャンだけで皮脂を落とそうと強い力で頭皮をこすったり、お湯の温度を40度以上の高温に設定したりすれば、頭皮への刺激になってしまうため、注意が必要です。

スタイリング剤をよく使う人

ワックスやスプレーなどといったスタイリング剤は油性の汚れに分類されるため、界面活性作用のあるシャンプーを使って汚れを浮かせることが必要になります。

日常的にスタイリング剤を使う人は湯シャンを行う頻度を週に1~2回程度に抑え、それ以外はアミノ酸系シャンプーなど洗浄力がマイルドなものを使って汚れを落としましょう。またシャンプー前の予洗いとして湯シャンを行うこともおすすめです。あらかじめ湯シャンをしておけば大体の汚れが落ちるため、その後に使用するシャンプーの量を減らすことができます。

薄毛が気になったら地道に湯シャンを続けてみよう

今回は湯シャンの手順やメリットについて解説しました。これまで行っていたシャンプーの方法が悪く、それが原因で抜け毛が増え、薄毛に繋がっていると感じる場合は湯シャンに切り替えてみることで予防できる可能性があるとされています。しかし、年齢が若かったり脂性肌だったりすることで皮脂の分泌量が多い場合、湯シャンが逆効果になる恐れもあるため注意が必要です。また、ワックスやスプレーなどといったスタイリング剤は湯シャンだけでは落とせないので、洗浄力がマイルドなシャンプーを使うなどして、皮脂の過剰分泌を防ぎ、頭皮を清潔に保ちましょう。

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

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