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抜け毛の原因は栄養不足?予防に欠かせない栄養素とサプリメントの活用方法

掲載日:2024.07.01 更新日:2024.07.01

抜け毛が増えたのは栄養が足りていないからかもしれません。栄養不足が続くと抜け毛が増え続け、薄毛につながる恐れもあるでしょう。この記事では、抜け毛予防に欠かせない代表的な栄養素およびサプリメントの活用方法について解説します。

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

栄養不足で抜け毛が増える理由

髪の毛は毎日の食事で摂取した食品に含まれる栄養素をもとに作られます
血液によって頭皮に栄養が運ばれると、毛乳頭細胞から毛母細胞へと髪の毛を成長させるよう指令が下され、細胞分裂が活発化して髪の毛が成長します。
そのため、乱れた食習慣や過度のダイエットなどが原因で栄養が不足すると、毛母細胞の成長が妨げられるため、抜け毛リスクが増加するのです。

抜け毛予防に欠かせない栄養

髪の毛の成長にはさまざまな栄養素が必要ですが、特に以下の栄養素は抜け毛予防に欠かせないとされています。

  • タンパク質
  • ビタミンB群
  • ビタミンC
  • ビタミンD
  • ビタミンE
  • 亜鉛
  • 鉄分

ここでは、抜け毛予防に重要な栄養素の特徴、多く含まれる食品について解説します。

タンパク質

髪の毛はタンパク質の一種であるケラチンから作られるため、抜け毛を防ぐには日々の食事から良質のタンパク源を摂取することが欠かせません。
タンパク質を多く含む主な食品は以下のとおりです。

  • 肉類
  • 魚類
  • 豆腐
  • チーズなど

ビタミンB群

ビタミンB群には細胞分裂や代謝を活性化させたり、皮脂の分泌量をコントロールしたりする働きがあります。健康的な髪の毛を育てるのに必要な栄養素と言えるでしょう。
ビタミンB群を多く含む主な食品は以下のとおりです。

  • 納豆
  • ブロッコリー
  • 干しシイタケ
  • ウナギ
  • レバー
  • カツオ
  • 玄米
  • 赤パプリカ
  • バナナ
  • シジミ
  • 里いも
  • 海藻類など

ビタミンC

ビタミンCには代謝を活性化させたり、頭皮の炎症を防いだりする働きがあり、良好な頭皮環境の維持に欠かせない栄養素です。
ビタミンCを多く含む主な食品は以下のとおりです。

  • アセロラ
  • パプリカ
  • 芽キャベツ
  • ブロッコリー
  • キウイフルーツ
  • レモン
  • オレンジ
  • カボチャなど

ビタミンD

日本や海外で行われた研究によると、ビタミンDが不足すると抜け毛リスクを高めると分かっています。ビタミンDには毛乳頭細胞を活性化させ、髪の毛の成長をサポートする働きがあるためです。
ビタミンDを多く含む主な食品は以下のとおりです。

  • サケ
  • サンマ
  • ブリ
  • アジ
  • しらす干し
  • シイタケ
  • エリンギ
  • 鶏卵など

ビタミンE

ビタミンEには血行を促進する作用があります。栄養は血液により頭皮に運ばれるため、髪の毛の健康な成長のために必要な栄養素といえるでしょう。
また、ビタミンEは高い抗酸化作用を持つため、頭皮や髪の毛を老化から守る働きも期待できます。
ビタミンEを多く含む主な食品は以下のとおりです。

  • アーモンド
  • ヒマワリ油
  • ウナギ
  • 豆乳
  • 落花生
  • モロヘイヤなど

亜鉛

髪の毛はタンパク質から作られますが、食事から摂取したタンパク質がそのまま髪の毛になるわけではありません。
食事から摂取したタンパク質は消化酵素によっていったんアミノ酸レベルに分解され、身体の各所へと送られます。
髪の毛はアミノ酸がケラチンへと再合成されて作られますが、その際に重要な働きを持つのが亜鉛です。
亜鉛を多く含む主な食品は以下のとおりです。

  • 牡蠣
  • カタクチイワシ
  • ウナギのかば焼き
  • 豚レバー
  • 焼き海苔
  • 切り干し大根
  • きな粉
  • カボチャなど

鉄分

髪の毛が成長するためには毛母細胞に栄養を送り届ける必要がありますが、鉄分が不足すると頭皮に十分な栄養や酸素を送り届けられなくなります。
また、鉄分は髪の毛や肌にとって大切なコラーゲンの生成にも関与しています。
鉄分を多く含む主な食品は以下のとおりです。

  • レバー
  • 赤貝
  • 牛もも肉
  • メザシ
  • 砂ぎも
  • マイワシ
  • カツオ
  • マグロ
  • レンズ豆
  • 納豆
  • 小松菜
  • ゴマ
  • ヒジキなど

栄養不足を補う!抜け毛予防のコツ

ここまで抜け毛予防に欠かせない栄養素について解説しましたが、バランスよく食事メニューに取り入れるのを難しく感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
栄養不足を補って抜け毛を予防する際には、以下を意識してみてください。

  • 「まごはやさしい」を意識する
  • 髪の毛に悪い食べ物を避ける
  • サプリメントを活用する

ここでは、自分で簡単にできる抜け毛予防のコツを紹介します。

「まごはやさしい」を意識する

抜け毛予防に欠かせない栄養素を摂取する際には、「まごはやさしい」を意識すると良いでしょう。
以下の「まごはやさしい」に該当する食材を、日々の献立に取り入れるよう心がけてください。

  • ま…豆類
  • ご…ゴマ
  • は…ワカメ(海藻類)
  • や…野菜
  • さ…魚
  • し…しいたけ類
  • い…イモ類

髪の毛に悪い食べ物を避ける

髪の毛の成長をサポートするためには、抜け毛予防に欠かせない栄養素を摂取するだけでなく、髪の毛に悪い以下の食べ物を避けるようにしてください。

  • 高カロリー・高脂質の食品
  • 塩分が多い食品
  • アルコール

高カロリー・高脂質の食品を好んで摂取していると、動脈硬化により血行不良を招き、髪の毛の成長を妨げる恐れがあります。
塩分が多い食品を多く摂取すると、細胞内の水分が失われて「ドロドロ血液」になり、頭皮に送られる血液が不足しがちです。
アルコールを分解する際には亜鉛が必要となるため、過度の飲酒は髪の毛の成長を妨げる可能性があります。

サプリメントを活用する

食事から栄養を補いきれないときは、サプリメントを活用する方法があります。
ただし、サプリメントですべての栄養を摂取しようとするのは身体によくありません。
例えば髪の毛の成長に必要との理由でビタミンDのサプリメントを過剰摂取すると、筋力低下や嘔吐、脱水症状を引き起こす可能性があります。
サプリメントはあくまでも栄養補助食品のため、食事では賄いきれない栄養素だけをサプリメントから摂取してください。

抜け毛の原因は栄養不足以外にも

栄養不足を改善して半年、一年が過ぎても抜け毛が減らない方は、食習慣以外の原因で抜け毛を引き起こしている可能性があります。
食習慣以外の抜け毛リスクを高める原因としては以下の例が挙げられます。

  • ストレス
  • 睡眠の質の低下
  • 髪の毛に負担がかかる髪形
  • ホルモンバランスの変化
  • 出産
  • 誤ったヘアケア
  • アレルギーなど

主に遺伝が原因で起こる男性の脱毛症とは異なり、女性の抜け毛は原因がさまざまなため、自身で原因を特定するのは困難です。
そのため、長期にわたり抜け毛が続くようであれば、専門のクリニックを受診して医師に相談するのがおすすめです。

産後やダイエットによる栄養不足は抜け毛につながります

主に遺伝が原因で起こる男性の薄毛とは異なり、女性の抜け毛はさまざまな原因で発症リスクが増加します。
特に過度のダイエットや産後の育児のあわただしさなどが原因で栄養不足に陥ると、髪の毛の成長が妨げられて抜け毛が増えがちです。
今回紹介した記事を参考に食習慣を改善し、抜け毛の予防に取り組んでください。
食習慣の改善で抜け毛が減らない方は、専門のクリニックを受診して医師に相談するのがおすすめです。

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

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薄毛・抜け毛・切れ毛の
FAQ記事

よくある質問

A.

女性の薄毛の原因はさまざまですが、主に加齢・女性ホルモンの減少・ストレス・副腎皮質ホルモンの減少などが挙げられます。いくつかの原因が重なって薄毛の症状が見られる場合もあります。女性の薄毛の場合は、ホルモンバランスの変化による脱毛も多いです。まず、病院で原因を詳しく調べてもらう事が、薄毛の原因を知るためには大切です。

A.

髪の毛はもともとケラチンとたんぱく質から成ります。過度のダイエットにより、毛や爪など皮膚の最外層を形成している角層の合成に不可欠な微量金属の、腸からの吸収ができなくなります。そうすると、毛は伸びない、爪も伸びず、薄くやわらかくなります。皮膚もカサカサになって、輝きがなくなります。上記のように、過度のダイエットで体内だけでなく髪にも栄養が行き渡らなくなり、その結果として抜け毛がおこり、髪が細くなる(薄毛になる)といった症状が現れる場合があります。

A.

妊娠中は出産準備のために分泌される女性ホルモンの影響で、成長期が終わるはずの髪の毛の寿命が長くなり、抜け毛が少なくなります。しかし、出産後はホルモンのバランスが急激に通常の状態に戻ります。そのため、寿命が延長されていた毛髪が突然休止期に入ることにより、一時的に抜け毛が多くなります。これは出産後約6ヶ月を過ぎると、徐々に回復していくようになります。

A.

遺伝的要素は誰にでもあります。実際に「薄毛」が遺伝するのではなく、「薄毛」になりやすい体質が遺伝し、その家系の生活習慣などが遺伝的要素として影響する(薄毛になる)と言われています。

A.

現在のところ円形脱毛症の原因ははっきりとしていません。原因としては、「自己免疫疾患」、「精神的ストレス」、「内分泌異常」、「遺伝的素因」等が考えられます。「自己免疫疾患」という説が有力ですが、精神的ストレスがきっかけの誘因になるのかもしれません。自己免疫は、外部からの侵入物を攻撃することにより、私達の身体を守っています。自己免疫疾患では、この免疫機能に何らかの異常が生じ、自己反応性の細胞や抗体が出現してきます。円形脱毛症においては、Tリンパ球が毛根を外敵と間違えて誤った攻撃命令を出すことによって起きるとされています。「T リンパ球」とは、体の中に侵入してきた有害な細菌やウィルスといった外敵を身体の細胞と区別して命令を出す細胞です。一度攻撃が始まってしまうと、多くの Tリンパ球が毛根に集まり激しい攻撃を繰り広げます。そのため毛根が破壊され、正常で元気な女性の髪の毛でさえ、突然抜け落ちてしまいます。

A.

育毛剤の使用や、パーマでボリュームを出したり、カラーリングなどで目立たなくする事は可能です。薄毛の場合は原因にもよりますが、加齢によるものや、ホルモンバランスの変化などは、円形脱毛症とは違いますから自然と治る事はまず無いと考えて、専門医師の受診をお勧めします。

A.

筋肉が凝って硬くなると、周辺の血液の流れが悪くなり髪に必要な栄養分がきちんと行き渡らなくなります。その結果、血行不良を起こし、薄毛や抜け毛をまねきますので軽い運動やストレッチで血行を良くするように心がけましょう。

A.

まずは加齢現象の一つと思ってください。髪の毛は毛球のなかにある毛乳頭細胞でつくられています。そのなかには髪の毛の色を決める色素細胞が含まれています。この色素細胞でつくられたメラニン色素が、毛の中に送り込まれ髪の毛に色がつきます。ところが、色素細胞の加齢現象により機能が低下し時には消失してしまいます。そうすると色素を持たない髪の毛が白髪になると言われています。

A.

パーマ、カラーリングともに、いくら技術が進歩したとはいえ髪にダメージを与えます。そして抜け毛の原因となるのが、パーマ液や毛染め剤が頭皮にもたらす影響です。髪の傷み自体は抜け毛の直接の原因にはなりませんが、痛んだ頭皮が髪に悪影響を与え、抜け毛の原因につながることがあります。

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