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抜け毛が多い時期はいつ?季節以外で抜け毛が増えるタイミングと対策方法

掲載日:2024.07.01 更新日:2024.07.01

抜け毛の量は時期によっても異なります。季節の変わり目のほか、出産後や生活習慣が乱れている時期にも抜け毛が増えることがあるでしょう。この記事では、抜け毛が多い時期や対策方法について解説します。

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

抜け毛が多い時期は季節の変わり目

髪の毛は生涯にわたり抜け落ちては新しく生えるサイクルを繰り返すため、毎日のように抜け毛があるのは当たり前です。
ただ、季節の変わり目には抜け毛が増えやすい傾向が見られます。各季節の変わり目ごとの抜け毛が増える原因は以下の表のとおりです。

・花粉などのアレルギー
・寒暖差による自律神経の乱れ
・環境の変化にともなうストレス
など
・海水やプールの水によるダメージ
・紫外線のダメージ
・皮脂の分泌量増加
・食欲不振や睡眠不足
・エアコンの使用による乾燥
など
・空気や肌の乾燥
・日中と朝晩の寒暖差
・夏の間に蓄積した紫外線のダメージ
など
・血行不良
・大気や屋内の空気の乾燥
・免疫力の低下
など

その他の原因で抜け毛が増える時期

一般的に抜け毛は季節の変わり目になると増える傾向にありますが、その他の時期にも抜け毛が増加するケースもあります。

  • 出産後
  • ストレスが多い
  • 栄養が足りていない
  • 生活習慣が乱れている
  • 髪の毛がダメージを受けている

抜け毛が気になるときは上記の該当する項目がないかチェックしてみてください。

出産後

出産後はホルモンバランスの乱れにより、抜け毛が増加する傾向にあります。
女性ホルモンのエストロゲンには髪の毛のハリやコシを生む働きが、プロゲステロンにはヘアサイクルの成長期を保つ働きがあります。
妊娠中に髪の毛全体のボリュームアップを感じる女性が多いのはそのためです。
しかし、出産を終えると女性ホルモンの分泌量が急激に減少するため、抜け毛を引き起こしやすくなります。

出産後の抜け毛はおよそ1ヶ月から3ヶ月程度でピークを迎え、半年から1年が経過する頃には落ち着くのが一般的です。
出産から1~2年が経過しても抜け毛が治まらないようであれば、専門のクリニックで相談するのがおすすめです。

ストレスが多い

職場によっては、毎年決まった時期に仕事が辛いなどしてストレスが増えることもあるでしょう。
ストレスが蓄積すると自律神経のうち交感神経が優位に傾き、血管の収縮による血行不良を招きます。
髪の毛は毛母細胞が毛細血管から血液を受け取って成長するため、ストレス状態が続くと髪の毛の成長に悪影響をおよぼします。
一般的に女性は男性に比べてストレスを感じやすいとされているため、ストレスの自覚がある方は注意してください。

栄養が足りていない

ダイエットに集中したりや食欲不振になったりする時期は誰にでもあるものです。
日本人女性は世界的に見ても痩せたい願望が強い傾向にありますが、過度のダイエットは栄養不足状態に陥るためよくありません。
髪の毛の成長に必要な栄養素が不足し、抜け毛が増える可能性があります。

生活習慣が乱れている

転職や仕事の付き合いなどで生活習慣が乱れた時期が続くと、自律神経のバランスが乱れ、抜け毛を引き起こしやすくなります。
また、過度の飲酒や喫煙を行うと血行不良が生じるため、髪の毛の成長に悪影響をおよぼしやすくなります。
髪の毛は寝ている間に毛母細胞が分裂して成長するため、十分な睡眠時間を確保し、血行を促進するのが重要です。

髪の毛がダメージを受けている

夏場の紫外線だけでなく、パーマやヘアカラーによる頭皮へのダメージも、抜け毛のリスクを高める一因です。
また、いつも同じ箇所で髪の毛を分けていたり結んでいたりすると、牽引力により局所の血行不良が生じ、牽引性脱毛症の発症リスクが増加します。
通常は髪形を変えると症状が落ち着きますが、毛包の深い箇所にダメージが加わると、二度と髪の毛が生えて来なくなる恐れもあるため注意が必要です。

抜け毛が増える時期の対策方法

女性の抜け毛の原因は実にさまざまなため、普段から以下のように対処する必要があります。

  • ストレスをため込まない
  • 食事の栄養バランスを整える
  • 睡眠の時間と質を確保する
  • 紫外線対策をする
  • 丁寧にヘアケアをする

ここでは、抜け毛が増える時期に試したい対策方法を紹介します。

ストレスをため込まない

女性の抜け毛が増える原因の1つがストレスですが、ストレスをまったく受けないのは難しいものです。
そのため、普段から以下のような方法で、できるだけ発散するよう心がける必要があります。

  • お風呂にゆっくり浸かってリラックスする
  • 感動する映画を見て涙を流す
  • ハイキングなどで汗をかく
  • カラオケで大きな声を出す
  • 趣味に没頭する時間を設ける
  • 仲のよい友人と食事を楽しむ

ストレスの発散方法は人によって異なるため、自分に合った方法をいくつか見つけておきましょう。

食事の栄養バランスを整える

髪の毛の原材料は日ごろの食事から摂取した栄養分のため、抜け毛予防のために以下の栄養素を含む食品を積極的に摂取するのがおすすめです。

栄養素 はたらき 多く含む食品
タンパク質 髪の毛を作る原材料となる 肉・魚・豆類・乳製品など
鉄分 髪の毛の成長に必要な栄養を頭皮へと送り届ける レバー・ホウレンソウ・ヒジキなど
ビタミン類 髪の毛や頭皮の健康をサポートする レバー・マグロ・鶏卵・オリーブオイル・海藻類など
亜鉛 アミノ酸をケラチンへと再合成する 牡蠣・ブロッコリー・赤身の牛肉・高野豆腐など
イソフラボン 女性ホルモンと似た働きをする 大豆製品全般

ただし、特定の食品だけを多く摂取するのではなく、上記の栄養素を三食にバランスよく取り入れるのがポイントです。

睡眠の時間と質を確保する

睡眠時間の確保はホルモンバランスを整え、ストレス発散にもつながるため、抜け毛予防のためには睡眠習慣の見直しも欠かせません。
適切な睡眠時間に関しては諸説ありますが、成人の場合は6~8時間の睡眠を確保するのがおすすめです。

また、健康な髪の毛の成長には睡眠時間に加え、睡眠の質を高めるのも重要です。
寝る直前までスマートフォンやパソコンを見ると脳が興奮して睡眠の質が低下するため、寝る前には電子機器を消して部屋の照明を落とし睡眠に備えましょう。

紫外線対策をする

頭皮は太陽にもっとも近い箇所にあり、紫外線対策をしないとダメージを受けてしまいます。紫外線のダメージが蓄積すると抜け毛のリスクが増加します。
特に夏場は紫外線が強いため、外出時には日焼け止めを塗布し、日傘やつばの広い帽子で頭皮を守ってください。

曇りの日や冬場も紫外線は降り注いでいるため、年間を通して紫外線対策を欠かさないようにしましょう。

丁寧にヘアケアをする

紫外線やパーマ・カラーなどによるダメージを軽減するためには、丁寧なヘアケアが欠かせません。頭皮への血行を促進するため、頭皮マッサージを行うのも効果的です。
また、毎日のシャンプーのやり方も見直してみてください。
しっかりと頭皮を洗えるシャンプーのやり方は以下のとおりです。

  • 1.髪の毛だけでなく頭皮も予洗いする
  • 2.シャンプーを手のひらでしっかりと泡立てる
  • 3.後頭部から額に向かってマッサージするように洗う
  • 4.シャンプーが残らないようしっかりとすすぐ
  • 5.ドライヤーで十分に乾かす

抜け毛の量は時期によって変化があります

季節の変わり目になると、普段は50本から100本程度の抜け毛が、150本から200本に増えるケースがあります。抜け毛量の増加が一時的であれば、過度に心配する必要はありません。
その他にも、ストレスの蓄積や栄養不足、生活習慣の乱れが生じている時期には抜け毛が増えやすくなります。心当たりがあれば、改善するよう心がけましょう。
セルフケアをしても抜け毛が増えるようであれば、専門のクリニックで相談するのがおすすめです。

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

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FAQ記事

よくある質問

A.

女性の薄毛の原因はさまざまですが、主に加齢・女性ホルモンの減少・ストレス・副腎皮質ホルモンの減少などが挙げられます。いくつかの原因が重なって薄毛の症状が見られる場合もあります。女性の薄毛の場合は、ホルモンバランスの変化による脱毛も多いです。まず、病院で原因を詳しく調べてもらう事が、薄毛の原因を知るためには大切です。

A.

髪の毛はもともとケラチンとたんぱく質から成ります。過度のダイエットにより、毛や爪など皮膚の最外層を形成している角層の合成に不可欠な微量金属の、腸からの吸収ができなくなります。そうすると、毛は伸びない、爪も伸びず、薄くやわらかくなります。皮膚もカサカサになって、輝きがなくなります。上記のように、過度のダイエットで体内だけでなく髪にも栄養が行き渡らなくなり、その結果として抜け毛がおこり、髪が細くなる(薄毛になる)といった症状が現れる場合があります。

A.

妊娠中は出産準備のために分泌される女性ホルモンの影響で、成長期が終わるはずの髪の毛の寿命が長くなり、抜け毛が少なくなります。しかし、出産後はホルモンのバランスが急激に通常の状態に戻ります。そのため、寿命が延長されていた毛髪が突然休止期に入ることにより、一時的に抜け毛が多くなります。これは出産後約6ヶ月を過ぎると、徐々に回復していくようになります。

A.

遺伝的要素は誰にでもあります。実際に「薄毛」が遺伝するのではなく、「薄毛」になりやすい体質が遺伝し、その家系の生活習慣などが遺伝的要素として影響する(薄毛になる)と言われています。

A.

現在のところ円形脱毛症の原因ははっきりとしていません。原因としては、「自己免疫疾患」、「精神的ストレス」、「内分泌異常」、「遺伝的素因」等が考えられます。「自己免疫疾患」という説が有力ですが、精神的ストレスがきっかけの誘因になるのかもしれません。自己免疫は、外部からの侵入物を攻撃することにより、私達の身体を守っています。自己免疫疾患では、この免疫機能に何らかの異常が生じ、自己反応性の細胞や抗体が出現してきます。円形脱毛症においては、Tリンパ球が毛根を外敵と間違えて誤った攻撃命令を出すことによって起きるとされています。「T リンパ球」とは、体の中に侵入してきた有害な細菌やウィルスといった外敵を身体の細胞と区別して命令を出す細胞です。一度攻撃が始まってしまうと、多くの Tリンパ球が毛根に集まり激しい攻撃を繰り広げます。そのため毛根が破壊され、正常で元気な女性の髪の毛でさえ、突然抜け落ちてしまいます。

A.

育毛剤の使用や、パーマでボリュームを出したり、カラーリングなどで目立たなくする事は可能です。薄毛の場合は原因にもよりますが、加齢によるものや、ホルモンバランスの変化などは、円形脱毛症とは違いますから自然と治る事はまず無いと考えて、専門医師の受診をお勧めします。

A.

筋肉が凝って硬くなると、周辺の血液の流れが悪くなり髪に必要な栄養分がきちんと行き渡らなくなります。その結果、血行不良を起こし、薄毛や抜け毛をまねきますので軽い運動やストレッチで血行を良くするように心がけましょう。

A.

まずは加齢現象の一つと思ってください。髪の毛は毛球のなかにある毛乳頭細胞でつくられています。そのなかには髪の毛の色を決める色素細胞が含まれています。この色素細胞でつくられたメラニン色素が、毛の中に送り込まれ髪の毛に色がつきます。ところが、色素細胞の加齢現象により機能が低下し時には消失してしまいます。そうすると色素を持たない髪の毛が白髪になると言われています。

A.

パーマ、カラーリングともに、いくら技術が進歩したとはいえ髪にダメージを与えます。そして抜け毛の原因となるのが、パーマ液や毛染め剤が頭皮にもたらす影響です。髪の傷み自体は抜け毛の直接の原因にはなりませんが、痛んだ頭皮が髪に悪影響を与え、抜け毛の原因につながることがあります。

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