ドライヤー時の抜け毛がすごい!正常な本数は?乾かし方の正解
掲載日:2024.11.01 更新日:2024.11.01
ドライヤー時に抜け毛の本数があまりにも多いと薄毛になるのではないかと心配になるものです。何本くらいの抜け毛であれば正常なのでしょうか。この記事では、ドライヤーで抜け毛が目立つ理由や、正しいドライヤーの使い方について解説します。
- この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士
吉田 愛(よしだ あい)
2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。
ドライヤー時の抜け毛の本数
ドライヤーをかけた際に見られる抜け毛の本数が正常の範囲内かどうかを知るためには、1日に何本程度髪の毛が抜け落ちるのか知っておく必要があります。
日本人の髪の毛はおよそ10万本あるとされますが、ヘアサイクルの休止期を迎えた髪の毛が1日におよそ100本抜け落ちます。
なお、季節によっては150本から200本の抜け毛が見られる時期もありますが、一時的であれば過度に心配する必要はありません。
シャンプーやドライヤーの際には髪の毛がひっぱられる機会が多いため、1日の抜け毛のうちおよそ6割がシャンプー(洗髪)のタイミングで発生すると考えられています。
そのため、ドライヤーの後に数10本程度の抜け毛が見られたとしても、それほど珍しくはありません。
一方で、100本以上の抜け毛が継続して見られる方は、薄毛が進行している可能性があるため要注意と言えます。
ドライヤーで抜け毛が目立つ理由
ドライヤーをかけた後の抜け毛が気になる方は、以下の3点をチェックしてみましょう。
- 温度が高すぎる
- 摩擦でダメージが増える
- もともと抜けている毛が落ちる
ここでは、ドライヤーで抜け毛が目立つ主な理由について解説します。
温度が高すぎる
ドライヤーをかけた後の抜け毛が気になる方は、ドライヤーの温度が高すぎないかチェックしてみてください。
髪の毛を構成するタンパク質は熱に弱い特徴があり、100℃以上の熱が加わると変性が起こり内部の空洞化が進行します。
ドライヤーの温度は100~120℃に設定されているものが一般的なため、髪の毛を早く乾かそうと高温に設定すると、髪の毛内部の空洞化により抜け毛につながる恐れがあります。
摩擦でダメージが増える
ドライヤーを長時間かけ続けると、風によって髪の毛が擦れ合いダメージが加わります。
何度も擦れあうと髪の毛の表面にあるキューティクルが剥がれ落ち、髪の毛が弱くなって抜け落ちるリスクが増加します。
ドライヤーをかける時間は髪の毛の長さにより異なりますが、ロングヘアの方でも可能な限り10分以内に終わるよう意識しましょう。
もともと抜けている毛が落ちる
1日の抜け毛のおよそ6割が、シャンプーのタイミングで発生すると考えられています。
季節によって抜け毛の量に変化はありますが、たとえば1日100本抜ける場合、およそ60本がシャンプーのタイミングで抜け落ちます。
髪の毛の長さによっては、髪の毛を洗った時に抜け毛が他の髪の毛と絡み合い、ドライヤーをかけたタイミングで抜け落ちるケースもあるでしょう。
この場合はもともと抜けている毛がドライヤーにより落ちただけですので、あまり気にする必要はありません。
ドライヤーはしないほうがいい?
ドライヤーをかけた後に抜け毛が目立つのは、ドライヤーのかけ方が正しくないからかもしれません。間違った使い方をするとドライヤーの熱により髪の毛にダメージが加わり、抜け毛のリスクが増加します。
だからといって、ドライヤーをせず自然乾燥させればいい、というわけではありません。
髪の毛を洗った後に自然乾燥させると、ドライヤーをかけるよりもさらに多くのデメリットが生じるため注意が必要です。
例えばドライヤーを使わずに自然乾燥させていると、頭皮の常在菌が繁殖する温床となり、頭皮トラブルの発症リスクが増加します。
また、髪の毛が濡れている時間が長いと、摩擦によってキューティクルが剥がれ落ち、切れ毛や抜け毛のリスクが増加する恐れがあります。
そのため、髪の毛を洗った後には、正しい方法でドライヤーを使い、乾かしたほうがよいと言えるでしょう。
抜け毛を防ぐ!ドライヤーの正しい使い方
ドライヤーは正しく使うと、髪の毛や頭皮の健康を守ることができる有用なアイテムです。正しく使用し、抜け毛を予防しましょう。
- タオルドライで水分をふき取る
- ヘアオイルで保湿をする
- 15㎝ほど離して使う
- 根元から乾かし始める
- 温風から冷風に切り替える
ここでは、ドライヤーの正しい使い方を解説します。
タオルドライで水分をふき取る
ドライヤーによる抜け毛を防ぐためには、シャンプーの後にタオルドライで水分をふき取るのがポイントです。
ドライヤーを長時間かけると摩擦によるダメージが髪の毛に加わるため、なるべく短時間で済ませる必要があります。
タオルドライで水分をふき取っておけば、髪の毛を短時間で乾かせるため抜け毛リスクが減少します。
乾いた清潔なタオルで髪の毛全体を優しく包み、毛先から水滴が落ちない程度に水分を吸収させましょう。
ヘアオイルで保湿をする
ドライヤーをかける際に髪の毛へと加わる摩擦を減らすには、ヘアオイルや洗い流さないトリートメントを用いて保湿するのがおすすめです。
ヘアオイルやトリートメントに含まれる油分で髪の毛の表面をコーティングすれば、髪の毛同士の摩擦ダメージのリスクを下げられます。
また、コーティングにより髪の毛をドライヤーの熱からも守れる点もメリットの1つです。
ヘアオイルや洗い流さないトリートメントは、タオルドライを終えたタイミングで付けるようにしましょう。
15㎝ほど離して使う
ドライヤーの吹き出し口からは100℃~120℃の熱風が噴き出てきます。熱風を当てないために、ドライヤーは髪の毛から15㎝ほど離して使うのが基本です。
髪の毛に近づけすぎるとドライヤーの熱によって髪の毛の内部が空洞化し、切れ毛や抜け毛を引き起こしやすくなります。
また、ドライヤーの熱で頭皮が乾燥すると、頭皮環境の悪化により思わぬトラブルを引き起こす可能性もあります。
ドライヤーは髪の毛から15㎝ほど離し、同じ部分にあて続けないようこまめに動かしながら髪の毛を乾かしていきましょう。
根元から乾かし始める
ドライヤーによる抜け毛を予防するためには、髪の毛の根元から乾かし始めるのがポイントです。
髪の毛の根元が濡れている時間が長いと頭皮の常在菌が繁殖し、脂漏性脱毛症などの発症リスクが増加するためです。
空いた方の手で髪の毛を持ち、髪の根元を立ちあげるようにしてドライヤーの風を送り込みましょう。
温風から冷風に切り替える
ドライヤーを使用する際には、最初は温風で乾かし、最後は冷風に切り替えるのがポイントです。
熱風をあてている時間が長いと髪の毛がダメージを受けるだけでなく、頭皮の乾燥を引き起こすリスクが増加します。
ドライヤーは可能な限り10分以内に終えるのが理想のため、熱風で8分乾かしたら、残りの2分は冷風に切り替えて仕上げると良いでしょう。
抜け毛が増える原因はドライヤー以外も
女性の抜け毛はさまざまな原因で起こるため、必ずしもドライヤーで抜け毛が増えているとは限りません。
ドライヤー以外の抜け毛の原因としては、以下の例が挙げられます。
- 血行不良
- ホルモンバランスの乱れ
- 加齢
- 不規則な食生活
- 質の悪い睡眠
- 過度なダイエット
- 病気など
抜け毛の原因はさまざまなため、自分で特定するのは難しいです。
抜け毛が気になり始めたら、将来の薄毛を予防するためにも、できるだけ早く専門のクリニックに相談しましょう。
抜け毛予防にはドライヤーが大切です
1日の抜け毛はおよそ100本とされており、およそ60本がシャンプーやドライヤーの際に抜ける傾向があります。
ドライヤーで抜け毛が目立つ際には、熱風により髪の毛や頭皮がダメージを受けていないか確認してみましょう。
抜け毛を防ぐためにはドライヤーの前にしっかりとタオルドライを行い、ヘアオイルや洗い流さないトリートメントなどで髪の表面を保護すると良いでしょう。
シャンプーの後に自然乾燥させると細菌が繁殖して頭皮環境を悪化させるため、抜け毛予防のためにもドライヤーで適度に乾かすのが大切です。
- この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士
吉田 愛(よしだ あい)
2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。
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よくある質問
女性の薄毛の原因はさまざまですが、主に加齢・女性ホルモンの減少・ストレス・副腎皮質ホルモンの減少などが挙げられます。いくつかの原因が重なって薄毛の症状が見られる場合もあります。女性の薄毛の場合は、ホルモンバランスの変化による脱毛も多いです。まず、病院で原因を詳しく調べてもらう事が、薄毛の原因を知るためには大切です。
髪の毛はもともとケラチンとたんぱく質から成ります。過度のダイエットにより、毛や爪など皮膚の最外層を形成している角層の合成に不可欠な微量金属の、腸からの吸収ができなくなります。そうすると、毛は伸びない、爪も伸びず、薄くやわらかくなります。皮膚もカサカサになって、輝きがなくなります。上記のように、過度のダイエットで体内だけでなく髪にも栄養が行き渡らなくなり、その結果として抜け毛がおこり、髪が細くなる(薄毛になる)といった症状が現れる場合があります。
妊娠中は出産準備のために分泌される女性ホルモンの影響で、成長期が終わるはずの髪の毛の寿命が長くなり、抜け毛が少なくなります。しかし、出産後はホルモンのバランスが急激に通常の状態に戻ります。そのため、寿命が延長されていた毛髪が突然休止期に入ることにより、一時的に抜け毛が多くなります。これは出産後約6ヶ月を過ぎると、徐々に回復していくようになります。
遺伝的要素は誰にでもあります。実際に「薄毛」が遺伝するのではなく、「薄毛」になりやすい体質が遺伝し、その家系の生活習慣などが遺伝的要素として影響する(薄毛になる)と言われています。
現在のところ円形脱毛症の原因ははっきりとしていません。原因としては、「自己免疫疾患」、「精神的ストレス」、「内分泌異常」、「遺伝的素因」等が考えられます。「自己免疫疾患」という説が有力ですが、精神的ストレスがきっかけの誘因になるのかもしれません。自己免疫は、外部からの侵入物を攻撃することにより、私達の身体を守っています。自己免疫疾患では、この免疫機能に何らかの異常が生じ、自己反応性の細胞や抗体が出現してきます。円形脱毛症においては、Tリンパ球が毛根を外敵と間違えて誤った攻撃命令を出すことによって起きるとされています。「T リンパ球」とは、体の中に侵入してきた有害な細菌やウィルスといった外敵を身体の細胞と区別して命令を出す細胞です。一度攻撃が始まってしまうと、多くの Tリンパ球が毛根に集まり激しい攻撃を繰り広げます。そのため毛根が破壊され、正常で元気な女性の髪の毛でさえ、突然抜け落ちてしまいます。
育毛剤の使用や、パーマでボリュームを出したり、カラーリングなどで目立たなくする事は可能です。薄毛の場合は原因にもよりますが、加齢によるものや、ホルモンバランスの変化などは、円形脱毛症とは違いますから自然と治る事はまず無いと考えて、専門医師の受診をお勧めします。
筋肉が凝って硬くなると、周辺の血液の流れが悪くなり髪に必要な栄養分がきちんと行き渡らなくなります。その結果、血行不良を起こし、薄毛や抜け毛をまねきますので軽い運動やストレッチで血行を良くするように心がけましょう。
まずは加齢現象の一つと思ってください。髪の毛は毛球のなかにある毛乳頭細胞でつくられています。そのなかには髪の毛の色を決める色素細胞が含まれています。この色素細胞でつくられたメラニン色素が、毛の中に送り込まれ髪の毛に色がつきます。ところが、色素細胞の加齢現象により機能が低下し時には消失してしまいます。そうすると色素を持たない髪の毛が白髪になると言われています。
パーマ、カラーリングともに、いくら技術が進歩したとはいえ髪にダメージを与えます。そして抜け毛の原因となるのが、パーマ液や毛染め剤が頭皮にもたらす影響です。髪の傷み自体は抜け毛の直接の原因にはなりませんが、痛んだ頭皮が髪に悪影響を与え、抜け毛の原因につながることがあります。
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