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一日の抜け毛の本数は?何本以上が危険なサイン?抜け毛の原因とケア方法

掲載日:2024.04.19 更新日:2024.04.19

抜け毛を見かけると髪が薄くなっているのではと不安になりますが、一日に何本抜けるのが危険なのか気になるものです。この記事では、抜け毛の本数が増える原因や予防のためのセルフケアについて解説します。

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

一日の抜け毛の本数は80~100本

髪の毛が抜けるのはある意味では生理現象であり、過度に心配する必要はありません。
髪の毛は4年から6年かけて、抜け落ちては生えるといった毛周期を繰り返しており、1日あたり80本から100本の抜け毛は当たり前のように見られます。
1日100本の抜け毛と聞くと多いと思われるかもしれませんが、髪全体の本数がおよそ10万本である点を踏まえると、わずか0.1%ですのでご安心ください。

シャンプー時 の抜け毛は一日分の6~8割

1日当たりの抜け毛のおよそ6割から8割に相当する30本から80本が、シャンプーの際に抜け落ちるとされています。
そのため、髪の毛を洗った後に排水溝に詰まっている髪の毛の量をチェックすれば、抜け毛量の増減を計る目安となります。

毎日100本以上の抜け毛は危険のサイン!

1日に100本以上の抜け毛があまりにも長い間続くのは危険なサインと考えられます。
また、抜け毛の根元が丸くふくらんでおらず真っすぐになっていたり、抜け毛が細くて短かったりする方も注意が必要です。

なお、季節の変わり目に一時的に抜け毛の量が増える例もありますので、100本以上抜けているからと言って必ずしも危険だとは限りません。詳しくは「季節の変わり目」の内容をご確認ください。

抜け毛の本数が増える原因

長期にわたり抜け毛の量が多い際には次のような原因が考えられます。

  • 加齢
  • 栄養不足
  • 血行不良
  • 季節の変わり目
  • 頭皮環境の乱れ

ここでは、抜け毛の本数が増える主な原因について解説します。

加齢

抜け毛の本数が増える原因の1つが加齢です。年齢とともに体力が低下するように、毛母細胞の発毛能力も年齢とともに衰えるのが一般的です。
また、女性が更年期を迎えると女性ホルモンの一種であるエストロゲンの量が減少し、髪の毛のハリやコシが失われやすくなります。

エストロゲンの量が減少すると、体内の男性ホルモンの量が相対的に増加し、女性男性型脱毛症の発症リスクも増加します。

栄養不足

ダイエットなどが原因で栄養が不足すると髪の毛の成長が妨げられ、十分に成長しないうちに抜け落ちるリスクが増加します。

髪の毛はタンパク質の一種であるケラチンから構成されています。ケラチンは亜鉛の働きによってアミノ酸から再合成されて作られるため、日々の食事から亜鉛が不足しても、抜け毛のリスクが増加する結果となります。

なかには痩せたいからといって過度な食事制限する方もいますが、栄養不足に陥ると若くても薄毛になる可能性があるため注意しましょう。

血行不良

髪の毛の成長に必要な栄養素は毛細血管を通して毛乳頭へと供給されています。そのため、血行不良に陥ると髪の毛の成長に悪影響をおよぼし、抜け毛のリスクが増加します。

血行不良の原因は運動不足にともなう筋力の低下や肩こり・首こり、冷えなどさまざまです。
ストレスも血行不良の原因のひとつ。蓄積すると自律神経の一種である交感神経が優位に傾き、血管が収縮して血行不良を招きやすくなります。

季節の変わり目

季節の変わり目を迎えると、一時的に抜け毛の量が増えるケースも珍しくありません。特に秋口になると1日あたり150本から200本の抜け毛が見られる例もあります。

季節の変わり目に抜け毛が増える現象についてはハッキリした原因が分かっていませんが、気温の変化にともなう自律神経の乱れが抜け毛を引き起こすといった説もあります。
抜け毛の量が急に増えると焦ってしまいますが、季節の変わり目であれば慌てずに経過を見守るようにしましょう。

頭皮環境の乱れ

抜け毛の量が増えている方は、頭皮環境に乱れを生じている可能性があります。
例えば過度のダイエットや誤ったヘアケア、ストレスなどが原因でフケが増加すると、毛穴につまって炎症を起こし抜け毛を引き起こす可能性があります。
また、紫外線によるダメージにより頭皮が乾燥し、頭皮環境が乱れてしまうこともあるでしょう。

抜け毛を予防するセルフケア

抜け毛は生活習慣や食習慣、誤ったヘアケアによって増える可能性があるため、以下のセルフケアで予防するのがおすすめです。

  • 食事を見直す
  • 紫外線対策をする
  • 睡眠時間を確保する
  • 頭皮マッサージする
  • 丁寧にシャンプーする

ここでは、抜け毛を予防するためのセルフケアについて解説します。

食事を見直す

髪の毛は毎日の食事に含まれる栄養素から作られています。そのため、髪の毛を健やかに成長させるには栄養バランスのとれた食事を摂取する必要があります。
特に下記の栄養素は髪の毛の成長や良好な頭皮環境の維持に必要とされるため、日々の献立に積極的に取り入れるのがおすすめです。

栄養素 期待出来るはたらき 多く含む食品
タンパク質 髪の毛を作る原料となる 肉・魚・乳製品・豆類など
亜鉛 アミノ酸をケラチンへと再合成する 牡蠣・豚レバー・牛赤身肉など
ビタミンB6 毛母細胞の分裂を活性化する 赤身の魚・脂質の少ない肉類
イソフラボン エストロゲンに似たはたらきを持つ 豆腐・納豆・厚揚げなど

紫外線対策をする

頭皮へのダメージを防ぐには紫外線対策が欠かせません。
頭皮は紫外線にさらされやすく、日焼けや乾燥によって頭皮環境が乱れると、抜け毛のリスクが増加します。
外出の際には頭皮用の日焼け止めを塗布し、つばの広い帽子や日傘で紫外線を防ぎましょう。

睡眠時間を確保する

人間の脳内では寝ている間に成長ホルモンが盛んに分泌され、細胞分裂が活発化して損傷部位の修復や疲労の回復などが行われます。
髪の毛も毛母細胞が分裂して成長するため、抜け毛を予防するためにも良質の睡眠をとるよう心がけましょう。

睡眠の質を高めるためには早寝早起きを心がけ、日中に適度に身体を動かすのが効果的です。

頭皮マッサージする

毎日頭皮マッサージをすると、血行促進作用により髪の毛の成長をサポートする効果が期待できます。頭皮マッサージの手順は以下の通りです。

  • 1.親指から小指の腹で頭皮全体をほぐす
  • 2.後頭部から頭頂部にかけて少しずつ上にずらしながら指圧
  • 3.側頭部から頭頂部にかけても2.と同様に指圧
  • 4.頭頂部とその付近を中指で軽く指圧
  • 5.両手のひらで側頭部を包み込むようにハンドプレス

マッサージを行う際には髪の毛が摩擦を起こさないよう、指の腹で押し込んで離すのを繰り返しましょう。

丁寧にシャンプーする

頭皮環境の乱れは抜け毛のリスクが増加させるため、以下の手順で毎日のシャンプーを丁寧に行いましょう。

  • 1.髪の毛だけでなく頭皮全体を濡らして予洗いする
  • 2.手のひらでシャンプーをしっかりと泡立てる
  • 3.後頭部からおでこに向かってマッサージするように優しく洗う
  • 4.しっかりとすすぐ

シャンプーをする際には爪や指先で頭皮を傷つけないよう、指の腹で優しく洗うよう意識しましょう。

抜け毛が増えたのは脱毛症の可能性も

上記のセルフケアで抜け毛の量がまったく減らない方は、以下の脱毛症を発症している可能性も疑われます。

  • FAGA
  • びまん性脱毛症
  • 分娩後脱毛症
  • 脂漏性脱毛症
  • 粃糠性脱毛症
  • 牽引性脱毛症

上記の脱毛症を放置すると抜け毛の量が増えたり、薄毛が悪化したりする恐れもあるため、なるべく早めに専門のクリニックを受診しましょう。

毎日のケアで抜け毛を予防しましょう

抜け毛は通常でも1日あたり80本から100本は見られ、季節の変わり目には一時的に増加する例も珍しくありません。
抜け毛の量が増えて心配な方は、今回ご紹介した方法を参考に、毎日のケアで予防に努めましょう。

セルフケアでまったく抜け毛の量が減らない方は、何らかの脱毛症を発症している可能性も疑われるため、なるべく早めに専門のクリニックで見てもらうのがおすすめです。

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

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薄毛・抜け毛・切れ毛の
FAQ記事

よくある質問

A.

女性の薄毛の原因はさまざまですが、主に加齢・女性ホルモンの減少・ストレス・副腎皮質ホルモンの減少などが挙げられます。いくつかの原因が重なって薄毛の症状が見られる場合もあります。女性の薄毛の場合は、ホルモンバランスの変化による脱毛も多いです。まず、病院で原因を詳しく調べてもらう事が、薄毛の原因を知るためには大切です。

A.

髪の毛はもともとケラチンとたんぱく質から成ります。過度のダイエットにより、毛や爪など皮膚の最外層を形成している角層の合成に不可欠な微量金属の、腸からの吸収ができなくなります。そうすると、毛は伸びない、爪も伸びず、薄くやわらかくなります。皮膚もカサカサになって、輝きがなくなります。上記のように、過度のダイエットで体内だけでなく髪にも栄養が行き渡らなくなり、その結果として抜け毛がおこり、髪が細くなる(薄毛になる)といった症状が現れる場合があります。

A.

妊娠中は出産準備のために分泌される女性ホルモンの影響で、成長期が終わるはずの髪の毛の寿命が長くなり、抜け毛が少なくなります。しかし、出産後はホルモンのバランスが急激に通常の状態に戻ります。そのため、寿命が延長されていた毛髪が突然休止期に入ることにより、一時的に抜け毛が多くなります。これは出産後約6ヶ月を過ぎると、徐々に回復していくようになります。

A.

遺伝的要素は誰にでもあります。実際に「薄毛」が遺伝するのではなく、「薄毛」になりやすい体質が遺伝し、その家系の生活習慣などが遺伝的要素として影響する(薄毛になる)と言われています。

A.

現在のところ円形脱毛症の原因ははっきりとしていません。原因としては、「自己免疫疾患」、「精神的ストレス」、「内分泌異常」、「遺伝的素因」等が考えられます。「自己免疫疾患」という説が有力ですが、精神的ストレスがきっかけの誘因になるのかもしれません。自己免疫は、外部からの侵入物を攻撃することにより、私達の身体を守っています。自己免疫疾患では、この免疫機能に何らかの異常が生じ、自己反応性の細胞や抗体が出現してきます。円形脱毛症においては、Tリンパ球が毛根を外敵と間違えて誤った攻撃命令を出すことによって起きるとされています。「T リンパ球」とは、体の中に侵入してきた有害な細菌やウィルスといった外敵を身体の細胞と区別して命令を出す細胞です。一度攻撃が始まってしまうと、多くの Tリンパ球が毛根に集まり激しい攻撃を繰り広げます。そのため毛根が破壊され、正常で元気な女性の髪の毛でさえ、突然抜け落ちてしまいます。

A.

育毛剤の使用や、パーマでボリュームを出したり、カラーリングなどで目立たなくする事は可能です。薄毛の場合は原因にもよりますが、加齢によるものや、ホルモンバランスの変化などは、円形脱毛症とは違いますから自然と治る事はまず無いと考えて、専門医師の受診をお勧めします。

A.

筋肉が凝って硬くなると、周辺の血液の流れが悪くなり髪に必要な栄養分がきちんと行き渡らなくなります。その結果、血行不良を起こし、薄毛や抜け毛をまねきますので軽い運動やストレッチで血行を良くするように心がけましょう。

A.

まずは加齢現象の一つと思ってください。髪の毛は毛球のなかにある毛乳頭細胞でつくられています。そのなかには髪の毛の色を決める色素細胞が含まれています。この色素細胞でつくられたメラニン色素が、毛の中に送り込まれ髪の毛に色がつきます。ところが、色素細胞の加齢現象により機能が低下し時には消失してしまいます。そうすると色素を持たない髪の毛が白髪になると言われています。

A.

パーマ、カラーリングともに、いくら技術が進歩したとはいえ髪にダメージを与えます。そして抜け毛の原因となるのが、パーマ液や毛染め剤が頭皮にもたらす影響です。髪の傷み自体は抜け毛の直接の原因にはなりませんが、痛んだ頭皮が髪に悪影響を与え、抜け毛の原因につながることがあります。

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