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育毛剤の副作用の症状や対処方法は?副作用のリスクを下げるには

掲載日:2024.01.10 更新日:2024.01.10

健やかな頭皮を保ち、将来の薄毛を予防する目的で使用する育毛剤ですが、実は副作用のリスクがあるのをご存じでしょうか。この記事では、育毛剤の使用によって起こるトラブルや、副作用のリスクを下げる方法について解説しています。

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

育毛剤も副作用がある

育毛剤も副作用がある

医薬部外品の育毛剤は、比較的副作用のリスクが低いとされています。
しかし、まったく副作用のリスクがないわけではなく、使用にともない次のような症状を引き起こす可能性があります。

  • 初期脱毛
  • 皮膚トラブル

ここでは、育毛剤の使用により起こり得る副作用について解説します。

初期脱毛

初期脱毛とは育毛剤を使用し始めたときに見られる抜け毛の増加のことです。
育毛剤の使用により正常なヘアサイクルに近づくことで、初期に抜け毛が生じる可能性があります。ヘアサイクルが整うと健康に成長した髪の毛が伸びてくるためご安心ください。
抜け毛が増えるとつい使用を中止したくなるものですが、慌てずケアを継続してみましょう。
もし脱毛が数ヶ月にわたり続くようでしたら医師に相談してください。

皮膚トラブル

皮膚トラブルは育毛剤の使用によって起こり得る代表的な副作用です。
育毛剤により起こり得る肌のトラブルとしては、頭皮のかゆみや赤み、発疹、アレルギー症状などが挙げられます。

なお、育毛剤の成分は角層までの浸透ですので、血流に乗って全身に副作用の症状があらわれる可能性はありません。塗った部位だけに副作用は表れます。

育毛剤で副作用が起こる理由

頭皮に塗るタイプの育毛剤で起こる代表的な副作用が肌のトラブルですが、発症理由として次の3点が挙げられます。

  • 成分が合わない
  • 免疫力が低下している
  • 用法用量を守っていない

ここでは、育毛剤で副作用が起こる理由について解説します。

成分が合わない

育毛剤を使用して肌のトラブルが起こるときには、肌質に合っていない成分が含まれている可能性があります。
たとえばアルコールが含まれている育毛剤を使用すると、頭皮に炎症が起こったりかゆみが発生したりすることも。自分に合わないとわかっている成分が含まれている育毛剤は使用しないようにしましょう。

免疫力が低下している

育毛剤の使用によって頭皮に副作用が表れる際には、免疫力が低下している可能性も疑われます。
肌には外部からの刺激をガードするためのバリア機能が備わっていますが、免疫力が低下するとバリア機能が弱まり肌のトラブルを起こしやすくなるのです。

免疫力が低下しているときはできるだけ添加物などの刺激の少ない育毛剤を使用しましょう。

用法用量を守っていない

用法・用量を守らないと副作用が出る可能性があります。

育毛剤に限った話ではありませんが、医薬部外品や医薬品は決められた量より多く使用・服用したからと言って、その分だけ高い効果を得られる訳ではありません。
むしろ肌や身体にかかる負担が増大し、副作用が生じるリスクを高めるため注意しましょう。

育毛剤で副作用がでたときの対処方法

育毛剤の使用中に副作用が起こったら、直ちに使用を中止して医師の診察を受けてください。自分の判断で放置すると、いったん症状が落ち着いても再発する可能性があります。

頭皮に赤みやかゆみが見られるようであれば、まずは皮膚科を受診するとよいでしょう。大切なのは自分の判断で放置するのではなく、専門医の診察を受ける点です。

副作用のリスクを下げるには?

副作用のリスクを下げるには?

育毛剤で起こり得る副作用のリスクは最小限に抑えたいものです。育毛剤を使用するときは下記の4点を守りましょう。

  • 添加物を確認する
  • 事前にパッチテストをする
  • 副作用の記述を確認する
  • 用法用量を守って使用する

ここでは、育毛剤による副作用のリスクを下げる方法について解説します。

添加物を確認する

育毛剤を購入する前に、どういった添加物が含まれているか確認しておくのがおすすめです。添加物は頭皮の刺激になり得ます。
特に敏感肌の方は育毛剤に含まれる添加物による刺激で頭皮のかゆみや赤みを引き起こす可能性があるため、アルコールフリーや無添加の育毛剤を選ぶようにしましょう。

事前にパッチテストをする

育毛剤を使用する前にはパッチテストを行うのがおすすめです。
パッチテストをすると育毛剤が自分の肌質に合っているかどうか、事前に確認できます。

育毛剤を用いたパッチテストの手順は以下の通りです。

  • 1. テープに小さなガーゼを貼り付け、育毛剤をしみこませる
  • 2. 上腕の内側などのやわらかい箇所に、育毛剤をしみこませたガーゼを貼り付ける
  • 3. 10分ほど経過したらテープをはがしてふき取る
  • 4. その後、48時間ほど経過を確認する

パッチテストは安静時に行い、運動した後などは避けるようにしましょう。また、テープをうえから押さえつけたり、テープを貼った方の腕を締め付けたりしないよう注意が必要です。

テープをはがしてから48時間以内に肌の赤みやかゆみが出るようであれば、その育毛剤は自分の肌質にはあっていないと判断できます。

副作用の記述を確認する

育毛剤の使用にともなう副作用のリスクを下げるためには、購入前にパッケージを確認して、自分の肌質に合わない成分が含まれていないかチェックしておきましょう。

医薬部外品である育毛剤は、医薬品の発毛剤に比べると肌への作用が穏やかなため副作用のリスクが低いのですが、他の人にとっては無害な成分であっても、自分にとっては有害な成分が含まれている可能性もゼロではありません。

育毛剤のなかには「このような方は使用できません」といった注意が書かれている商品もあるため、購入前に有効成分を確認してみましょう。

用法用量を守って使用する

育毛剤は用法用量を守って正しく使用することが欠かせません。

育毛剤の大きな目的は頭皮環境を整え、髪の毛の成長をサポートすることです。
育毛剤を使ったからと言ってすぐに頭皮環境が整う訳ではなく、長期にわたって根気強く塗布を続けるのが重要です。

早く効果を得たいからと言って規定の量より多く塗布しても、効果を増すどころか副作用のリスクを高める結果につながりかねません。
育毛剤に限らず、医薬品や医薬部外品は必ず用法用量を守って使用しましょう。

育毛剤に関するよくある質問

ここでは、育毛剤に関するよくある質問に回答します。

育毛剤は心臓が悪くても使用できる?

育毛剤には心臓に負担をかける成分が含まれていないため、心臓が悪くても基本的には使用できます
発毛剤にはミノキシジルという成分が含まれているのですが、ミノキシジルは降圧剤の効果があります。そのため、発毛剤は心臓が悪い方には向いていません。心臓への負担が気になるけれど発毛剤を使用したいという方は必ず医師に相談しましょう。

女性でも男性用の育毛剤を使用できる?

多くの男性用 の育毛剤は男性に合わせて作られているため、女性が使用しても期待する効果を得られない可能性があります
女性の抜け毛には女性特有の原因もありますので、女性用の育毛剤を使用しましょう。

副作用が表れたらすぐに使用を中止しましょう


育毛剤は医薬品の発毛剤に比べると副作用のリスクが低いですが、肌質によっては頭皮のかゆみや赤みといった肌のトラブルを引き起こす可能性があります。

副作用のリスクを下げるためには、育毛剤に含まれている成分を確認しておき、可能であれば使用前にパッチテストを行うのがおすすめです。
もしも育毛剤の使用中に副作用が表れたら、すぐに使用を中止して皮膚科などの専門医の診察を受けましょう。

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

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FAQ記事

よくある質問

A.

女性の薄毛の原因はさまざまですが、主に加齢・女性ホルモンの減少・ストレス・副腎皮質ホルモンの減少などが挙げられます。いくつかの原因が重なって薄毛の症状が見られる場合もあります。女性の薄毛の場合は、ホルモンバランスの変化による脱毛も多いです。まず、病院で原因を詳しく調べてもらう事が、薄毛の原因を知るためには大切です。

A.

髪の毛はもともとケラチンとたんぱく質から成ります。過度のダイエットにより、毛や爪など皮膚の最外層を形成している角層の合成に不可欠な微量金属の、腸からの吸収ができなくなります。そうすると、毛は伸びない、爪も伸びず、薄くやわらかくなります。皮膚もカサカサになって、輝きがなくなります。上記のように、過度のダイエットで体内だけでなく髪にも栄養が行き渡らなくなり、その結果として抜け毛がおこり、髪が細くなる(薄毛になる)といった症状が現れる場合があります。

A.

妊娠中は出産準備のために分泌される女性ホルモンの影響で、成長期が終わるはずの髪の毛の寿命が長くなり、抜け毛が少なくなります。しかし、出産後はホルモンのバランスが急激に通常の状態に戻ります。そのため、寿命が延長されていた毛髪が突然休止期に入ることにより、一時的に抜け毛が多くなります。これは出産後約6ヶ月を過ぎると、徐々に回復していくようになります。

A.

遺伝的要素は誰にでもあります。実際に「薄毛」が遺伝するのではなく、「薄毛」になりやすい体質が遺伝し、その家系の生活習慣などが遺伝的要素として影響する(薄毛になる)と言われています。

A.

現在のところ円形脱毛症の原因ははっきりとしていません。原因としては、「自己免疫疾患」、「精神的ストレス」、「内分泌異常」、「遺伝的素因」等が考えられます。「自己免疫疾患」という説が有力ですが、精神的ストレスがきっかけの誘因になるのかもしれません。自己免疫は、外部からの侵入物を攻撃することにより、私達の身体を守っています。自己免疫疾患では、この免疫機能に何らかの異常が生じ、自己反応性の細胞や抗体が出現してきます。円形脱毛症においては、Tリンパ球が毛根を外敵と間違えて誤った攻撃命令を出すことによって起きるとされています。「T リンパ球」とは、体の中に侵入してきた有害な細菌やウィルスといった外敵を身体の細胞と区別して命令を出す細胞です。一度攻撃が始まってしまうと、多くの Tリンパ球が毛根に集まり激しい攻撃を繰り広げます。そのため毛根が破壊され、正常で元気な女性の髪の毛でさえ、突然抜け落ちてしまいます。

A.

育毛剤の使用や、パーマでボリュームを出したり、カラーリングなどで目立たなくする事は可能です。薄毛の場合は原因にもよりますが、加齢によるものや、ホルモンバランスの変化などは、円形脱毛症とは違いますから自然と治る事はまず無いと考えて、専門医師の受診をお勧めします。

A.

筋肉が凝って硬くなると、周辺の血液の流れが悪くなり髪に必要な栄養分がきちんと行き渡らなくなります。その結果、血行不良を起こし、薄毛や抜け毛をまねきますので軽い運動やストレッチで血行を良くするように心がけましょう。

A.

まずは加齢現象の一つと思ってください。髪の毛は毛球のなかにある毛乳頭細胞でつくられています。そのなかには髪の毛の色を決める色素細胞が含まれています。この色素細胞でつくられたメラニン色素が、毛の中に送り込まれ髪の毛に色がつきます。ところが、色素細胞の加齢現象により機能が低下し時には消失してしまいます。そうすると色素を持たない髪の毛が白髪になると言われています。

A.

パーマ、カラーリングともに、いくら技術が進歩したとはいえ髪にダメージを与えます。そして抜け毛の原因となるのが、パーマ液や毛染め剤が頭皮にもたらす影響です。髪の傷み自体は抜け毛の直接の原因にはなりませんが、痛んだ頭皮が髪に悪影響を与え、抜け毛の原因につながることがあります。

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