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【 毛髪診断士監修 】

Q. ヘアサイクル(毛周期)とは?

A. 髪を生やして伸ばし、抜けるまでの一連のサイクルのことです

掲載日:2021.04.05 更新日:2021.04.05

ヘアサイクルによって、髪は生えて伸びていき、抜けるという周期を繰り返しています。このヘアサイクルが乱れてしまうと、どうなるのでしょうか?ヘアサイクルが乱れる原因を知ることで、薄毛や抜け毛の対策を打つことができます。乱れたヘアサイクルを元に戻し、健康で抜けにくい髪を育てましょう。

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

ヘアサイクルとは

ヘアサイクルとは

髪が生え、伸びていき抜けるまでの周期は「ヘアサイクル」と呼ばれ、成長期・退行期、休止期で構成されています。

成長期は、古い髪が抜け落ちて新しい髪が成長する段階です。成長期が終わると、毛球部が退化し始める退行期という髪の成長が止まる段階に入ります。そして休止期となると、髪の成長が止まり、抜け落ちる準備を始める段階となるのです。

ヘアサイクルが乱れるとどうなる?

髪はヘアサイクルによって生えて成長し、抜け落ちることを繰り返しています。このヘアサイクルが乱れてしまうと、毛が充分に成長することができず細く弱々しい髪となり、異常脱毛してしまうこともあります。

また、女性の場合はホルモンバランスの影響を受けてヘアサイクルが乱れてしまうこともあり、女性ホルモンが減少し男性ホルモンが増えることで発症するFAGA(女性男性型脱毛症)に繋がる恐れもあるでしょう。

ヘアサイクルが乱れる原因

ヘアサイクルが乱れる原因

ヘアサイクルが乱れる原因として、下記のようなものがあります。

  • 加齢
  • 生活習慣
  • ストレス
  • 頭皮の栄養不足・血行不良
  • 妊娠、出産
など

加齢

歳を重ねるごとに女性ホルモンが減少し、ヘアサイクルに影響を及ぼすことがあります。特に成長期に女性ホルモンが不足することで、成長期が短くなり途中で抜け落ちてしまうことも。
また、女性ホルモンのエストロゲンは髪の毛を作り出す時に必要なコラーゲンに関わります。エストロゲンの分泌が減ってしまうと、太く健康な髪を育てにくくなってしまうでしょう。

生活習慣

運動や睡眠が不足するような生活習慣を続けていると、ホルモンバランスの乱れや血行不良などを引き起こし、ヘアサイクルにも悪影響を与えます。

適度な運動を心がけるとよいでしょう。また、睡眠中に分泌される成長ホルモンは髪の毛の成長や修復に関わる大切なものです。しかし睡眠時間が足りないと充分に分泌されずに、ヘアサイクルを乱してしまう恐れもあります。

ストレス

ストレスを受け、体が緊張状態になると交感神経のスイッチが入り、自律神経のバランスが乱れることがあります。血行不良から栄養が届けにくくなり、頭皮環境を悪くしたり、髪が成長しにくくなったりすることも。

また、強いストレスはホルモンバランスにも影響を与えます。女性ホルモンが十分に分泌されず、男性ホルモンが増えてしまうとFAGAに繋がる恐れもあります。

頭皮の栄養不足・血行不良

ヘアサイクルの周期によって髪は生えていきますが、頭皮に必要な栄養が届けられなければ、髪を健康に成長させられなくなります。
髪の成長のために必要とされる栄養素は、タンパク質、亜鉛、ビタミンなどです。食事の量を減らすような過激なダイエットを行うと栄養不足になってしまうことがあります。
偏った栄養素ばかりを摂るダイエットは、栄養バランスが乱れてしまうため、バランスの良い食生活を心掛けましょう。

また、髪の成長に必要な栄養が摂れていても、その栄養が頭皮まで届かなければ意味がありません。運動やストレス発散などを行い、血液の流れを良くするよう心がけましょう。

毛乳頭から栄養を受け取り、毛母細胞は分裂を繰り返し角質化したものが髪の毛です。毛細血管から毛乳頭、そして毛母細胞へと栄養が届かなければ、髪の毛は作れなくなります。栄養を上手く受け渡しするためにも、血行を良くすることが必要です。

乱れたヘアサイクルを元に戻すには?

乱れたヘアサイクルを元に戻すために、下記を実践しましょう。

  • バランスの良い食生活
  • 適度な運動
  • 十分な睡眠
  • ストレス発散
など

髪を育てるために、バランスの良い食生活を心がけましょう。新陳代謝を促進し頭皮環境の正常化が期待できるビタミンB群や、頭皮の血行を促進して血行不良改善に役立つビタミンEもおすすめです。

一方、インスタント食品やファストフード、スナック菓子などは高脂肪・高カロリーであるものが多く、皮脂の過剰分泌を招き、頭皮環境を悪化させる可能性があるため過剰摂取は避けた方が良いでしょう。

適度な運動をすることで、体内の血行促進をして、頭皮の血流も良くすることができます。散歩やジョギングなどを日々の日課にして、運動不足を解消しましょう。

また、睡眠時間が十分でないと、成長ホルモンの分泌量が少なくなります。ヘアサイクルを正常にするためにも睡眠はしっかりと取り、細胞を修復させましょう。

ストレスも溜め込んでしまうとホルモンバランスに影響を及ぼし、ヘアサイクルが乱れやすくなります。趣味の時間やリラックスする時間をとり、ストレスを小まめに発散するようにしましょう。

早めの対策で、乱れたヘアサイクルを正常に戻そう!

ヘアサイクルの乱れを解消しよう

今回は、ヘアサイクルについて解説しました。
髪の発毛、成長に関わるヘアサイクルが乱れてしまうと、髪が細く弱々しくなったり、異常脱毛してしまったりすることがあります。ヘアサイクルを元に戻すために、食生活や運動、睡眠など生活の基本的なことから見直してみましょう。また、ストレスを小まめに発散することも大切です。

この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士

日本毛髪科学協会 毛髪診断士

吉田 愛(よしだ あい)

2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。

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よくある質問

A.

女性の薄毛の原因はさまざまですが、主に加齢・女性ホルモンの減少・ストレス・副腎皮質ホルモンの減少などが挙げられます。いくつかの原因が重なって薄毛の症状が見られる場合もあります。女性の薄毛の場合は、ホルモンバランスの変化による脱毛も多いです。まず、病院で原因を詳しく調べてもらう事が、薄毛の原因を知るためには大切です。

A.

髪の毛はもともとケラチンとたんぱく質から成ります。過度のダイエットにより、毛や爪など皮膚の最外層を形成している角層の合成に不可欠な微量金属の、腸からの吸収ができなくなります。そうすると、毛は伸びない、爪も伸びず、薄くやわらかくなります。皮膚もカサカサになって、輝きがなくなります。上記のように、過度のダイエットで体内だけでなく髪にも栄養が行き渡らなくなり、その結果として抜け毛がおこり、髪が細くなる(薄毛になる)といった症状が現れる場合があります。

A.

妊娠中は出産準備のために分泌される女性ホルモンの影響で、成長期が終わるはずの髪の毛の寿命が長くなり、抜け毛が少なくなります。しかし、出産後はホルモンのバランスが急激に通常の状態に戻ります。そのため、寿命が延長されていた毛髪が突然休止期に入ることにより、一時的に抜け毛が多くなります。これは出産後約6ヶ月を過ぎると、徐々に回復していくようになります。

A.

遺伝的要素は誰にでもあります。実際に「薄毛」が遺伝するのではなく、「薄毛」になりやすい体質が遺伝し、その家系の生活習慣などが遺伝的要素として影響する(薄毛になる)と言われています。

A.

現在のところ円形脱毛症の原因ははっきりとしていません。原因としては、「自己免疫疾患」、「精神的ストレス」、「内分泌異常」、「遺伝的素因」等が考えられます。「自己免疫疾患」という説が有力ですが、精神的ストレスがきっかけの誘因になるのかもしれません。自己免疫は、外部からの侵入物を攻撃することにより、私達の身体を守っています。自己免疫疾患では、この免疫機能に何らかの異常が生じ、自己反応性の細胞や抗体が出現してきます。円形脱毛症においては、Tリンパ球が毛根を外敵と間違えて誤った攻撃命令を出すことによって起きるとされています。「T リンパ球」とは、体の中に侵入してきた有害な細菌やウィルスといった外敵を身体の細胞と区別して命令を出す細胞です。一度攻撃が始まってしまうと、多くの Tリンパ球が毛根に集まり激しい攻撃を繰り広げます。そのため毛根が破壊され、正常で元気な女性の髪の毛でさえ、突然抜け落ちてしまいます。

A.

育毛剤の使用や、パーマでボリュームを出したり、カラーリングなどで目立たなくする事は可能です。薄毛の場合は原因にもよりますが、加齢によるものや、ホルモンバランスの変化などは、円形脱毛症とは違いますから自然と治る事はまず無いと考えて、専門医師の受診をお勧めします。

A.

筋肉が凝って硬くなると、周辺の血液の流れが悪くなり髪に必要な栄養分がきちんと行き渡らなくなります。その結果、血行不良を起こし、薄毛や抜け毛をまねきますので軽い運動やストレッチで血行を良くするように心がけましょう。

A.

まずは加齢現象の一つと思ってください。髪の毛は毛球のなかにある毛乳頭細胞でつくられています。そのなかには髪の毛の色を決める色素細胞が含まれています。この色素細胞でつくられたメラニン色素が、毛の中に送り込まれ髪の毛に色がつきます。ところが、色素細胞の加齢現象により機能が低下し時には消失してしまいます。そうすると色素を持たない髪の毛が白髪になると言われています。

A.

パーマ、カラーリングともに、いくら技術が進歩したとはいえ髪にダメージを与えます。そして抜け毛の原因となるのが、パーマ液や毛染め剤が頭皮にもたらす影響です。髪の傷み自体は抜け毛の直接の原因にはなりませんが、痛んだ頭皮が髪に悪影響を与え、抜け毛の原因につながることがあります。

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