掲載日:2024.01.10 更新日:2024.01.10
30代になると薄毛が気になってくる女性も増えてきます。この記事では30代女性の薄毛の原因や、注意すべきサインについて解説します。記事の後半では女性の薄毛対策も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
- この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士
吉田 愛(よしだ あい)
2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。
30代女性が薄毛を注意すべきサイン
30代女性で下記のサインに心当たりがある方は、薄毛が進行し始めているかもしれません。
- 抜け毛の量が増えた
- 毛根が黒い、尖っている
- 髪の毛全体のボリュームが減った
抜け毛の量には個人差がありますが、健康な方でも平均すると毎日50本から100本は抜け落ちるとされています。季節によっては200本以上の抜け毛が見られる時期もありますが、一時的な現象であれば過度に心配する必要はありません。
しかし、毎日のように100本以上の抜け毛が続くようであれば薄毛が進行しているかもしれません。
毛根の状態も薄毛に注意すべきサインの1つです。
健康な抜け毛は毛根がマッチ棒のように膨らんでおり、根元が白くなっています。根元が黒く尖っている毛根の髪の毛は十分に成長せずに抜けている可能性があります。
また、以前と比べて髪の毛全体のボリュームが減少している方や、セットが決まりにくくなっている方も、薄毛のサインかもしれないため注意が必要です。
30代女性の薄毛は治る?
薄毛の原因は実にさまざまなため、確実に治るとは断言できません。
しかし、早期に対策を開始すると、薄毛の進行を遅らせたり、年齢相応の毛髪量を取り戻したりする結果にはつながるでしょう。
薄毛の進行をゆるめるために、まずは自宅でできるセルフケアから開始してみてください。
また、女性の薄毛治療を専門とするクリニックで適切な治療を受けると、薄毛や抜け毛の改善が期待できます。
30代女性の薄毛の原因
薄毛はあらゆる年代に見られる悩みの1つですが、30代女性は特に以下の原因により薄毛になる可能性が増加します。
- 加齢
- 血行不良
- 頭皮へのダメージ
- 不規則な生活習慣
- ホルモンバランスの乱れ
ここでは、30代女性の薄毛の原因について解説します。
加齢
身体は年齢を重ねるごとに機能が低下します。
加齢によって頭皮の毛母細胞の働きが低下すると、新しい髪の毛を作り出す機能が衰え、抜け毛や薄毛のリスクが増加します。
「30代だから加齢による抜け毛の訳がない」と考えるのは禁物です。特に30代の後半に入ると、抜け毛や薄毛に悩まされる女性が増加する傾向にあることを覚えておきましょう。
血行不良
血行不良も薄毛の原因になり得ます。
髪の毛は毛母細胞が分裂を繰り返して成長しますが、分裂に必要なエネルギーは毛細血管から供給されます。
しかし、日々のデスクワークなどによる首こりや肩こりなどが原因で頭皮へと送られる血液量が減少すると、髪の毛の成長に必要な栄養が不足。髪の毛の成長が妨げられて抜け毛を引き起こしやすくなります。
頭皮へのダメージ
パーマやカラーリングによる頭皮へのダメージも薄毛の原因のひとつです。
30代になると白髪が生え始め、頻繁にカラーリングする人もいるでしょう。
しかし、カラーリングなどに使用される薬剤は頭皮に強いダメージを与え、抜け毛を増やすリスクを高めるのです。
髪の毛のボリュームを出すためにパーマをかける場合も同様で、より薄毛が進行する恐れがあるため注意が必要です。
不規則な生活習慣
女性の30代は仕事の面で重要なポストを任されたり、結婚や出産で多忙になったりと、生活習慣が不規則になりがちです。
生活習慣が不規則になると睡眠時間を削ったり、食事を簡単なもので済ませたりして、身体の回復力低下や栄養不足を招きます。その結果、髪の毛の成長に悪影響をおよぼす可能性が高くなります。
ホルモンバランスの乱れ
女性の髪の毛を健やかに保つためには、女性ホルモンの働きが欠かせません。
女性ホルモンの一種であるエストロゲンには髪の毛のハリやコシを保つ働きがあり、プロゲステロンにはヘアサイクルの成長期を維持する働きがあります。
ストレスや妊娠などが原因でホルモンバランスが乱れると、薄毛につながることもあります。
妊娠中は女性ホルモンの分泌量が急激に増加するため、髪の毛の量が増える女性も少なくありません。しかし、出産後に女性ホルモンの分泌量が激減すると、一時的に抜け毛の量が増える分娩後脱毛症を引き起こす可能性があるのです。
30代から始める女性の薄毛対策
30代の女性であっても薄毛になる可能性があるため、以下の対策で薄毛を予防するのがおすすめです。
- 育毛剤を使用する
- ストレスを溜めない
- 運動の習慣をつける
- 良質な睡眠を確保する
- バランスの良い食事をとる
- シャンプーの種類を変える
ここでは、30代から始める女性の薄毛対策について解説します。
育毛剤を使用する
育毛剤は30代の薄毛を予防するのに効果的なヘアケア商品の1つです。
育毛剤には頭皮環境を整えて髪の毛が太く・強く成長するのをサポートする働きが期待されています。
30代女性はホルモンバランスの乱れによって薄毛になる可能性があるため、女性ホルモンに似たはたらきを持つイソフラボンを配合した育毛剤がおすすめです。
ストレスを溜めない
ストレスは自律神経やホルモンのバランスを乱し抜け毛のリスクを増加させる原因となるため、普段からストレスを溜め込まないよう意識するのが大切です。
しかし、生きているうえでストレスを完全にシャットアウトするのは困難です。
自分なりのストレス発散法を用意しておくと良いでしょう。運動で定期的に体を動かしたり、映画を観て心を動かしたりするのもおすすめです。
運動の習慣をつける
運動習慣をつけるとストレス発散や血行の促進につながり、薄毛の予防になります。
寝起きのストレッチやエスカレーターではなく階段を使うだけでも有酸素運動になりますので、手軽に始めてみましょう。
なお、寝る直前の運動は眠りを妨げる恐れがありますので、できるだけ昼間に運動してみてください。
良質な睡眠を確保する
髪の毛は就寝中に成長するため、睡眠時間を確保するだけでなく、良質な睡眠を確保するように意識しましょう。
睡眠の質を高める簡単な方法が、朝日を浴びるというものです。朝日を浴びると睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの分泌が止まり、脳や身体の働きが活発化します。
メラトニンは起床後14時間~16時間後に分泌されはじめるため、早寝早起きを意識して朝日を浴びると、睡眠の質を高める効果が期待できます。
バランスの良い食事をとる
髪の毛は日々の食事から摂取する栄養素によって作られるため、日常的にバランスの良い食事をとるように心がけましょう。
髪の毛はタンパク質の一種であるケラチンから作られるため、日々の食事に良質なタンパク質を取り入れるのが重要です。
頭皮環境を良好に保ち、血行を促進するためにはビタミン群やミネラルもバランスよく摂取するよう意識しましょう。
シャンプーの種類を変える
市販のシャンプーには洗浄力が強く、頭皮を守るべき皮脂膜まで奪ってしまう商品もあります。
シャンプーの洗浄力が強すぎて頭皮に合っていないと感じる場合は、頭皮に優しいアミノ酸系のシャンプーを選ぶとよいでしょう。
女性の薄毛は髪型でカバーできる
上記の対策で抜け毛や薄毛が改善されるまでの期間は、以下のようなヘアアレンジで薄毛部分をカバーすると良いでしょう。
- ベリーショート
- ショートカット
- ミディアムカット
ベリーショートにするとトップとサイドのボリューム差がなくなり、髪の毛が立ちあがって薄毛をカバーしやすくなるためおすすめです。
ショートカットの女性はヘアアイロンやカーラーなどを用いてふんわりとボリュームを出してみましょう。
ロングヘアーだと髪の毛自体の重さで薄毛部分が目立つため、ミディアムカットにして髪の毛を結んだり巻いたりアレンジするのもおすすめです。
30代のうちから薄毛対策を始めましょう
30代の女性は生活環境やホルモンバランスの変化、仕事や育児のストレスによる自律神経の乱れや血行不良など、さまざまな原因によって薄毛のリスクが増加します。
また、30代の後半に入り更年期に差し掛かると、女性ホルモンの分泌量減少にともない、FAGAを始めとする脱毛症の発症リスクが増加します。
将来の薄毛リスクを回避するためにも、睡眠習慣や食習慣などの生活習慣、および洗髪方法を見直して、30代のうちから薄毛対策を始めましょう。
- この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士
吉田 愛(よしだ あい)
2015年アンファー株式会社入社。スカルプDのマーケティング、経営企画を経験。
2019年から商品開発に従事し、スカルプD ボーテブランドの商品開発責任者を担当。
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薄毛・抜け毛・切れ毛の
FAQ記事
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よくある質問
女性の薄毛の原因はさまざまですが、主に加齢・女性ホルモンの減少・ストレス・副腎皮質ホルモンの減少などが挙げられます。いくつかの原因が重なって薄毛の症状が見られる場合もあります。女性の薄毛の場合は、ホルモンバランスの変化による脱毛も多いです。まず、病院で原因を詳しく調べてもらう事が、薄毛の原因を知るためには大切です。
髪の毛はもともとケラチンとたんぱく質から成ります。過度のダイエットにより、毛や爪など皮膚の最外層を形成している角層の合成に不可欠な微量金属の、腸からの吸収ができなくなります。そうすると、毛は伸びない、爪も伸びず、薄くやわらかくなります。皮膚もカサカサになって、輝きがなくなります。上記のように、過度のダイエットで体内だけでなく髪にも栄養が行き渡らなくなり、その結果として抜け毛がおこり、髪が細くなる(薄毛になる)といった症状が現れる場合があります。
妊娠中は出産準備のために分泌される女性ホルモンの影響で、成長期が終わるはずの髪の毛の寿命が長くなり、抜け毛が少なくなります。しかし、出産後はホルモンのバランスが急激に通常の状態に戻ります。そのため、寿命が延長されていた毛髪が突然休止期に入ることにより、一時的に抜け毛が多くなります。これは出産後約6ヶ月を過ぎると、徐々に回復していくようになります。
遺伝的要素は誰にでもあります。実際に「薄毛」が遺伝するのではなく、「薄毛」になりやすい体質が遺伝し、その家系の生活習慣などが遺伝的要素として影響する(薄毛になる)と言われています。
現在のところ円形脱毛症の原因ははっきりとしていません。原因としては、「自己免疫疾患」、「精神的ストレス」、「内分泌異常」、「遺伝的素因」等が考えられます。「自己免疫疾患」という説が有力ですが、精神的ストレスがきっかけの誘因になるのかもしれません。自己免疫は、外部からの侵入物を攻撃することにより、私達の身体を守っています。自己免疫疾患では、この免疫機能に何らかの異常が生じ、自己反応性の細胞や抗体が出現してきます。円形脱毛症においては、Tリンパ球が毛根を外敵と間違えて誤った攻撃命令を出すことによって起きるとされています。「T リンパ球」とは、体の中に侵入してきた有害な細菌やウィルスといった外敵を身体の細胞と区別して命令を出す細胞です。一度攻撃が始まってしまうと、多くの Tリンパ球が毛根に集まり激しい攻撃を繰り広げます。そのため毛根が破壊され、正常で元気な女性の髪の毛でさえ、突然抜け落ちてしまいます。
育毛剤の使用や、パーマでボリュームを出したり、カラーリングなどで目立たなくする事は可能です。薄毛の場合は原因にもよりますが、加齢によるものや、ホルモンバランスの変化などは、円形脱毛症とは違いますから自然と治る事はまず無いと考えて、専門医師の受診をお勧めします。
筋肉が凝って硬くなると、周辺の血液の流れが悪くなり髪に必要な栄養分がきちんと行き渡らなくなります。その結果、血行不良を起こし、薄毛や抜け毛をまねきますので軽い運動やストレッチで血行を良くするように心がけましょう。
まずは加齢現象の一つと思ってください。髪の毛は毛球のなかにある毛乳頭細胞でつくられています。そのなかには髪の毛の色を決める色素細胞が含まれています。この色素細胞でつくられたメラニン色素が、毛の中に送り込まれ髪の毛に色がつきます。ところが、色素細胞の加齢現象により機能が低下し時には消失してしまいます。そうすると色素を持たない髪の毛が白髪になると言われています。
パーマ、カラーリングともに、いくら技術が進歩したとはいえ髪にダメージを与えます。そして抜け毛の原因となるのが、パーマ液や毛染め剤が頭皮にもたらす影響です。髪の傷み自体は抜け毛の直接の原因にはなりませんが、痛んだ頭皮が髪に悪影響を与え、抜け毛の原因につながることがあります。
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