Q. 白髪を減らす方法はある?
A. 生活習慣の改善や、食べ物によって減らせることがあります
掲載日:2020.05.27 更新日:2020.05.27
白髪を減らす方法があれば、実践したいと思いませんか?加齢のせいだと諦めずに、白髪を減らす方法を知っておきましょう。生活習慣の改善や、ストレス解消など、すぐに対策できることがあります。そこで今回は白髪の改善方法について詳しく解説します。
- この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士/日本化粧品検定 コスメコンシェルジュ
亀田 菜月 (かめだ なつき)
九州大学大学院卒業後、2021年にアンファー株式会社に入社。
スカルプD ボーテブランドの商品開発担当として、商品企画・製品評価に従事。
白髪ができる原因とは?
白髪ができるメカニズム
頭皮の奥で作られた髪は、色の付いていない白い状態で作られています。毛穴から表面に出る間に、メラニン色素によって着色され伸びてくるため、髪に色がついているのが当然、と考えている人も多いでしょう。
白髪は、この伸びてくる間に着色されることなく表面に出てきた髪の毛です。メラニン色素を作るメラノサイトという細胞の機能が低下することで、色素が作られず白髪になります。
髪によっては、1本全てが白髪になっているものや、根元や毛先、途中だけが白髪になっている、白というほどでないけれど、色が薄く感じるものなどもあるでしょう。その時のメラノサイトの働きによって、着色がされなかったり、されても色が薄かったりすることがあるのです。
白髪ができる原因
白髪ができる原因としては、下記のようなものが挙げられます。
- 加齢
- 遺伝
- 栄養不足
- ストレス
- 病気
年を重ねると、メラノサイト細胞の働きが老化により衰え白髪になります。また、両親や親戚に白髪が多い場合は、遺伝の影響で白髪になることもあるでしょう。2016年に発見されたIRF4遺伝子は、髪を白くする作用があるとされ、これを遺伝することで白髪を発生させるといわれています。
その他、メラニン色素を作る時に必要とする栄養の不足や、ストレスにより、メラニン色素を生成する酵素の働きを阻害することでも白髪になることも。
病気が原因で白髪になっていることもありますから、その場合は原因に気付き、早めの治療を始めましょう。
白髪を減らす方法
白髪を減らすためには、下記のような方法があります。
- 生活習慣の改善
- ストレスを溜めない
- 紫外線を浴びすぎない
- 病気の治療
生活習慣の改善
睡眠不足や運動不足は、頭皮に血液が巡りにくくなり、血行不良を引き起こし、白髪に繋がることがあります。睡眠時間が不足しがちな人も多いですが、夜更かししないようスケジュールを立て、なるべく睡眠時間を確保するよう心がけましょう。
運動は、継続できるものを選ぶのがおすすめです。ウォーキングなどの有酸素運動を取り入れ、毎日の生活に組み込むようにしましょう。特別な運動時間を取る余裕がない場合には、日常生活の中でなるべく歩くようにすることや、エレベーターではなく階段を使うのもよいでしょう。
ストレスを溜めない
人間は強いストレスを感じることで、過酸化水素を過剰に発生させます。メラニン色素を生成する酵素の働きが、この過酸化水素に阻害されるため、白髪が増える原因になります。
ストレスを解消するために、運動やリラックス時間を取りましょう。また、日光に浴びると、脳内に精神安定作用のあるセロトニンが分泌されることから、ウォーキングの際に日光浴も同時に行うと効果的でしょう。
日中、オフィスや家にこもりがち、という生活スタイルの人も、意識的に外の空気を吸い、日光を浴びてみてはいかがですか。
紫外線を浴びすぎない
日光浴をおすすめしましたが、頭皮が紫外線を浴びすぎないよう注意することも必要です。頭皮は、体の中で最も太陽に近い位置にある部位です。そのため、直射日光を受けやすく、日焼けもしやすいと言えるでしょう。
日焼けすると、毛根やメラノサイトにまでダメージを与える可能性があり、白髪に影響することもあります。
外出する時は、帽子をかぶる、日傘を差すなどして頭皮を紫外線から守ってください。
髪にかけられる日焼け止めスプレーを使用するのも白髪を減らすためによいでしょう。
病気の治療
病気によって白髪になっている場合には、専門医に診断してもらい、病気そのものの治療を行いましょう。白髪になる病気としては、全身の機能低下を引き起こす甲状腺機能低下症やDNAを正常に作れなくなる悪性貧血などがあります。
これらの影響を受け、メラノサイトの働きが低下することで白髪になりますが、病気の根本治療を行うことで、白髪の改善が見込めることがあるでしょう。
白髪を減らすのにいい食べ物はある?
白髪を減らすためには、栄養をバランスよく摂ることが大切です。
チロシンはメラニン色素の材料となるアミノ酸ですし、銅はメラニン色素を作るために必要な酵素の構成成分です。カルシウムと聞くと、骨のために必要と感じるかもしれませんが、メラノサイトを活性化させる効果もあります。これらの栄養を摂るために、下記のような食べ物がおすすめです。
- 乳製品
- ナッツ
- 大豆
- レバー
- 魚介類
- 小魚
乳製品や大豆はチロシンを含み、レバーや魚介類は銅を含んでいます。
ナッツ類は、チロシンだけでなく銅も含んでいますから、効率的に白髪予防をすることができるでしょう。小腹が空いた時のおやつとして準備しておいてはいかがでしょうか。
また、カルシウムは乳製品や小魚に含まれています。毎日の献立に少しずつ加えてみましょう。
白髪ができる原因を知り、減らす方法を実践しよう!
白髪ができるメカニズムや原因から、減らす具体的な方法をご紹介しました。睡眠・運動不足は不健康なだけでなく、白髪に影響することがあります。この機会にできることから実践して改善しましょう。また、ストレスを溜めこまないよう解消することを心がけてください。
病気が原因となり白髪になっている場合は、病気を治療することが先決です。白髪も病気の改善に伴ってよくなっていく可能性があるでしょう。
白髪を減らすためにいい栄養素や食べ物をご紹介したので、毎日のメニューに加えてみてください。出来ることから実践して、白髪を減らしていきましょう。
- この記事の監修
日本毛髪科学協会 毛髪診断士/日本化粧品検定 コスメコンシェルジュ
亀田 菜月 (かめだ なつき)
九州大学大学院卒業後、2021年にアンファー株式会社に入社。
スカルプD ボーテブランドの商品開発担当として、商品企画・製品評価に従事。
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